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ハイサイ! 最近ミーランムン(見かけなくなった物)に一銭マチヤー(駄菓子屋)がある。 マチヤーとは個人商店などの雑貨屋を意味するのだが、小銭で買える所からそう呼んだ。 また復帰前は、ドル通貨だったので1セントマチヤーと勘違いしていた ワラバー(子供)も多かったのでは。 一銭マチヤーには流行があり、会話があり、経済があり、規律があった。 いわゆるワランチャー(子供達)の社交場?だった。 店主はたいがいオバサンで、オバサンはワッター(僕ら)とは決して対等な立場になく、 いつも鉄製の扇風機にあたり、なぜか蝿叩きを手にしていた。 「アイ、ひろしー買わんのに触らんよー。」 「けんじぃー、お金払ってから、取るんだよー」 「ダーのぼるー、こんな所にごみ捨ててからに!」などと口やかましいが、みんなの名前はしっかり憶えてたりする。 ときには、 「先生に買い食いするなって言われてないかー」 「まさぼー、お母さんの病気はどんなねー」 「あーきーは最近見えないけど、なんかあったねー」など優しいアンマー(お母さん)の一面も覗かせた。 一銭マチヤーでは数々の流行も生んだ。 ミッキージュース 長三角形のビニールに入ったアイスキャンディー。後にチュウチュウに変わる。
あとパッチー(めんこ)、コマなど挙げればキリがない。アイスボンボン 風船に入ったアイスキャンディー。食後、風船ヨーヨーになる。 乾燥梅干 台湾製が主でチクロ混入の噂で人気低下するが、後にスッパイマンで大ブレイクする。 塩せんべい 定番商品。チョコジャムで食べる流行を生み出した。復帰前は1セントで2枚。 いちゃがりがり かりかりに揚げたイカの天ぷら。これで歯が欠けた子供も多い?はず。 ビー玉 透明、大玉が人気で、後にアメリカビー玉(灰色)?が出現。 スーパーボール ゴム製のボールで、コンクリート床で遊んだ。くじで大きさが違った。 煙玉 もうもうと黒い煙が出てへびのように燃えカスが出てくる。 またラムネやベストソーダやミスターコーラなどの冷やし物も人気で、 柱に打ち付けられた栓抜きの存在も忘れがたい。 「オバサーン、ダーお釣りは?」 「お釣りネーランドー(ないよー)」 「ユクシムニーサンケー(嘘つくなー)」 「アイ!だったねー。忘れてたサー。ハイこれシーブン(おまけ)」 |
ウチナー温故知新
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ハイサイ! 季節の変わり目で風邪などひいていませんか? 風邪のひき始めといえば、くしゃみ。 と、言うことで最近の「ミーランムン(見かけなくなった物)」は 「ハクション」 「よばれてとびでてジャジャジャジャーン」 ワラビ(子供)のころは、くしゃみの後といえば、 TVアニメの影響で必ずこう言ったものである。 だから、クシャミは一種のイベントであり、ど派手にぶちかますのが常だった。 特にハンダイ(鼻水)を出そうものなら、間違いなくヒーローになれた。 だが、がじゅ丸の周りには、それを阻止する輩(大人)が必ずいた。 「ハクション」 「クスクェー」 「ん?・・・・・・」 この「クスクェー(糞喰らえ)」は、ウチナー民話からきていて、 ヤマトゥ(本土)で言う「ちくしょー」とか歌舞伎の「くっさめ」と同じである。 ハルー(畑仕事)帰りのウスメー(老翁)がお墓近くで、 赤ちゃんの泣き声を真似する、クルーマヤー(黒猫)を見た。 よく見るとこのクルーマヤーは、墓の中のマジムン(魔物)と話をしている。 「トートー、ナトーサ(よくできた)。 アチャー(明日)、村の赤ちゃんの居る家の石垣に登り、その鳴き声をしろ。 そうしたら赤ちゃんがくしゃみをする。 三回くしゃみをするまで鳴きつづけたら、その赤ちゃんは死ぬ。 しかし、くしゃみの後に『クスクェー(糞喰らえ)』と聞こえたらすぐ逃げろ。」 ウスメーは翌日、赤ちゃんのくしゃみの後に「クスクェー」を連発、 無事に赤ちゃんの命をマジムンから救ったのである。 「クスクェー」を連発する輩は、自分のクシャミはもちろん、 人のくしゃみまでタイミングよく入れてくるから、始末におえない。 場所はおかまいなく、それがバスの中だろうが街中だろうが、 くしゃみの後には、どこからともなく聞こえてくるのである。 |
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ハイサイ! 最近スーパーとかでよく見る、無農薬野菜。 これって、昔ながらの栽培方法? ・・・・昔ながらのハルー(畑)? と、言うことで、久しぶり「ミーランムン(見かけなくなった)」の話。 近くにハルー(畑)が、無くなった。 昔のスージ(路地裏)もアスファルトに舗装され、ほとんど住宅地に変わった。 ワラビ(子供)の時の周りの風景も、すっかり様変わりした。 化学肥料と都市開発に押され、今でもあるだろうか? クスゲープール。 実は「うんこのプール」と言う意味の、ウチナーグチ(方言)と英語の造語なのである。 井戸の形をしていて、上からトタンでおおわれ、風で飛ばないように、 しっかりブロックで押さえつけられていた。 その近くには、必ずハルサー(畑人)専用の小屋があり、そこはワランチャー(子供達)の格好の探検場所でもあった。 「エー、早くアキレー(開けろ)!」 いつものようにクスゲープールの中を確認するのが、学校帰りの日課だった。 「昨日よりか、だいぶ固まっているんじゃない?」 「石、投げてみよう。」 最初は、小さい石。 「ヌーヌ(何にも)クテーラン(応えない)。」 少し大きめの石。 「オー、少し刺さった。」 また少し、また少しと、だんだんエスカレートしてきた。 クスゲープールを覗き込んでる側から、とうとうブロックが。 「ハーーーー。」 お互いの糞だらけの顔を見て、ゲラゲラ笑った。 家に帰り、当然オカー(母ちゃん)に叱られ、ランドセルのままホースで水浴びとなった。 今でも忘れられない、夏の一番暑い日の出来事・・・でした。 |
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ハイサイ! ここんとこ暖かいと言うより暑いね。春というより初夏を感じさせるね。 そろそろ、天然スヌイ(もずく)が取れる季節では? 旧玉城村(南城市)の新原(にいばる)ビーチや奥武島(おうじま)では、素人でも簡単に取れるので行ってみたら? さて、今日のミイランムン(見かけないもの)は。 クラスの中には必ずと言っていいほどカンパチャーがいた。 カンパチというのは、おできの痕だったり、けが痕をいうのだが、主に頭のハゲの事を指していた。 丸坊主に光るカンパチ、一個だとカンパチ、二個以上あれば立派なカンパチャー。 またカンパチャーにはウーマクー(やんちゃ)やテーファー(お調子者)が多かったので、親しみをこめてそう呼んた。 カンパチャーは、むしろカンパチを愛し、トレードマーク?としたり、武器?にしていた。 「エー、あんまりカンパチ数えるなー。増えたら困るだろー」 「増えていないか数えているンだろー」 「・・・・・・・増えてないかー?」 「デージ(たいへん)!昨日より三個増えているよ」 「はーーーーー」 「ユクシ(うそ)。シカマチ・カンパチ・栄町」 ちなみにカンパチは数えると増えるという「都市伝説」があり、 「シカマチ(驚いた)・カンパチ・栄町(那覇の旧歓楽街)」はウチナー言葉あそびで、「けっこう毛だらけ猫はいだらけ」と似た?ようなものである。 カンパチャーにも思春期がとうぜん来る。 いつもはハジカサー(恥ずかしがる)して帽子をかぶっていたカンパチャーが、突然帽子を取り、 「そろそろ初子に告白してもいいかなー。」 「なんで急に?」 「なんか行けそうな気がするだけさー。」 と、得意げに頭をなでる。 「?…・…。おまえ、マジックでカンパチ塗っただろー。」 |


