ガーデナーの雑記帳

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コニファー 中・高

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コノテガシワ(児手柏 Platycladus orientalis cv. Compacta=Biota orientalis、Thuja orientalis/千手 センジュ/黄金児手柏 オウゴンコノテガシワ/側柏 ソクハク/児手檜葉 コノテヒバ/
英名:chinese arborvitae/oriental arborvitae)ヒノキ科コノテガシワ属またはクロベ属・常緑針葉低木(花3〜4月・実8月〜12月・樹高1〜5mくらい)中国〜朝鮮半島原産の園芸種(矮性種・雌雄同株・雌雄異花)
(撮影1/17:圃場にて)


江戸時代に中国から日本に渡り、以降日本でも良く植えられるようになったものですが、
本来の「コノテガシワ(Biota orientalis)」は20mにもなる高木です。
現在出回っているのは、その矮性の園芸種「センジュ」で、
明るい緑の葉色から「黄金コノテ」とか「コノテガシワ」とか呼ばれています。
子供の手をたくさん重ねたような葉の形から「児の手」です。
上の写真は寒さで紅葉しているコノテガシワ。冬の姿もまたきれいですね。
(^.^)

1mくらいの苗木がたくさん生産されているので、
お値段もお手ごろな美しいコニファーです。
暑さや寒さにも強いし、病害虫もあまり心配いりませんから扱いやすいですね。
コニファー類を楽しむのに考えておかなければいけないのは、大きく育ったときのこと、
また大きく育つ過程でどのように剪定し、仕立てるかということでしょう。

コノテガシワもいかに矮性種とはいえ、
放任で20年も経って大きく育つと樹高も5mくらい、葉張りも2mくらいになります。
葉張りが出て枝葉が伸びたのをばっさりと葉のない状態まで落としてしまうとまず芽吹きません。
ちょっとでも新芽があってそれが伸びたとしても、葉が展開するには5年くらいはかかってしまいます。
そうなる前に葉張りをあまり出したくなければやはり剪定は必要です。
コニファー全般に言えることですが、金気を嫌うのでどうしても大鋏などで剪定すると
切り口が枯れて見苦しくなりますから、新芽が吹く春前に剪定するのが普通です。

大きくなるからコニファー類は敬遠する、という方も多いと思いますが、
それなりの剪定がもし可能なら、
コニファーの魅力も利点も十分楽しみたいと思います。
上手にガーデンに取り込むと、独特の雰囲気が味わえますし、
大きくなる前に挿し木で新株を作って更新、という技もあります。
(^.^)

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カイヅカイブキ(貝塚伊吹 Juniperus chinensis 'Kaizuka'=Juniperus chinensis cv. Pyramidalis=J.chinensis var.torulosa)ヒノキ科ビャクシン属・針葉樹(常緑小高木)(樹高2〜15mくらい)日本自生(本州〜沖縄)の園芸種(雌雄異株)
(撮影:左から07.5/23/08.1/17:2枚/08.2/15)


もう30年経つ我が家の生垣のカイヅカイブキですが、
先祖返りして針葉を出しています。
強剪定したり、樹齢が経ったり弱ったりするとよく表れます。
カイヅカイブキはビャクシン属の「イブキ」の枝代わりをもとに改良された園芸品種で、
もともとこのような針葉なのです。

これは交配種などでは普通によく起こることで、
消えたはずの遺伝子形質が何らかの刺激を受けて再び表れることです。
斑入りの植物などでも、斑が消えてしまったり、というのも同じような現象です。
園芸種が何代も経て、原種に近い状態に戻ってしまうことも良くあることです。

野菜やお花などでも、よく「F1」と書いてあるものがありますが、
これも「一代交配」という技術で作られていて、野菜ならより甘く美味しくなどを目指して
交配されているもので、そのタネを採取して播いても、F1種の遺伝子を受け継ぐかというと、
そんなことはなくて、遺伝子がばらけて全く別物になるということも普通のことです。
(^.^)

今から30〜50年前にカイヅカイブキの生垣は大流行したそうですね。
今でも当時できた造成地などの生垣では良く見かけます。
よく手入れ(剪定)をされて、とても美しい生垣となっているところもあれば、
あまり剪定をしなかったためか葉張りが出てしまって道路にはみ出てしまったり、
という姿も良く見受けます。

新しく造成された住宅地などでは、今カイヅカイブキを生垣にされる方は稀ですね。
小さい苗木のうちは良いのですが、5年、10年と経ってくると、
ちょっと剪定をサボると、生長した枝が伸びすぎて、
枝切りすると新芽が吹くのに何年もかかったり、そのまま枯れ込んだりする…
本来は刈込みに耐えるのですが、必ず葉を残して剪定するワケで…
そう、結果は上記の通り。
日の当たらないところの葉は枯れて茶色くなって枯れ落ちますし…
敬遠されるのは、剪定が大変だから…手間がかかるから…
でも、これは今人気のコニファーも同じことです。
金気を嫌うコニファー類と同じように、カイヅカ〜も剪定後は穂先がどうしても茶色くなります。
カイヅカ〜はコニファー管理の縮図と言えなくもありません。
(^.^)

カイヅカイブキは放任すると枝が巻き上がるように生長して
まるでゴッホの絵のような炎が吹き上がっているような姿になって実に美しい!
脇枝がらせん状に出るためで、「火焔樹」とも呼ばれる姿です。

大気汚染にも乾燥にも潮風にも強くて、剪定さえできれば
もちろんトピアリーなど、仕立ても自由自在です。
ぜひ見直したい木のひとつだと思います。
刈込んだ枝は乾燥させてポプリにします。
カイヅカ〜もコニファーと同じ、フィトンチッド効果は抜群です。
苗木を見ると、やっぱりボリューム感のある緑葉はとても綺麗です。

最近はとにかく手間いらずの植物を、なんてお話をよく聞くのですが、
シンボルツリーに1本、またカイヅカイブキの生垣を自分で剪定するのなんて、
そんなに手間はかかりません(と思ってます)から、
良い汗を流しながら、森林浴して、フィトンチッドの香りのお風呂で
その汗を気持ちよく流すのはいかがでしょうか?
運動にもなりますし!!
剪定は年に2回はしたいもの。
春の新芽の固まる6月頃・秋の生長が止まる11〜12月頃です。
無理なら晩秋の1回だけでも。
頑張りましょ!(^o^)

ビャクシン属につくサビ病と、ナシにつく赤星病が同一菌で、
カイヅカイブキが病菌の媒介にもなるということで、
ナシの産地では赤星病防止条例があったりで、植栽が規制されている場合もありますから
気をつけましょう。
雌雄異株で春には緑色の目立たない花をつけて、雌株には秋に黒っぽい実が熟します。

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サワラ 'ボールバード'

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サワラ‘ボールバード'(Chamaecyparis pisifera‘Boulevard'/ブルヴァール)ヒノキ科ヒノキ属・常緑針葉樹・高木(樹高5〜10mくらい)日本原産の園芸種
(撮影2/7)


ミニコニファーでもたくさん出回って、
寄せ植えなどにも使いやすいコニファーです。
ブルーの葉色がとても綺麗です。

ヒノキ科ヒノキ属の「サワラ」の仲間なんですが、「サワラ」は日本固有種で、
北海道から九州まで自生し、もともと30mくらいまで生長します。
主な品種では、人気の「フィリフィラオーレア(黄金葉)」、
「プルモーサ・オーレア(黄金葉)」「スクアローサ(ブルー葉)」
「ゴールデンモップ(黄金葉:フィリフィラオーレアの枝変わり)」などがあります。
●サワラ‘スクアローサ’(Chamaecyparis pisifera 'Squarrosa')参考HP 
http://www.ponnitai.com/database/wldata/chamaecyparis_pisifera/000095.html

ボールバードはブルー葉の「スクアローサ」の枝変わりから生まれた品種で、
剪定しなければ背は高くなって(年に30〜40cmくらいは伸びる)、
高さ5m、葉張り2mくらいには生長します。放任で育てると枝も暴れてきます。
フィリフィラオーレアなどと同じように、剪定して低く育てることができるので、
グランドカバーなんかでも使えます。
剪定を忘れないようにしましょう。
刈込みに耐えるので、スタンダード仕立てなんかにもできます。
葉は少しカールしていて柔らかいですね。
耐寒性は十分です(^.^)


ボールバードの難点といえば、枯れた茶葉が結構目立つことでしょうか。

大きくなってくると葉張りも出てきて、日の当たらない中の葉は茶色くなってきます。
ボールバードは葉がとても密になります。
ゴールドクレストほどではありませんが、夏の暑さには弱いので、
葉が込みすぎるとやはり蒸れやすいです。
夏前には込み合った枝は剪定して、風通しを良くしておきます。

水切れにも少し弱くて、夏の蒸れとは別に
乾燥で枝が茶色くなることがあります。
植えるときは腐葉土などをしっかり入れておきます。
病気はほとんど心配ありません。

この樹から出る香気成分には、イエダニを殺す作用があるそうですよ。
大きく育てるよりも、低木して使う方が扱いやすいと思います。
上手に使いたいコニファーですね(^.^)

●ボールバード参考HP
http://homepage1.nifty.com/Sugimura/sub404bourubardo.htm

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ブルーアイス(Cupressus arizonica‘Blue Ice'/ウスカワアリゾナイトスギ)ヒノキ科ホソイトスギ属・常緑針葉高木(最終樹高20mくらい)カリフォルニア〜アリゾナ、テキサス、メキシコ原産
(撮影:12/20)


銀灰色でイトスギ系の細葉が特徴のブルーアイスは
葉は密になって、独特の美しさがあります。
ゴールドクレストなどとは違って葉の隙間が多いためか
風通しも良く、夏の高温多湿にも強いですね。
以前近縁の「ピラミダリス」の名前で出回っていたようで混乱しがちです。
●ピラミダリス(Juniperus chinensis Linn.cv.Pyramidalis)ヒノキ科ビャクシン属・
常緑針葉高木(最終樹高20mくらい)日本、中国、朝鮮半島原産(カイヅカイブキの園芸種)
http://www.gardener.co.jp/shokubutu/pirami.html

枝葉の伸びは良いのですが、枝数が少ない分樹姿は乱れ気味で、
刈り込みして整えてあげることで葉も密になり美しくなります。
芯止めしても樹形が円錐形に整って綺麗なので、
あまり高くせずに育てることもできますね。
コニファー類に全般にいえますが、
ブルーアイスも根が浅く、台風などで倒れやすいので、
大きくなったら必ず支柱が必要です。

葉色は冬も変わらず、
他のコニファーとの混植では
色の変化のバランスが面白いですね(^.^)

●ブルーアイス参考HP
http://www2.gol.com/users/shoon/conifer-buru-aisu.html

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ダイスギ(台杉)

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ダイスギ(台杉 Cryptomeria japonica D.Don var. radicans Nakai/アシウスギ/シロスギ)スギ科スギ属・常緑高木(針葉樹)(樹高20mくらい)日本自生アシウスギの仕立て物
(撮影12/5)


最近とても気になる木の一つがこのダイスギ(台杉)です。
針葉樹ですが、コンパクトにまとまって葉張りも出ないし、
スギ花粉の心配もありません。
和っぽいと言えばそうかも、とも思うのですが、
これが意外とモダンな雰囲気に良く合うのですね。

背の高いものもありますが、伸びる枝を更新することで背丈を低く抑えられます。
最も古く長く伸びた主幹を元から落とすことで更新しますが、
大きくなりすぎると、これは造園職人さんにお願いしないとできません。
先日圃場に伺った折に見ると、
2〜3mくらいの比較的お手ごろな背丈のものがたくさんありました。
このくらいからスタートすれば管理もそんなに難しくないな〜と思います。

「台杉」という杉があるわけではなく、
もともと建築材として、一本の杉から多くの建材を採るために
「台木に何本もの枝を仕立た杉」で、その歴史は室町時代までさかのぼります。

そのために使われたのが、萌芽力の強い「アシウスギ」。
「アシウスギ」は吉野杉を代表とする太平洋側の『表スギ』に対して、
日本海側に自生するもので『裏スギ』と呼ばれます。
吹き付ける積雪の重みで幹が折れ、その横から新芽を吹き…を長い年月繰り返したことで、
萌芽力の強い杉が生まれたということだそうです。
また長く伸びた枝が雪の重みで地に着き、根を出して幹となり、新しい株に更新する
「伏条更新(ふくじょうこうしん)」によるものもありました。
自然の中で、仕立てた台杉のような樹形となった巨木もあり、
天然記念物となっているものもあります。


さて、室町時代、京都北山地方の急峻な山地で
真っ直ぐな杉丸太を効率よく生産するための手法として「台杉」が生み出されましたが、
昭和の時代にはすでに増大する需要に追いつかなくなり、
台杉による杉材の生産は姿を消しました。
その後は観賞用として和庭に植えられるようになり、今に生きることとなりました。
人の手により手間隙かけて作られ、その優雅な姿から高級造園樹木の代名詞にもなり、
バブル期には数百万円の高値で取引されたものもあったそうです。

ちなみに写真の台杉は、聞いてみたらそんなに高くはなかったですが…(^^ゞ
今では台杉には「シロスギ」という品種を使って、挿し木生産するらしく、
他の品種と交配する事のない純粋種として作られたものです。
実がなりにくいので花粉は非常に少ない、ということですので
「花粉症」はあまり心配しなくてもよいそうですよ(^.^)


●伏条台杉の巨木 参考HP:巨大杉、すごいですね〜(゜.゜)
「京都片波川源流域の巨大杉群」http://www.sizen-daigaku.com/~kankyou/071012katanamigawa.htm
「下黒田の伏条台杉群」http://homepage2.nifty.com/Hiro-Akashi/kyotofu/daisugi.htm
「井ノ口山の巨大杉群」http://www.abaxjp.com/inoguti/inoguti.html

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