映画
La La Land25日に話題の「La La Land」観てきました。
ネタばれ満載なので、見てない方はスルーしてくださいね。
思ったほどミュージカルしていなかったので、とても観やすかったです。
音楽も良かったけど、やっぱりストーリーが良かったな。
一緒に観に行った夫は「ベタだ」と言っていたけど、エンターテインメントとしての歌と踊りには高評価で、俳優のポテンシャルの高さには感銘していた模様。
オープニングからワンショットでの映像が続き、舞台を意識しての作りは悪くないと思いました。
往年の映画からのオマージュ・シーンはあちこちで語られ、映像も上がっているのでここでは割愛。
ツイッターで賛否両論があると読んで、どの部分なんだろうと思ったのですけど、どうやらエンディングが人によって受け入れられなかったようで。
売れないジャズ・ピアニストとなかなかオーディションに受からない若手女優の恋の行方。
ミュージシャンが自分の好きな音楽で食べていけるのはほんの一握り。
売れたら売れたで、アルバム制作(契約で何年で何枚作らないといけないという制約)して、ツアーを敢行。
しかもそのツアーも全米を回るとなると1〜2年なんてざらで、多くはそのツアーにうんざりして辞めたりしてしまう(デイヴィッド・ギルモアは、もうツアーにやりたくないので、やっても英国内かEUのみと決めているらしい。ツアーの過酷さはBon JoviのPV、「Wanted Dead or Alive」見るとよくわかる)。
だから、セヴがツアーの最中にいきなり帰ってきて、ミアに一緒に来てほしいって言ったのは、よくわかる。でも、それは一方でミアに女優をあきらめてと言っているに等しい。
夢を諦めかけているセヴに怒るミアの気持ちもわかるし、意に沿わないバンドで安定を得ようとしているセヴの気持ちもわかる(ミアが母親と話しているのを聞いて、彼なりに出した答え)。
そして、夢を諦めかけて故郷に帰ったミアをオーディションのために迎えに行き無事に送り届けたセヴの中には、既に予感があったと言ってもいい。
だから、ミアに全力で役に取り組めと言ったし、二人の関係も成り行きに任せようと言った。
いきなりの5年後、ミアは女優として成功し、結婚して子供にも恵まれる。
偶然入ったジャズバーでセヴと再会(言い過ぎ、セヴが舞台からミアを見つける)する。
店のロゴは以前ミアが考えたもの。
セヴは夢をかなえ、自分のお店を持っていた。
セヴがメロディを奏でるとミアはもう一つ別にあったであろう人生に思いを馳せる。
あれは、後悔ではなく、もし自分がもう一つの人生を選んでいたらこうだったのではないかという想い。
ラストにミアに見せるセヴの微笑は、「いいんだよ、これで」という彼のゆるぎない愛情。
ある意味、このラストで二人はお互いを一生忘れることのできない人として心の中で愛し続け、恋を成就させるのである。
ものすごく切ないけれど(特に、セヴがミアが思う以上に彼女を愛していたことがわかる)、セヴは彼女を女優にさせ幸せな(多分)家庭を持ったことで(当然、ミアが結婚、出産していることはマスコミで知っているはず)安心したのではないか。
セヴのミアへの愛情を思うと涙が止まらないのよ。
でも、この後セヴとミアがそれぞれの道を行くのか、ミアがセヴの元に走るのか、それはわからない(ないとは言えないでしょ?(^^;)。
切ないラブストーリーではあるけれど、それは救いのないものではなく、ラストのセヴの微笑がすべてを許し、真実の愛の一つの形を見せてくれたような気がする。
最後に、エマ・ストーンのオーディションの歌は最高でした。
上手い、下手ではなく、歌心があり人の感情を揺さぶることができるという意味で素晴らしかったです。
あと、小ネタを少々。
ミアがジャズで思い浮かべたのが「ケニーG」で、昔でいうクロスオーバーというジャンルで(今ならスムースジャズか)、ジャズの部類には入らない。
ミアがリクエストした A Flock Of Seagullsの「I Ran」は82年のヒット曲で、その前にかかっていたA-haの「Take on Me」はMTVで年間最優秀を取った曲。
そんなにジャズに詳しいわけじゃないけど、壁にビル・エヴァンスの写真が飾ってああって(マイルスもあったな)ピアニストとしては外せないところとか、あとミアの部屋に飾ってあった大きなポスターがイングリッド・バーグマン(ちょうどドキュメンタリーを見たばかり)だったのも印象に残ったかな。
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