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米国経済が破綻の危機に瀕している現状において、「むやみに米国との比較において日本経済を語ってはいけない」この事を強く提唱します。むしろ今後の日本型経営を考えるときに、私たちが分析しなければならないのは、米国型経営の脆弱性です。 仮に企業の本業や日本型経営の強みが産業推進であるとして、産業での実態経済を見た場合、すでに米国経済は40年前に破綻の危機に瀕していた、と見ています。その寿命を今日まで延命させたのは、ご存知の通り金融ビジネスです。金融ビジネスそのものを否定はしませんが、昨今の投機的金融商品の流通は、米国経済の金融ビジネスモデルの限界そのものであり、日本がこれから目指す経営がそれとは一線を画する産業推進的なものであるならば、まず米国の産業が過去になぜ衰退してしまったのかを分析しておく必要があります。 しばらくそういった視点から、過去の米国産業の脆弱性について記事にしていきたいと考えています。まず米国経済の脆弱性の第一は、『高すぎる配当性向』にあると考えます。金融ビジネスでは米国の配当性向は際立っていましたが、すでに40年前米国で繊維業や鉄鋼業が中心だった時代から高すぎる配当性向に対し警鐘を鳴らしていた経済学者はたくさんいたのです。 これはとても簡単な話です。企業が長期的な成長性や競争性を維持する源は研究開発費です。未来に向け新しい商品やサービスへの投資をしなければ、企業の長期的存続は困難になります。けれども当時から米国企業は、この株主への配当性向に固執していました。おそらく米国企業の枠組みそのものが、株主に対し高い配当を提供する存在であったからです。 結果、米国企業は様々な産業において、成長のスピードを落としていくことになります。株主の短期的な利益を重視したために、長期的な研究に投資する資金が不十分で、研究開発費に潤沢な資金を割くことができた海外の企業に連敗していくことになります。 当時、米国から消えていった産業、繊維、鉄鋼、テレビ、白物家電、最後に半導体。そしてその産業を打ち負かした国家は「日本」です。 参考文献:伊丹敬之 |
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なるほど〜、確かに研究開発費は重要ですよね。
なんか「ウサギとカメ」とか「アリとキリギリス」みたいな感じですね…
2009/4/15(水) 午後 8:46 [ - ]
陸上競技でいえば、日本は短距離走ではなく長距離走に持ち込むべきなんでしょう。また、ウサギ眠っちゃいましたし^^; 永眠にならなきゃいいんですが(笑)←笑いごとじゃないな^^;
2009/4/15(水) 午後 8:56 [ maybebabe234 ]
40年前ってニクソンショックの事?まぁアメリカ産業界の敗因の一つは行き過ぎた株主資本主義だとは思います。残されたのは内部留保もなく、資産もない企業ですから。合掌。
2009/4/15(水) 午後 10:53 [ K9 ]
近年、日本も株主配当を上げるようにと、海外投資家から強く要求されて、上がってきてますよね。
それは、心配・・・・
日本企業は多額の内部留保を持っていますが、これって研究費に回っているんでしょうか?
これも心配です。
2009/4/15(水) 午後 11:03 [ whitesnow1489 ]
一般的な産業だけでは首が回らないので、ニクソンショックで舵を切ったというのはやや穿った見方かもしれませんが。まぁ、なぜか、軍事産業と石油産業だけはまだお元気ですが(笑)
2009/4/15(水) 午後 11:04 [ maybebabe234 ]
姫、そうです。心配です。悔い改めましょう。が、ちょっとひと段落ですね。いつまでも米国資本主義信じておろおろしてないで、日興あたり、もう政府系で買っちゃえとか思いますが(笑)
例えば東芝あたりは原子力に相当研究費回してますね。日本の大企業経営者は米国からのいじめにももうかなり慣れてますよ。マスコミの悲観論にだまされてはいけません。日本企業の反撃はこれからですよ^^
2009/4/15(水) 午後 11:07 [ maybebabe234 ]
確かにニクソンショックの時点でデフォールトになっていた可能性は十分にあったわけですが、冷戦下でのはったり金本位制からドル輪転機本位制に転換が成功したためにここまで来たのでしょうね。
今はまだなんとか留まっていますが、ドルの歴史的な崩落と地域通貨の勃興は避けられないでしょう。
2009/4/15(水) 午後 11:25 [ comuen ]
ですね。地域通貨が普及するくらいなら、早い時期にユーロと考えるんでしょうけど。露中、やんちゃだし(笑)
いよいよになったら米国って中国に泣きつくんでしょうか。そこ見えないです。
2009/4/16(木) 午前 0:05 [ maybebabe234 ]
おはようございます。メイビーベイべーさん今日もいい天気なので暑くなりそうです。
メイビーさんのコメントを読んでいてふと気になったのこと一つあります。
アメリカは日本をライバルとは思ってないよと
あの大国は安全保障条約を結んでいる国は最低でも50以上あったのでは?
日本は組織体としてはトップです。でも数資源などはいまのところ まず私たちはどういう人か国かを把握しないと簡単に足元すくわれると思います。
2009/4/16(木) 午前 6:48 [ 黒砂糖 ]
大雑把に言って、「アメリカを見習え」式の【文化論】&【ビジネス】論&【政治論】にはおおむね反対なので、脆弱性強調に共感します。
地域通貨大賛成です・・^^
通貨は、範囲が広がるほど、大規模な詐欺や、搾取の温床になりますから。
政治の邪悪性が強調されることが多いですが、政治の邪悪性は、メタ的に金融体制の邪悪性に既定されていると思っており、
金融こそが悪の温床?かと思っています。
金融の悪がなくなれば、政治の悪も機能しにくくなると思っています。
2009/4/16(木) 午後 0:47 [ カール(カヲル32) ]
hototogisuさん
国家の意思と企業経営者の意思、それは分けて考えられるべきでしょう。国家の意思としては、米国が日本をライバル視していないのかもしれません、わかりませんが。ただ、企業経営者においては日本企業をライバル視していたのは間違いないところだと思います。経営者というのはそもそも国籍関係なく、シェアを脅かす存在は競合視します。当時、実際に企業経営していた米国人、日本人の書籍からもそのことは明らかです。
日本企業の分析も必要というのはご指摘の通りで、米国の記事が終了したら進めていきたいと思っています。
2009/4/16(木) 午後 1:06 [ maybebabe234 ]
KAORUさん
はい、米国型経営を随分輸入しましたから、その分析は必要だと思っています。経営はこのブログの本道なので、できるだけ客観的に書いていきたいと考えています。
金融に関しては、融資等市場の安定化の役割と、金融商品の売買等市場の活性化の役割、この2つの役割を整理して考えるべきでしょう。
ポイントとなるのは金融商品の売買等市場の活性化の役割にあると考えています。
2009/4/16(木) 午後 6:02 [ maybebabe234 ]
概ね、経済学者やアナリストの意見は3つに分かれます。
1.金融商品の売買自体が問題
2.金融商品において、行き過ぎた投機的商品の売買が問題
3.何を売っても問題はない。それは各企業の自己責任。問題は1つの企業、1つの企業グループが安定化、活性化双方に手を出してしまうこと。
「1」だと共産主義者などと揶揄されやすいですね。一見、「2」が正論に見えますが、私は「3」だと思っています。コングロマリット化された企業群が安定化、活性化の双方に手を出して商売をしているところに問題の本質があると考えています。
2009/4/16(木) 午後 6:07 [ maybebabe234 ]
経済は元々金などにしか価値のなかったものにお札を刷り始めたことから始まると認識しているのですが、つまり、お札自体がが証券というのか、物を売買する時に金を出し入れするのが面倒なのでそういうシステムを作り出した訳で、物を売買するのには便利なシステムだと思います。
ただその証券みたいな物で投資目的で証券を買うというのも良くわからないことなのですが、結局は株主に沢山の配当を支払うというのは
もてる者だけが徳をするシステムという事ですよね。
アメリカにはだから貧富の差が大きいということなのでしょうね。
傑作ランクリ☆
2009/4/23(木) 午後 6:21
cocoaさん
はい、そのとおりです。国家や国民が借金すると、その額だけお札が刷られるのです。陰謀論はともかく(笑)、お金の仕組みを理解するにはこの動画はオススメですよ。
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1657815
市場原理主義だけで進むと、貧富の差、都市地方の差は開きます。よって、それを是正するためにどう再配分するか、というのが政治の役割なんですよ。別に大きな政府でなくてもできる話なんです。
2009/4/24(金) 午前 1:08 [ maybebabe234 ]