社員と共に歩む日本型経営

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高すぎる配当性向はさらに新たな脆弱性を生み出します。その1つとして短期リターン志向が挙げられます。株主のが高い配当要求が結果として、短期でのリターン要求へと繋がっていきました。
企業経営において、「人と技術」、「お金」は重要な資源です。この2つの配分比率が経営の時間軸を決定します。これもとても簡単な話で、「人と技術」に資源を配分すればするほど、企業は継続的に成長していくことができます。

戦後日本経済が成長した理由は、「人と技術」に資源を配分できたからです。当時の日本での株主のステータスは極めて低く、株主総会の運営も含め経営者がその実権を握り、積極的に「人と技術」に資源を配分していました。明確な技術的目標と金銭的な余裕が、労働者の高いモチベーションを生み出したのです。経営者は銀行から円滑に資金を借りることができたので、株主は経営に口を出すことが困難な環境にあったのです。

現在、企業は株主のためか、社員のためかといったような議論がなされていますが、仮に銀行が安定的に企業に融資をすることが可能であれば、「人と技術」に資源を配分した方が企業が成長するのは明らかです。

ではなぜ米国企業は、高すぎる配当性向短期リターン志向なのか。それは、企業というものが元々資本家のために組織された団体だったからです。資本主義をYahoo!で辞書検索するとこう書かれています。

生産手段を資本として私有する資本家が、自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い、それを上回る価値を持つ商品を生産して利潤を得る経済構造。

つまり資本主義というのは資本家が主人公なわけで、米国は「資本主義でいきます」と宣言して資本主義をやっただけなのです。資本家が高い配分、短期リターンを要求するのは当然のことなんですね。資本主義では労働力は商品でしかないわけです。

では、戦後の日本の経済って何なんでしょうか?(笑)

当時、多くの米国の経済学者や経営者が、「日本はすごい、このままいくと米国企業がやられてしまう」そういう風に警鐘を鳴らしていたのも確かですし、「アジアの奇跡」と呼ばれるように多くの国家が日本の成長を予測していなかったのも確かです。

日本の成長性については追々分析するとして、引き続き米国経営の脆弱性について書いていきたいと思います。

参考文献:伊丹敬之

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閉じる コメント(16)

これはバランスシートに乗らない「見えない資産」を軽視しすぎているとも言えますね。
「見えない資産」の資産価値は評価が難しいかもしれませんが、ここを適正に評価しないとアメリカの二の舞ですね。

2009/4/16(木) 午後 8:46 [ - ] 返信する

ぐっ鋭い!
これから書こうとしていること、先に書かれてる(泣)

2009/4/16(木) 午後 8:57 [ maybebabe234 ] 返信する

本人追記:
今結構ご年配の方に、政治や世の中に対して、「資本家ばかり優遇して」とか「「金持優遇」といって批判する方々がいらっしゃいますよね。でも本来日本は資本主義、資本家が企業を運営し、資本家になれない人は労働力を商品として売るわけで社会の仕組みとしては当然なんですよ。これは批判しているわけではなく、実は戦後の日本経済は資本主義のようでそうではなかった、という証明なのではないかと思ったりするんですね。

2009/4/16(木) 午後 8:57 [ maybebabe234 ] 返信する

ただ日本の場合、ベンチャー投資のように、数多い投資先の中からごく少数が大化けすればよいという投資の仕方は難しいですね。産業の変革を目指す場合ここがネックとなる可能性があると思います。

このように、アメリカ式であっても、ポートフォリオを組むことにより、長期リターン志向をも視野に入れることが可能であることに注意が必要だと思います。

また見えない資産を数値化して評価するのも連中の得意中の得意ですから、油断は禁物です。

2009/4/16(木) 午後 9:16 Wagon the 3rd 返信する

そうですね。記事には書いていないのですが米国経営の脆弱性として「多角化」というのも指摘されています。労働力は商品と定義されているので、複数の投資やMAが多角化を招き、不況になると一気にその脆弱性が露呈してしまうんですね。
上場企業であれば、長期ポートフォリオを株主に納得させる必要がありますが、個人投資家にファンを作るなどこちらも同様長期的な努力が必要な気がします。

2009/4/16(木) 午後 9:34 [ maybebabe234 ] 返信する

結局、日本は真面目な国民性が災いして、確率の使い方が下手くそなんですね。まあ、最近のアメリカはそれに溺れてしまって大やけどしたりしてますが、確率が直感をしばしば裏切ることをうまく使えると、相手にこれは陰謀だと地団駄踏ませることができます(笑)
長期リターン志向だというなら、ますます確率の使い方をマスターしなければ。よく当たる宝くじ売り場なんてのが記事になるようでは全然駄目です(泣)

2009/4/16(木) 午後 9:38 Wagon the 3rd 返信する

政治に関していうとまさにその通りで、国家関係の本質は戦略と数学だという事の理解と諜報機関をきちんと持つという憲法改正と、要求したい事はきりがないというのが本音です。
が、企業においてはこの数年で中国との取扱高を堅調に増加させていることも含め、私自身は評価は高いんですよ。もう数字や確率論においてもさほど先進諸国の企業に負けていないと思っています。政治、民度に比べ日本の企業経営は遥かにレベルが高い。これから米国資本の排除は進みますから一番の敵はくだらないマスコミの評価ですね。
EU、中露含め日本企業が再び台頭することは歓迎でしょう。私自身は大企業は問題なし、ポイントは中小の再生だと思っています。

2009/4/16(木) 午後 9:54 [ maybebabe234 ] 返信する

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<自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い>って、怖い表現ですね〜、人間じゃない感じ。。。
こんな考え方で、人を雇って効率立良く働いて貰えるのかしら?

2009/4/16(木) 午後 10:39 aic*an*ic*a 返信する

あいさん
それがどこの辞書も似たような表現なんですよ。辞書で「資本主義」を調べると、えー、そうだったの?って思う人多いような気がします。
それはそうと今週末は自炊します。納豆でごはん食べます^^
きんぴらも作るんですよ♪

2009/4/16(木) 午後 10:49 [ maybebabe234 ] 返信する

少なくとも1980年代までの日本は戦時統制型の経済だったと思います。勿論、個々の企業家による相違工夫はあったと思いますが、限られた社会資源を目の出そうな企業に割り振って経済グループとして共同して当たっていく(よく海外でケイレツとして叩かれた形態)のは戦時統制型の経済以外の何者でもないと思います。

それが一定の成功を収めて有頂天になって(1980年代の経済バブル)、それが崩壊して1990年代にアメリカ型の金融万能主義が入ってきて今は2度目の崩壊後で呆然としている状態でしょう。

しかし『国敗れて山河あり』です。ここで呆然と立ちすくむ訳には行きません。過去の労働集約型産業は国内ではもはや展開できないので知識集約型や文化で(それがサブカルチャーと呼ばれても)食べていく国になるべきだと思いますが、maybeさんはどう思います?

2009/4/16(木) 午後 11:57 [ comuen ] 返信する

高度経済成長時代に人生を謳歌した世代は「あの頃はよかった」という。私たちの年代の多くは「あれはあの時代だからできたこと」という。結局あの時代に学ぶべきものはあるのか、米国型のすべてがだめなのか、そういうことを敬愛する伊丹さんの書物を紐ときながら整理できればいいな、と思っています。実際、自分の会社はベンチャーで新自由主義時代の性格を色濃く持っているので、別に1社創業しました。実践でも中小規模の日本型経営を形にしていきたいと思っています。

2009/4/17(金) 午前 0:07 [ maybebabe234 ] 返信する

>maybeさんはどう思います?
これは経済的視点でなく、経営的な視点ですが、私は新産業は行政には決められない、ただ新産業の選別と参入能力は日本の民間企業は高いと思っていますので、それはある程度市場任せでいいと考えています。これは米国とはまったく逆の環境だと思ってて、日本の場合、政治のレベルや省庁のビジネス意識が極めて低いので、むしろ行政が口を出さない方がいいと思っています。

2009/4/17(金) 午前 0:11 [ maybebabe234 ] 返信する

その上で戦略的に重要なのは、新産業の選別ではなく商品やサービスのブランディングポジションだと思うのです。つまり燃費がいい車だとか、安いパソコンといったものは、もはや中国の領域になっていますし、本来日本の技術は低価格製品のためにあるのではない、という位置取りを再セットすべきだと思うのです。つまり高付加価値ではなく、高ブランドですね。ブランディング・ポジション、そこが鍵だと思っています。

2009/4/17(金) 午前 0:17 [ maybebabe234 ] 返信する

つまり、非常にドライな言い回しですが、「貧乏人に売ってやれるものはねぇな」こういう商品開発のコンセプトです。「ひどい言い方」そう思う人も多いかもしれません。けれども、ここはよく考える必要があります。
日本人は「自分の生活も貧乏で安いものを作る」というのが本来かなり嫌いなはずです。片方で「自分の生活も豊かで、高いものを作る」これは熱狂的になるほど好きな国民だと思います。
まだあまりお金を持たない若い女子が携帯電話やネイルをキラキラにしますよね(笑)ダイヤを使えるんだったら、使いますね、間違いなく(笑)

2009/4/17(金) 午前 0:29 [ maybebabe234 ] 返信する

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会社は誰のものかの優先順位がアメリカと日本では違いますよね。多分。

傑作ランクリ☆

2009/4/23(木) 午後 6:02 cocoa 返信する

cocoaさん

日本は社員のためです。私は経営者として、最近その確信を強めています。株主無視はいけませんが、長期的ポートフォリオで説得する力がこれからの日本には必要でしょう。あと、日本の場合上場スキームも少し見直したほうがいいかもしれませんね。「上場=一攫千金」と考える、バカな経営者が多すぎますから。

2009/4/24(金) 午前 1:11 [ maybebabe234 ] 返信する

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