吉田ツグオミ DIRECTLY FROM A TRASH CAN

着ぶくれの王となり果つわが愚の朝(甚左)辛うじてモッドの自称詩人まあ人並みに春を迎えられれば上等そんな訳でつぃったもチェキラ

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先を見越して うつろな船を
沈めた筈だっけ 波間の何か
俺は落ちる

木ノ葉 ソノ名 知レズ それでいい
胸拡げる海 涙の谷間
俺は落ちる

Slip into the sea valley... (海の谷間へとすべり込め)

先を見越して うつろな船を
沈めた筈だっけ 波間の何か
胸開く海に 涙は転がり
俺は落ちる

Slip into...


<メモ> なんか「落ちる」だとか「すべり」だとか、受験生には聞きたくもないであろう言葉がならんでる...(失礼の段ひらにご容赦)。んで、これ、桜桃忌(太宰治の命日=6月19日)に書いた曲。それにしても歌詞短い。これならHxCxでも充分イケる。ポップソングの世界に「落ちる(堕ちる)」という感覚を最初に持ち込んだのは、やっぱり故ルー・リードかな? はっきり言ってThe ROOSTERZ狙い(笑)の一曲。R&Rとしての「あるべきやう」にブレはないと、そんな自恃を持っています(どの作もそうだけど)。ギターはMAGAZINEっぽいか。ああそうか、ルースターズがマガジン似だったのであって、俺は相も変わらずわが道を行っただけなんだな...。


【おしまいに】 以上、〆めて11曲分の歌詞なんだけど、意味深長なような限りなくでたらめに近いような、今回本当に久しぶりにわが過去の遺物に真剣に向きあってみて思ったのは、「私の"青春時代"はずいぶんと鈍色(にびいろ)だったんだなあ、で、その代わりにまことに長持ちしたんだね」ということ(ちょっと立松和平入ってる?)。こんな私個人の身勝手に皆さんを付き合わせるのはたいへん心苦しいんですが、カズオ·イシグロ*氏なんて誰が評しても立派な散文作家より先に、ボブ·ディラン=永遠の「チンピラ詩人」にノーベル文学賞が与えられる現代の「表現」とはどんなものになっていくのか(まさしく‘For the times they are a-changin'’!)、そんなことをつらつら考えている昨今、自分としては非常にタイムリーな企画でもあり、はたまた単純に感慨ぶかい90年代再訪と受け取っても悪くない訳で...。まあ蛇足はここまでとしましょうか。要するにみんな昨日より若く生きたいんだ、これでいーのだ、ってなお話でした。そんじゃまたいつかどこかでお会いしましょう。チャオ。09/10/17 T.Y.生記す。

BGM: ASIANDUBFOUNDATION "RAFI'S REVENGE" + BRYAN FERRY "BETE NOIRE".

* イシグロ氏の小説もBDの歌も、「謎めいた」ものを受け手に意識させるのは、共通したポイントなんだけど。それに、お二人とも「西洋社会(ないしは文化)の首筋に、ひやりとした"何か"を触れさせる」的な仕事をしてきたのだ、とも思える。生まれついてのアウトサイダー、的な、ね。その事を存分に論ずるには、かなり長大なスペースが必要となるだろう。- てなもんで、そんな比較文芸論ぶりっ子は他稿に譲る。これにて本当に擱筆。


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