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「それは、行方不明になっているカエルの王子様かもしれない。

そのアマガエルの額に金色に輝く菊の御紋はなかったかい?」と

聞きました。

ひとひらの雪はそういえば額にきらきらと金色に輝く菊の形をした

しるしがあったのを思い出しました。

そして、続けて茶色猫はとんちんかんの森の西の方にある東京ドーム3個分

くらいの広さのげろげろ沼のカエルの王子様の行方が去年の6月から

わからなくなっているらしいのだと付け加えました。

見つけて連れてきた人には500万$の報奨金が支払われるらしいって話だよ。

ひとひらの雪はあの場所で見たのがアマガエルの王子様だったとしても

深い深い氷の中でうずくまっている彼をどうやって陸の上に連れ出したら

いいのか、考えました。

ひとひらの雪と茶色猫

ふらふらと弱い風に流されるままいたひとひらの雪でしたが

ずっと一人なのがさびしくなって、また茶色猫のところに行きました。

茶色猫はこたつでみかんを食べていて、窓の外のひとひらの雪に

気がつくと「やぁ。こんばんは。」と言って、こたつの上に

溶けないようにそっとひとひらの雪をあげました。

茶色猫に北極で見たきれいな黄緑色をしたアマガエルの話をすると

「それは、行方不明になっているカエルの王子様かもしれない。

そのアマガエルの額に金色に輝く菊の御紋はなかったかい?」と

聞きました。

ひとひらの雪

ひとひらの雪は高い山頂を後にしたあと、ふらふらと弱い風に流されながら

北極の方にいました。

そこで深く深く氷の下に沈みこんでいくと、きれいな黄緑色をしたアマガエルが

静かに冬眠しているのを見つけました。

静かに死んでいるかのようにも見えたアマガエルでしたが、そのままそっと

ひとひらの雪は去ることにしました。

そして、またふらふらと弱い風に流されていきました。

初雪

とんちんかんの森にもいよいよ初雪が降って、森はすっかり冬景色に

なりました。

茶色猫は木の上にあるほったて小屋の中にあるこたつに

特製はんてんを羽織って、ずっぽりと入っていました。

こたつのテーブルの上にはみかんがてんこ盛りに藤製のカゴに

入っていて、そんなのを食べたり、

この間、たまたま天窓に張り付いていたひとひらの雪はどうしたろう

などと考えながら、窓の外の雪景色をぼんやり見ていました。

あてどなく…

あてどなく、さ迷っていたひとひらの雪は

さらに高く上に上に舞い上がっていきました。

下を見下ろすと街をともす明かりが瞬く星のようにきらきらと

していました。

夜空の星もくっきり見えて、空気は冷たいけれど澄み切っていました。

弱い風に流されるままにのって、明け方頃に着いたのは

高い山の頂上でした。

ぼんやりとそこに留まっているとやがて日が昇り始めました。

橙色に輝く太陽がひとひらの雪をまぶしく照らし出しました。

ひとひらの雪は何となくさわやかな気持になって、日の出を

見ていました。

明るい気持を取り戻して何かを見つける旅を続ける気持を

少しは取り戻せたかもしれない。

ひとひらの雪はそう思い高い山の頂上を後にしました。

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