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その国には、その時期にしか食べられないものがあって、
海外で日本を懐かしく思った食べ物は、夏の梨、秋の柿でした。
梨といえば、ヨーロッパは西洋梨で、それはそれで美味しいし、
日本で売られている西洋梨に比べれば、日常の食品の感覚で買える安価なものでした。
けれども、何というか、日本の梨の、あそこまでジューシーな果実…
この甘いおつゆを頂けるなんて素敵、と思います。
で、今の時期、柿です。
柿そのものが、ヨーロッパには少ない。
留学中は、柿に飢えておりました。
今では、キログラム単位で、規格外の傷モノの柿を買っています。
原種の渋い柿を甘くした人に感謝です。
渋い柿は、つるして干し柿に。思いついた人に感謝です。
緑茶にも、作る国の個性がありますが、やっぱり日本の緑茶でしょ、と思います。
緑の若々しい葉の香を楽しむとか、もう少し育って力強くなった葉の味を楽しむとか、
西洋みたいにレモンもバニラも砂糖も入れないで、純粋に茶葉の香を楽しむ。最高です。
私が無性に味わいたい、ドイツにしか無いもの。
9月から10月にかけて出回る、新ワイン。
発酵途中のワインを飲んでしまうのです。
発酵途中ということで、瓶にふたをしないで売られます。
瓶のなかで、泡を出して発酵が進んでいるのを見ることができます。
発酵が進んだものは、それなりのにおいがします。
あまり進んでいないものは、ぶどうジュースの味わいです。
これは、どんな手段をもってしても、空輸は不可能。あちらに行かないと飲めません。
その時期に、そちらに行くことは、仕事の都合上ぜったいに無理なのです。
だから、余計に欲しくなる。
この味、日本でもぜったいウケると思うのです。
もっとポピュラーになって、安価で日本で頂ける時が来ますように、と祈ります。
そろそろクリスマス市が並ぶ頃。ぐっと冷え込んだ町で、焼き栗の屋台が出て、
寒い空気に白い湯気が立って、ほっこりした気持ちになる…と思っていましたが、
昨夜のドイツの知人との国際電話では、「妙に暖かい日々」と聞きました。気分が出ないね。
8月後半から、社会情勢が悲劇的に混迷し、人々の心が落ち着かない、と言っていました。
ドイツでは連日、パリの同時多発テロの話が、ニュースの大半を占めるようで、
日本では、まだ対岸の火事を眺めている感じですが、やはり不穏な空気が漂っている気がします。
殺戮はやめてほしい。殺戮を止めるための殺戮も。本当にやめてほしい。
目の前にある柿を眺められることに感謝して、
新ワインに憧れを抱いて、
今を生きていることに感謝して、
まず柿を食べて、仕事に励みます。
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まゆゆさん、今晩は。
それぞれの国にはそこのおいしいものがあって、外国人にとっても(少なくとも慣れれば)おいしいものなんでしょうね。ごちそう様でした
2015/11/18(水) 午後 9:24
とうとんさん、コメントを有難うございます。
食べ物も風俗、文化に深く関わっていますから、それを食することでその国と仲良くなれるような気がします。
日本でも、国産もの葡萄で興味深い味のワインができるから、日本の新ワインが出回ると嬉しいんだけどな。その時がきたら、ご一緒に乾杯しましょう♪
2015/11/20(金) 午前 1:25
私も食いしん坊なので、親近感。
ドイツに旅行に行きましたが、おいしいですよね、ドイツの食べ物って。新ワイン、ぜひ飲んでみたいです。
ドイツは、ビールもおいしいけど、ワインもおいしいんですよね。
2015/11/21(土) 午後 11:12
すてさん、コメントを有難うございます。
日本に多く流通しているドイツワインには偏りがあって残念。本当にいろいろなワインが、日常生活のお値段で買えるし、ちゃんとロゼもあるし…
新ワイン、日本で飲める機会を見つけられたら、ご一緒に乾杯しましょう♪
2015/11/23(月) 午後 9:44