天皇陛下がメッセージ「一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています」産経新聞 3月16日(水)16時39分配信
天皇陛下は16日、東日本大震災の被災者や国民に向けたビデオメッセージを発表された。陛下がビデオでお気持ちを述べられるのは初めて。
天皇陛下の御言葉
この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9・0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。また、現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。
現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。 自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々、諸外国から救援のために来日した人々、国内の様々な救援組織に属する人々が、余震の続く危険な状況の中で、日夜救援活動を進めている努力に感謝し、その労を深くねぎらいたく思います。 今回、世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き、その多くに各国国民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします。 海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。 被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。
天皇陛下がこのような異例のビデオメッセージを発せられたのは、申すまでもなく、今回の津波・大震災があまりに甚大であったからと存じます。
被災者の皆さんの身の上を深く案じられ、希望を捨てることなく、たくましく、助け合って生き抜くように仰せられると同時に、さらに、国民すべてが被災地の同胞を思いやって支援することを切に願われていることを強く感じました。
また、東北地方の厳しい被災状況に、原子力発電所の危機が加わり、国民の心が大きく動揺しています。関東圏での物不足はまさに国民の大きな動揺をあらわしていると思います。水、食料品、ガソリンの「買いだめ」は自分の生活が困るという利己心から来るものですが、天皇陛下は私たち国民に対して一番苦しい立場にある被災地の同胞を深く思いやり、この苦難を共に分かち合って、助け合うように仰られているのだと拝察いたしました。
まさに「八紘一宇」の精神だと思います。わたしたちは皆兄弟家族であり、思いやり励まし合って生きていくべきなのだと改めて思わされました。被災者の皆さんを思いやる天皇陛下の切実なメッセージを拝聴しまして、私自身がまだまだその切実さにお応えしきれていないと感じました。
いかに大きな地震が起こり、原発が危機に瀕しようとも、私たちは心を動揺させてはなりません。パニックになってもいけません。何があっても、誇り高い日本人として、雄々しく、泰然として事態に対処すべきだと思います。そして、困難なときほど、自制心をもって、買いだめなどに走るのではなく、被災した同胞の身の上を案じて、思いやり、譲り合いをするべきなのだと存じます。先人に見習って、日本人の高潔さを蘇らせるべきときだと存じます。
天皇陛下、万歳!
朱雀
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