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銀色に光るアルミホイルで包まれた焼き芋2個。 見つけたのは大畑駅から矢岳駅に向かう途中のカーブ。 緑の中で通り過ぎた赤色は、花? もしそうだったら撮りたいと確認のためバックし、降りたそのときだった。 ワイパーのちかくの右端にひっかけるようにおいてあった。主人と顔を見合わせた。同時に。 あのおじちゃんの顔と交わした会話が即座に浮かんだ。 ☆☆☆〜 「こんにちは、」「こんにちは」 「草むしりもたいへんですね」「あはははは」 静かなたたずまいの大畑駅。 わたしは、ブログお友達の紹介で、この駅を見ること、すぐ近くの神社にあるというぎんなんを拾うこと を目的にやってきた。 黙々とかがんで草をむしっているおじちゃんひとり。そのほかカメラ片手の男性ひとり。 きっと誰とも会う機会のない日もあることだろう。それでもまじめにこつこつと、ひたすら草をむしる。 与えられた仕事と取り組む。すばらしいひとだと思った。 (ここを訪れた人たちが残した重なり合った名刺で、待合室の壁は隙間なく埋めつくされています。) (たぶん給水のための石倉) 「おひとりですか」「いいえ主人と二人です」 「後10分ぐらいしたら、焼き芋が焼けますからどうぞ!」 「わあーうれしい!ありがとうございます。」 一通り見て回り、次の目的の神社の坂に向かう前、おじちゃんと交わした言葉。 ぎんなんの袋を下げて、降りてきた時にはもうおじちゃんの姿はなく、うずたかくもられた枯れ葉の山か らは、ひとすじの細くてしろい煙が青空に上っていた。 車内でほおばる、焼き芋は、甘く、嬉しく、そしてなんだか切ない味がした。 |
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2009年10月04日
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