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乃木坂太郎『第3のギデオン 2』(小学館)はギデオンとジョルジュの出生の秘密が明らかになる。父親の発想が信じられない。貴族にとって平民生活は憧れだろうか。アルトワ伯の言うように選ばれし者の義務を子どもの頃から学ばせようとは思わないだろうか。銀河英雄伝説の二次小説では貴族制度のメリットを再評価する作品も出ている。
父親の思考は現代の庶民的な常識に引きずられ過ぎていないか。貴族の中に父親のような考えが出るとすれば、貴族制度は本当の意味で終焉を迎えていることになる。
衝撃的な事実によってタイトルの謎が深まった。タイトルのギデオンは誰なのか。第1巻の表紙にはジョルジュが描かれており、ジョルジュを主人公とする考えも成り立つ。
タイトルの「第3」が何を意味するかは、まだ分からない。第三身分のギデオンということだろうか。ジョルジュもギデオンも自分が平民なのか貴族なのか自己認識を問われる立場である。第三身分であることを主体的に選択する話になるのだろうか。それとも三人目のギデオンが登場するのだろうか。
ギデオンはアルトワ伯に拷問を加えられる。これは許しがたい。このような被害を受けながらも、後にアルトワ伯と部分的な共闘関係になることは信じられない。「昨日の敵は今日の友」という日本人の非歴史的な発想に引きずられすぎているのではないだろうか。
ギデオンは娘と、すれ違いが生じそうである。子ども扱いせず、相手の疑問に正面から向きあう方になびくことは自然な流れである。
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