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林田力
東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。希望のまち東京in東部共同代表

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白峰著、TYPE-MOON原作『Fate/Grand Order -mortalis:stella-』はロールプレイングゲーム『Fate/Grand Order』の漫画版である。『Fate/Grand Order』(FGO)はFateシリーズの一作品である。Fateはケルト神話の英雄を日本人に広めた功績があるが、本作品もケルト神話の英雄の新たな魅力を描いている。
最初の特異点は第五次聖杯戦争の起きた冬木市である。『Fate/stay night』の世界であるが、異なる展開になっている。クー・フーリンは『Fate/stay night』ではランサーであるが、本作品では別のクラスとして登場する。クー・フーリンと言えば槍と言えるほどランサーは合っている。本人もランサーのクラスが合っていると感じている。
それでも本作品のクラスの方が強力に感じる。魔術の使える世界で槍のような手持ちの武器にこだわるならば攻撃方法が限定されてしまう。実際、『Fate/stay night』でクー・フーリンは強烈な印象を残す割には活躍できなかった。服装も青タイツよりも豪華である。クー・フーリンの活躍によって第五次聖杯戦争のIFを楽しめた。

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『99.9-刑事専門弁護士』はTBSのテレビドラマである。松本潤が主演で、深山弁護士を演じる。深山弁護士は接見では容疑者・被告人の出身地など事件と関係ないような様々な質問をする。これは深山弁護士にとっては事実を明らかにするためであるが、容疑者・被告人が自白強要に抵抗する上でも効果的である。
人質司法の日本では弁護士と接する時間よりも取り調べの警察官や検察官と接する時間の方が圧倒的に長い。警察官や検察官は下らない雑談をしかけることが多い。事件の話しかしない弁護士よりも敵である警察官や検察官に親近感を持つという奇妙なことが人質司法では起こりうる。田中森一氏は以下のように指摘する。
「外と遮断された人間は、近くにいる人間にだんだんと情が移っていくものなんですよ。時には検事が自分の良き理解者のようにすら思えてくる」(青木理『増補版 国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』角川文庫、2013年、163頁)。深山弁護士の接見は、期せずして、その対策になる。
SEASON Iでは防犯カメラの映像が無罪の決め手になることが多かった。冤罪に取り組む伝統的な人権派弁護士は防犯カメラを監視社会化するものと批判的な傾向がある。しかし、市民のために使えば力を発揮する。ここに深山弁護士の新しさがある。権力側が情報を独占することが問題である。技術の進歩に抵抗するばかりでは旧時代の遺物になる。市民が情報を使えるように情報開示の徹底というアプローチが求められる。
SEASON IIは「あいつらが帰ってきた」の宣伝文句であるが、榮倉奈々がいない。代わりに木村文乃が意固地な元裁判官の弁護士で登場する。SEASON Iでは検察の対決という終わり方だったが、SEASON IIは裁判官との対決になりそうである。検察との対決は、もういいのだろうか。

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不当逮捕レビュー

林田力『不当逮捕レビュー』(江東住まい研究所)は『不当逮捕』などの警察小説や『ポチの告白』など警察の問題を扱った書籍の書評・レビューを集めた電子書籍である。不当逮捕して冤罪を作るには、まず市民をモノ扱いしなければならない。相手から人間らしさを奪う。狙った市民を人間から、ただのモノに変える。

冤罪事件で警察官が異様なことをしでかす例は幾つも目にしている。不当逮捕は悪趣味かつモラルに欠ける。都合のいいように真実を作り変える。何よりも耐え難いものは嘘である。残念なことに日本では真相を封印するために大勢の人間が多くの仕事をしている。情報公開や人権の息吹を感じさせる全てを頑なに拒んでいる。その説明は体裁のために過ぎない。

警察は「規則一点張りで融通のきかない、庶民にいやがらせをするだけの連中」である(M.ヨート、H.ローセンフェルト著、ヘレンハルメ美穂訳『少女 犯罪心理捜査官セバスチャン』創元推理文庫、上巻130頁)。警察官は人に好かれたいと考えるタイプではなかった。その声に含まれた冷ややかさは聞き逃しようがなかった。その説明は真実からはほど遠い。警察署には快いとは言えない臭いが漂っていた。その不快な壁は他のどこでも見たことのない色合いに見えた。

不当逮捕に対して「なんと酷いこと」との感想が寄せられた。私は同意するばかりであった。冤罪の犠牲者を痛み、警察権力の虚しさに涙を流す。不当逮捕を憎む情熱は本物である。変化をもたらしたい、より良い社会にしたいと考えている。市民は良くないことよりも良いことを望む。不当逮捕は良くないことである。事実を明らかにすることは癒しにつながる。

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西郷どん

『西郷どん』は西郷隆盛を描く2018年のNHK大河ドラマである。第1話が2018年1月7日に放送された。注目は新たな島津久光像が期待できることである。島津久光は兄の島津斉彬に及ばないにも関わらず、張り合う気持ちだけは強い頑迷固陋な人物というイメージが流布されていた。しかし、ドラマでは兄に敬意を払う好人物になっている。いつまでも司馬遼太郎史観ではないだろう。
一方で、それ以外は定番の物語を再度楽しむという伝統的な時代劇である。視聴者は人物関係をある程度分かっている必要がある。これは2017年の『おんな城主直虎』とは対照的である。あまり知られていない井伊直虎の人間関係を丁寧に描いていた。『毛利元就』や『真田丸』も主人公は誰もが知っている有名人であるが、その人間関係はそれほど知られておらず、脇役を個性的に描くことで面白くなった。
『西郷どん』では初回から後に主人公が関わる人物を登場させ、主人公と接点を持たせている。これは歴史知識のある視聴者へのサービス精神があるが、成功しただろうか。西郷の最後の妻となるイトは男勝りの変わった少女として登場する。しかし、『八重の桜』の山本八重や『おんな城主直虎』の井伊直虎というぶっ飛んだ女性と比べるとインパクトが弱い。特に山本八重を演じた綾瀬はるかは大河ファンタジー『精霊の守り人』で最強の槍使いになっている。むしろ薩摩藩の男尊女卑の後進性を描くものになった。
また、ドラマでは西郷が少年時代から斉彬と接点があったことになる。一般に西郷が斉彬に抜擢された理由は斉彬に提出した建白書が目にとまったためとされる。それ以前から斉彬が西郷を知っていたならば情実人事になってしまう。ドラマは熱血漢を描きたいと思われるが、建白書の内容だけで評価される方が能力本位に感じる。

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ハンドスピナー

ハンドスピナーはアメリカ生まれの玩具。フィジェットスピナー(fidget spinner)とも呼ばれる。フィジェットは「手持ち無沙汰」という意味です。手慰み玩具である。
手のひらサイズのプレートをひたすら指で回す。手で回すと超高速回転する。ハンドスピナーには多くの種類がある。光るハンドスピナーも登場している。滑るように回転するハンドスピナーは精神の安定をもたらす。禁煙時のイライラの緩和にもなる。
人気ユーチューバーが動画サイト「YouTube」に投稿してブームになった。アメリカでは「ハンドスピナー禁止令」を出す学校も出たという。私の小中学生時代にはペン回しが流行った。それと似ている。


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