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林田力
東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。希望のまち東京in東部共同代表

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高裁判決18頁の以下認定は経験則に反し、釈明権不行使による違法な認定がなされている。「控訴人を含めた患者の家族の全員に対して個別に連絡を取ることが容易な状況であったことを具体的に認めるに足りる証拠はなく、そうである以上、キーパーソンを通じて患者の家族の意見を集約するという方法が不合理であるとは認められない」。これは情報化社会の現実を無視し、明らかに経験則に違反する。現代において個別に連絡を取ることは容易である。
個別に連絡を取ることが容易な状況であったかが問題であるならば、これについての証拠方法の提出を促すことを要するものであり、このような措置に出ることなく、漫然「具体的に認めるに足りる証拠」がないとして請求を棄却することは、釈明権の行使を怠り、審理不尽の違法を犯している。

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川竹文夫『どんなガンでも、自分で治せる! 』(三五館、2017年)は癌を自力で治すことを勧める書籍である。生活習慣を見直すことで癌を治す。癌を直した人に取材したルポタージュである。
抗がん剤や手術が意味がなく、逆に寿命を縮めかねないものであることは以前から指摘されている。近藤誠『患者よ、がんと闘うな』が有名である。それが医療や製薬会社の利権になっているとの指摘もある。私は慶應義塾大学卒業のため、慶應義塾大学医学部専任講師であった近藤理論には人並み以上に関心を持っていた。近藤理論は放置であったが、本書は自力で癌を治すことを目指す。
本書では癌を自力で治した人の様々な体験談が掲載されている。そこから感じたことは癌になる前の生活習慣の乱れである。睡眠時間の短さやストレスなどである。癌ではなくても、何らかの病気になってもおかしくない。そこが大きな問題と感じた。頑張ることを強要する日本社会の生き辛さが癌患者を増やしているのではないか。無理をしないことが大切である。頑張らなくてよい社会、マイペースで生きていける社会にすることが必要と感じた。

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インターネット動画放送局・日本海賊TV「金八アゴラ」は2017118日、「治療拒否を忖度させる佼成病院」を取り上げた。コメンテータは小野寺通(緑のハーモニー調布代表)、石川公彌子(政治学者)、山内和彦(元川崎市議会議員)、古川順弘(希望の塾第一期生)、林田力(東急不動産だまし売り裁判原告)。司会は須澤秀人(日本海賊党代表)。
立正佼成会附属佼成病院裁判(平成29(ネオ)596号、平成29(ネ受)670号)の上告受理申立書を紹介する。上告受理申立書から佼成病院の医師が治療拒否を誘導しているような実態が浮かび上がった。最善の医療を受ける権利など憲法を問う裁判であることに注目である。この裁判には注目したいとの声が出た。
番組では上告と上告受理申立の差異も説明した。佼成病院裁判現時点では担当する小法廷が決まっていない。小法廷が決まると事件番号が伝えられる。現在の事件番号は仮のものである。
大切な家族を失い、医療の現実を初めて知り愕然としますが、そのことに向き合えるかどうか、被害者・遺族は厳しい局面に立たされる。裁判をして、世間に問うことによって、今まで見えなかったものが見えてくる。黙っていないで声をあげることが、大切なことである。
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治療拒否を忖度させる佼成病院
11月8日放送予定の日本海賊TV『金八アゴラ』は「治療拒否を忖度させる佼成病院」をテーマとします。佼成病院裁判の上告受理申立書から分かった問題を紹介します。

治療拒否を忖度させる佼成病院
佼成病院裁判の上告受理申立書から佼成病院医師が患者の長男に治療拒否を忖度させた実態が浮かび上がった。「第2 8月21日に点滴を中止して経鼻経管栄養に切り替えたことの最善診療義務及び採証法則違反と期待権に関する判例との相反」で指摘する。
佼成病院は2007年8月20日の長男の「延命につながる治療を全て拒否」に従い、Div(抹消点滴)を中止して経鼻経管栄養を再開した。しかし、経管栄養には吐瀉物が気管に入ることによる誤嚥性肺炎発症の危険がある。静脈栄養法に切り替え、回復が確認できるまでは経鼻経管栄養法を再開してはならないものであった。これは最善診療義務に違反する。
原告が側提出した医師の陳述書では以下のように指摘しており、これを無視した高裁の事実認定は採証法則に違反する。
「誤嚥性肺炎を発症した5日後に、誤嚥性肺炎が完全に治癒していることを確認せずに、Divから経管栄養に戻すことはありえない判断である。誤嚥性肺炎の悪化は必発で、生命予後を考慮しない判断である。」(甲B15・9頁)
長男の要望は本人の治療を中止する理由にならず、期待権を侵害する。最善の治療がなされなかったことの背景には佼成病院医師の特異な理念がある。治療拒否をしたのは長男であるが、それについて佼成病院医師は以下のように述べる。
「私は、大事を取りすぎて、意思疎通ができないまま寝たきり状態になるのが最善とは言えない、という主治医の理念をわきまえた上での延命治療拒否だと思いました。」(陳述書(乙A3)8頁)。医師が治療拒否を誘導したと読み取れる。長男に医師の理念を忖度させており、インフォームド・コンセントの精神から乖離している。
尚、この「延命治療拒否」はカルテには「延命につながる治療を全て拒否」と書かれており、狭義の延命治療ではなく、病気で亡くなることを避けるための全ての治療を意味する。
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棚架ユウ『転生したら剣でした』は転生物のファンタジー作品である。Web小説が出発である。漫画にもなっている。「転剣」と略されている。

現代日本の男性が交通事故に遭い、ファンタジー世界の剣に転生した。転生物の作品は数多くあるが、剣という無機物への転生が特徴である。但し、この剣は魔力で自ら動け、意志疎通もできる。そのために無機物という不自由さはない。知的生命体への転生という点では普通の転生物と同じである。

それでも剣への転生は意味がある。剣は人に使ってもらうものである。この物語でも剣を使う人が出てくる。これは上手い方法である。転生物では転生者がチート的な活躍をする。それが王道である。普通に頑張って活躍する話ならば現世で頑張ればいい。現世知識を活かしたり、スキルを持って転生したりとアドバンテージがある点が転生物の醍醐味である。しかし、無敵すぎると話がつまらなくなる。剣を持つキャラクターの物語とすることで無敵要素を弱めることができる。

転生者がアドバンテージを持つ点が転生物の醍醐味と書いた。転生物は、昭和的な頑張ることが美徳とされ、頑張れば報われるというガンバリズムの欺瞞が明らかになった時代らしい作品ジャンルである。転生物が流行ることは現代日本社会を反映している。

一方で本書のチート的能力はコツコツと蓄積したものである。その点では堅実である。ドラゴンクエストの経験値集めに似ている。これは伏瀬『転生したらスライムだった件』と共通する。現代日本ではブラック企業のように無駄な努力を強いる精神論が横行している。実になる努力もファンタジー世界に転生しなければ得られないという閉塞感が現実の日本社会には存在する。

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