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最近、ちょっとだけ古谷実の漫画が好きで、
「稲中」なんかを何となく読んでいたりする。
その「稲中」で、初デートの最中、
竹田君が京子ちゃんをちょっとだけ怒らせてしまうシーン(2巻)。
竹田「お前本当はとても女っぽいというか何というか すごく嬉しかったよ」
京子「‥‥悪かったないつもは女らしさのカケラもなくて!」
どうかなー。
この場合、竹田君は「女っぽい」ということを褒め言葉として使っていて、
京子ちゃんは「いつもは女らしさのカケラもない」ということを悪い意味に受け取っている。
どうかなー。
「女らしい」「女っぽい」と言われたら、
嬉しいだろうか。
妙にくすぐったく、どちらかというとちょっとだけ不満に感じるわたしは特異だろうか。
厳密にいうと、
「女らしい」と「女っぽい」は、けっこう意味が違うと思う。
「女らしい」のイメージは、
弱弱しくて、従順で、おしとやかで、おとなしい、
料理上手、怖がり、気配り上手、
ちょっと右に寄る感じが強くなると、髪が長くて背が低く声が高い?
「女っぽい」だと「色っぽい」の意味が強くなる気がする。
要するにフェロモン的な容姿や服装とか。
そう考えると、
「女っぽい」なら悪い気はしないけれど、
「女らしい」ならちょっと腹が立つ。
かな。
「女らしい」のイメージは、
江戸時代の武家の妻的な、
「家内」という文字の持つ意味を背負っているような、
何となく昔ながらの男性本位のムードが漂う気がする。
ただ単に「女らしい」と言っているだけで
「従順だね」とか「か弱いんだね」とか言われているわけでもないのに、
勝手に男性本位のムードを感じてしまうのは、
ひょっとしたらわたし個人の「女らしい」のイメージが古いだけかもしれない。
いや、「古い」という言い方もちょっと気に食わない。
フェミニズムとやらを現代の文化!と声高に叫ぶのも好みじゃない。
「最近は女も強くなった」
いえ、女は昔から強いと思う。
「草食系の男子が増えている」
いえ、昔から居たと思う。
自分より弱いものの前で優位に立ちたいと願うのは、
何も男が女に対する場合に特有なことではなく、
女同士、男同士、女が男に、というパターンだってたくさんあると思う。
なのに、
「女らしい」という、ただそれだけの言葉で、
男性本位の印象を抱いてしまうわたし、
このわたし自身の感覚こそが男性本位の思い込み、なのかも知れない。
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