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--- 元々物欲の塊だから、 いつだって欲しいものはたくさんあるのだけれど、 実際に手に入れられる可能性が少しでもあるときにはじめて 「欲しい!」 となるのであって、 最近はその可能性が全く無いから リアルに欲しいものの具体的な商品名がほとんど思いつかない。 今ふと思いつく欲しいものといえば、 肌なじみの良い上質なファンデーションだけれど、 これは1年以上前から何度もコスメショップで物色しては、 買ってしまおうかそれともいつかまた自分の給料がもらえるまで我慢しようか ずっと迷って買わずにいる。 それでも、 素敵な品物のオーナーになる瞬間、あるいは 買おうかどうしようか迷っているとき、あるいは どの色にしようか迷っているとき、 そういう場面を空想するだけでもけっこう楽しいものだ。 もしかしたら、 手に入れる前にあれこれ悩んでいるときが一番楽しいのかも知れない。 イタリアの自動車メーカー、FIATの車は、昔から大好きだ。 そもそも、自動車という物質自体が、 単なる移動手段としてだけではなくて 4つの車がついた、その安定感のある形状と、 「動く個室」としての存在が、わりと好きなのだ。 「形」として好きなので、性能はあまり詳しくない。 でも、マニュアルミッション車のクラッチの踏み心地とか、 所謂「重ステ」のハンドルの返りの感じとか、 ワイパーの回転の速さとか、 シートの硬さとか、 便利さとは全く関係の無い、 きわめて感覚的な部分においては、 はっきりとした好みを主張できる。 自動車という物の好ましさについてあれこれ考えてみると、 わたしにとっての自動車の理想型は、 やはり「パンダ」なのかな、と思い至る。 今の「ニューパンダ」ではなく、 初代からずっと変わらなかった、 ジウジアーロの直線デザインだ。 PANDA 4×4 吹雪の田舎道で、一本しかないフロントワイパーが 45度くらいの範囲しか回転しなくなったときには、 一瞬死を覚悟したというのは過言ではない。 両サイドのドアが凍り付いてビクともしなくなり、 リアドア(トランク)から乗り込んだことは一度や二度ではない。 ジェット機離陸時の、滑走路を加速して浮き上がる瞬間のあの緊張感を味わいたければ、 パンダで軽く90kmくらい出してみれば良い。 7年間、あらゆる場面で命がけなのに笑えるスリルとアドベンチャーを味わい、 その不便さと不完全さゆえに愛さずにいられない存在だった。 手放してからも、やはりずっと恋しい。 叶うものなら、いつかまたあいつのご主人様になりたい。 先日、 「100万円あったらどの車を買うか」 という空想ゲームをひとりでやっていて、 中古車サイトを6時間以上ぶっ続けであちこち物色し、 結局、中古で55万円の旧パンダが一番欲しいという結論に達した。 ただし、 「300万円あったら」 だと、パンダに勝つ可能性のある車種がひとつある。 「FIAT 500(チンクエチェント)」だ。 三代目 FIAT 500 二代目チンクエチェントは、 ミニクーパーなんて比べ物にならないくらい、 見た目がすばらしい。 つぶらな瞳、ちいさなお尻、 まさに、「形」としての自動車の理想型だ。 ただ、ちょっとだけ小さすぎるのだ。 大きさの好みにはっきりした基準があるわけではないけれど、 1000cc以下は、ふかしたときの「ふぃーっ」という高い音がどうしても好きになれない。 その点、三代目は1200ccから。 そして何より、内装が大変好ましい。 新車で買うなら、色やデザインをかなり選べる。 ハンドルは白を選ぶに決まっている! 「動く個室」としての居心地の良さは文句なしだと思う。 本気で買うつもりになって真剣に選ぶと、 この空想ゲームはなかなか面白い。 ところで、宮崎駿とは自動車の好みが似ているらしい。 「カリオストロの城」でルパンが乗っていたFIAT500、クラリス姫のシトロエン。 「ポニョ」でお母さんの車はミニカトッポ(だと思う)。 どの車も現実以上に良く走って大活躍する。 ---
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