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2冊目ですっかりこの人が好きになった。
『ゆだん大敵』はひたすらかっこいい。
侍がどれだけかっこいいか、こういうのは外国人にも理解されるのだろうか。
侍文化って、たぶん宗教とかお茶とか(?)とも密接に関係しているんだろうけど、
人の生き方の方向性についての答えをきっちり与えてくれるあたり、
実はすごい現代の日本人にも心の支えになるのではないかと思ったりする。
まああまり心酔すると右翼思想になるのかもしれないし
研究不足なのにあまり語れないけど…
私のDNAにも、わずかながら「日本人としてかっこよく生きよ」という指令が残っているような気がする。
私の実家の本家は山形の鶴岡にあり、
先祖は武家で祖父もしんから軍人だったし
実際あり得なくないのかと思う。
事実、どんなきっかけで藤沢周平を読むようになったかははっきりと記憶にないが
2,3読み終えて彼を好きになってからはじめて
父から「あの人は鶴岡なんだ」と聞き、しかも
その時は「ふーん」くらいに返事をしていたものだが
あとになって
自然と藤沢文学にひきつけられたのはやはりDNAなのかと思ったものである。
まああまりにも個人的な感想で、どうでもいいですね…
山本周五郎。
ま、しかし『ゆだん大敵』は昭和20年2月に発表されているので
時代的には出来すぎだったのかも知れない(今でこそかっこいいなんて言えるけれど)
『貧窮問答』は、こんな言い方は文豪に対して失礼だけれど、物語として酷く上手い。
友情でも恋愛でもないところがいい。
『初夜』と『四日のあやめ』はこれまた武士のかっこよさでうならせる。
一番好きなのは『榎物語』かも知れない。
オチはなんとも虚しいけれど、ありきたりのお涙ちょうだいにならないところが納得させられる。
また1ドルでみつけたら迷わず買おう。
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