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ふう・・・
 
ついに来てしまったか、この日が・・・。
 
 
自分の青春をつぎ込んだライトノベル「フルメタル・パニック!」が完結して一か月・・・
ちょっとばかり放心状態が続いていましたが、ようやく感想文を書くに至りました。


 
イメージ 1
 
(フルメタとの思い出話)
思えば、フルメタとの出会いは中学一年生の夏・・・。ほぼ10年前になります。
合気道部の合宿の宿泊先で、先輩の一人がマンガ読解本のようなものを読んでいたのです。
 
こっそりその表紙を見てみると、「フルメタルパニック」なる見慣れない文字が・・・。
「マンガ?アニメ?なんのタイトルだそりゃ」と思い、数日後、家に帰ってから本屋さんの本棚を隅々まで洗い出しました。
 
しかし、ジャンプコミックスの棚はおろか、マガジン系の棚にも小学館系の棚にも見当たりません。
マンガではないとすれば、いったい何なのか?
 
「フルメタルパニックって・・・一体何なんだ!!???」
謎はただただ深まるばかり。
 
 
後日、その先輩から詳しく話を聞いたところ、
「ライトノベルだよ。マンガっぽいネタの小説。」という説明を受けました。
「“らいとのべる”???」と、イメージはわかりつつもさらに混乱するばかりでした。
自分は当時、マンガ=ジャンプ・マガジンコミックスorコロコロコミック という認識しか持ち合わせておらず、
富士見ファンタジアのライトノベルなんて存在はカケラも知らなかったのです。
 
正確には・・・自分が中学生のころに「ライトノベル」という呼称すらあまり知られていませんでした。
マンガ小説、と言った方が、まだ話が通じた時代でした。
 
 
放課後、改めて本屋の棚を見直したところ、確かに「富士見ファンタジア」の棚がありました。
ずらっと並んだタイトルを一つずつ見直しましたが、しかし「フルメタル・パニック!」の名前はありません。
仕方なく本屋の店員さんに探してもらうことにしました。そうしたらなんと背表紙には
「戦うボーイ・ミーツ・ガール」なるサブタイトルしか書いてなかったのです。
 
「分 か る か − !!#」
 
そのまま「戦うボーイ・ミーツ・ガール」を一冊買い、家で二日かけて読みました。
読み終わっての感想は・・
「な ん じ ゃ こ れ 」でした。
軍隊物とロボット物と学園コメディーを一緒くたなスタイルに唖然とするばかりでした。
 
具体的には・・・
・型破りな傭兵の青年キャラと、王道スタイルなお転婆女子高生によるノリツッコミ。
・修学旅行でいきなり某独裁国家に拉致。
・ハリウッドよろしく大脱出の後で、ガンダムよろしく量産ロボの銃撃戦。
・ラスボスはいかにもアメリカ映画に出てきそうな悪役テロリスト。
・倒し方はドラゴンボールよろしく「気合の一撃」!!
 
 
自分は10年前当時、「封神演義」「ドラゴンボール」「カードキャプターさくら」程度の知識しかなく、こういった「アニメスタイル一直線」なノリに慣れていなかったのです。
 
 
その後、先輩から短編を借りたり、長編を買い足したりしてフルメタの世界にはまっていきました。
また、当時は正直ロボットアクションが大嫌いで、「これロボットいらなくね?」って思ったものですが、
サベージとM9の細かい設定と運用描写にだんだん心惹かれ、次第にロボ物要素に夢中になってしまってました。
 
あと、やはり「高校生の生活と恋愛が戦争とクロスオーヴァーする」というのもよかったのかもしれません。
今でこそ、学園モノや女子高生モノがメジャーになってますが、自分らが中学のころはあまり学園モノはもてはやされず、どちらかというとファンタジーや戦争とのトッピングとして学園モノが取り上げられていたのです。
  
しかし、それでも「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」までは、私の心の中での一位は「封神演義」でした。やっぱり、「爽やかさ」「勢い」が全く足りていないように感じました。
 
しかし「終わるデイ・バイ・デイ(上)」で一気にフルメタ大好き度がアップしました。
華やかなシチリアパーティー、
そこから逃げ出して爽快なカーチェイスアクション、
謎の漆黒のM9の登場、
突然のかなめ護衛任務中止。
そして徐々に姿を現すかなめへの刺客の影。
怒涛の新展開に息が詰まる思いでしたが、いいところで「(下)に続く」字が・・・
 
これはもう最優先で楽しまなければいけない小説だ!!と思いました。
敵か味方かわからない黒いM9とか・・・かなりツボでしたよ。サベージが相変わらず見事なザコっぷりだったりねww
 
「燃えるワンマンフォース」なんて、代役ヒロイン出しておきながら○○してまうし
しかも見せ場はなんとボロボロになった量産機で愛銃を使いながらの孤高無双!!!!!
素敵です。素敵すぎます。最高です。
 
 
少女萌えが絶対正義なご時世、わざわざこんな燃え要素てんこ盛りの展開をラノベで書く作家がいるかっつーのwwww!!ってくらい、
 
 
もう清々しく潔いゴーイングマイウェイっぷりに痺れました。
こりゃもう終わるまでとことん執拗に付いていってやろうじゃねえか!!!と思いましたよ。
 
 
そうして迎えた、うれしくも寂しい最終巻「ずっと、スタンド・バイ・ミー」。
ソースケとかなめはいったいどこへ行こうとするのかを、じっくりと注意深く読みました。
読み終わった後、「終わっちゃったな・・・」と一言溜息が出ました。
 
ありがとう、賀東招二先生。
ありがとう、四季童子先生。
ありがとう、海老川兼武先生。
 


(ネタバレ編)
 
前回、レーバテインがメリダ島に着地したところで物語が途切れましたね。
マオとクルーゾーも、アフガンの地で核ミサイルの発射を食い止めるために作戦を遂行している最中。
 
ソースケとレーバテインは、次々と迫りくるコダールを撃破し、ソースケ持ち味の確実な戦闘スタイルで確実に「タルタロス」へと向かっていきます。
ソースケは、かなめに必死にラジオ無線で呼びかけます。しかも、センチメンタルな言葉とは程遠い罵詈雑言でw
 
ソースケ「なにが、『一緒に帰ろう』だ。おまえは大嘘つきの、クソ女だ!違うというなら、俺を殴りに来い!俺の前までやってきて、スリッパやらハリセンやらで、俺の頭をはたいてみせろ!」
 
この言葉に、心の底から湧いてくる「元のかなめ」が必死に抵抗をし始めます。
 
かなめ「誰がクソ女よっ!?黙って聞いてれば、好き勝手ばかり!ええ!あたしのせいよ!あたしがしっかりしてんかったから、こんなことになっちゃった、と!はいはいすみませんでしたね!郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも!みんなたしのせいよ!だけどクソ女ってのは聞き捨てならないわよ!」
 
もはや短編のノリ、初期長編の頃のかなめとソースケの喧嘩です。
あのころの記憶が、「元のかなめ」に抵抗する力を与えたのかもしれません。
 
しかし、戦況は悪くなるばかり。
レーバテインはベリアルと対峙しますが、大弓型の新型装備「アイザイアン・ボーン・ボウ」に、妖精の羽が破壊されてしまいます。
レーバテインは残った妖精の羽でラムダドライバ無効化を行い、さらに無謀と承知でデモリッションガンを打ち込みます。
しかし、ベリアルに致命傷を与えるには至らず、さらにこちらは腕を失い、危機に陥ります。
そしてレーバテインが完膚なきまでに撃破される光景をかなめは目撃してしまいます。
 
ソフィアは、必死に抵抗をしているかなめに諭します。
もうこの愛する者を失ったこの世界で暮らすより、かなめの望む形の世界で、母親の死んでいない世界で、家族皆がそろっている世界で普通の恋愛をして暮らす方が、ずっと幸せなのではないか?と。
 
かなめは諭されるまま、自分がイメージする世界を作り上げます。
 
平和な世界。ロボットがようやく企業開発レベルで動かせるような技術しかない世界。
学校に行って、ちょっと気になった男子とあまずっぱい恋愛をして過ごせる世界。
 
しかし、かなめはその世界で出会う「相楽宗介」を受け入れられませんでした。
かなめがであった相”良”宗介は、あまたの戦いを超え、頬に傷をつけたままの姿で、かなめと出会いました。
相良宗介こそが宗介である証は、その生い立ちにあり、その傷にあったわけです。
 
相“楽”宗介には、傷はありません。戦いの思い出もありません。
平和な世界で生きた彼を嫌うわけではない。でも、彼はかなめにとっての「ソースケ」ではありえません。
かなめにとってのソースケには絶対になり得ないのです。
 
 
 
今を生きる。彼がいなくとも、暗い砂漠であろうとも、生き続け歩き続ける。
それを選択したかなめの前に、ソフィアは姿を消されていきました。
 
撃破され、死亡したかに見えたソースケでしたが、機転を利かせてアルに任せ、隙をついて横からロケットを打ち込むという作戦でなんとかベリアルを撃破します。
お互いに好敵手にも憎き相手にもなり得ず、なんとも面白みのない戦いになったことに対し、二人はやはり思うところがあったようです。
 
メリダ島の自爆装置を作動させようと脱出したレナードでしたが、思いもよらぬ所から止めを刺されてしまいます。
それはカリーニン。まさに今いるソースケを育て上げ、ダナンを指揮をしていた後、ここまでの戦いを作り上げた張本人。
 
カリーニンは、愛する人間を奪い、心優しいはずの少年を戦士に変えてしまい、狂った戦争技術ばかり発展させたこの世界を、ひたすらに変えたかっただけなのです。相良宗介は戦士になるべき男ではなかった。それを教えるために、「最後の訓練」と称し、カリーニンとソースケは刃を交えました。
ソースケは最後まで、彼を切ることはできませんでした。オオカミになりきれない羊。カリーニンはそう例えました。
 
しかし、カリーニンは戦いの最中で、墜落したヘリの残骸を運悪くまともに食らってしまい、ついに倒れてしまいました。
 
カリーニン「最後の・・・訓練だ」「おまえが何者なのか・・・教えてやろうと思った。」「刺せなかったろう・・・そういうことなんだ。優しい子だな」「おまえを・・・帰したかった・・・。私も帰りたかった。イリーナと・・・子供のところに・・・」
 
彼は、ソースケに核から逃げるように言い、その場で息を引き取ります。
地下には大破したレーバテインが擱座していましたが、まだAI「アル」は機能を停止していませんでした。
 
核ミサイル到達まで5分。
 
いかなる抵抗も無駄とわかると、時間も長く感じると、ソースケは半ばあきらめ気味に思います。
 
そこで、ソースケはふと、ミラからもらったSDメモリーを取り出します。
そこに入っていたのは、風間達、陣代高校のクラスメート達のビデオでした。
 
ビデオの中で、ソースケがかつていたクラスの面々が一人ひとり近況報告をしていきます。
神楽坂先生の結婚の話。
常盤恭子がかなめのハムスターを預かるという話。
小野田がソースケに対してもう恨んでいないと謝罪する話。
 
ビデオは15分近くありましたが、しかし核ミサイル着弾まで1分しかありません。
 
 
ソースケ「死にたくない・・・・・・」「いやだ・・・っ俺は・・・死にたく・・・ない・・・っ」
 
着弾まであと20秒。
生きることに執着を始めたソースケを見て、アルは一か八かの賭けにでます。
 
アル 「一人でやってみます」
 
 
その後、メリダ島に米軍が到着し、調査が行われたことをミスリルの面々は知ります。
また、そこで「謎のASの残骸と操縦兵が生きていた」ことも。
ソースケが生きていることをしったSRTメンバーは急いで沖縄に向かいますが、しかし突然ソースケの方から姿を見せます。ソースケの運転してきたトラックの荷台には、アルと思わしき機械が・・・。ソースケはアルをSRT面々に預け、一人東京へと戻ります。
 
 
陣代高校はもう卒業式。桜の散る下で、かなめはクラスメートたちに顔を合わせようと出てきます。
 
 
そこで、校門の外から爆音が・・・。そう、傭兵の戦争バカがまた東京に帰ってきたのでした。
ソースケは、かなめが連れ去られたときに無線で交わした彼女との約束を守るため、恥ずかしがるかなめの唇を奪ってしまったのでした。
赤くなりながらも、このままこの時間が続いてほしい、そう願ったかなめでした。
 
 

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