約束の虹

人生色々♪出会いと別れ、思いがけない救い。

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「モラルハラスメント・ブログ」
http://blog.goo.ne.jp/machimachi_2005/e/3895633e7ac70ee5b25674c8dbbccdc7
のまっち〜さんの呼びかけで、
このような記事を書いてみました。
モラと離れられないで苦しんでいる方に、是非読んでいただきたいです。

☆    ☆    ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆
一見優しそうに見える夫は、気が小さい弱い男。
生真面目で神経質な夫ではあるが、どういうわけか一流企業の社員である。
平日は、あらゆる神経を集中して仕事でオチコボレないように努力していた。
その顔色を眺め、内助の功に勤めた私。
「人物は保証する」といわれての見合い結婚。
だけれど、夫は他人にみせない顔を、妻になった私にはみせるのだった。
結婚当初は、他人が同居し始めるのだから、疲れるのは当たり前、と思うようにしていた。
社交下手な夫を社交的な私は自分の友人に紹介し、
休日は行動を共にし、彼は私の信用を使って社会的な信用を高めていった。
しかし、どこか変なのである。

夫婦なのに「話し合い」ができないのである。
打ち合わせはできる。
だが、「話し合い」をしようとしても、何をしゃべっているのか相手の心のうちがわからない。
伝わってこない。
喧嘩をふっかけても、返ってくるのは「超不機嫌」か「逆鱗に触れた怒り」だけ。
それによる苛立ち、疲労、責任転嫁による徒労感、絶望を、
私はどれだけ味わったことだろう。
話し合いができないから、喧嘩をしても、関係が深まることはない。
閉ざされた部屋の中で繰り広げられる、
氷のような雰囲気のやりとり。
責めて責めて、責めまくられて、鉛のような重たい心を抱えたまま、
11階だてのマンションから、私は何回飛び降りようと思っただろう。
「ああ、ここから飛び降りれば、楽になる。あいつに復讐できる。」
あの時死ねば、楽になっただろう。
だけどあの時死んでいたら、
私は今のシアワセを手にすることはできなかっただろう。
だから、死ななくて良かった。

「モラといた日々」は、最愛の人であるべき人と、対等に話し合いの出来ない、抑圧された日々であった。
諍いになると私は「おまえ」呼ばわりされた。
自分に意見する者に、名前はいらないのであった。
私はそれが、何より嫌だった。
私の大切にしているものを、彼はどんどん否定した。
理由は全くいまだにわからない。
ただ、気に入らないのである。
預金通帳や印鑑を、触らせない。
妻を信用しない。
妻の方針を、支持しない。
車の運転をさせない。
親の言うことの方が、妻の言うことよりも大事。
何かを決めるとき、自分ではせず妻にさせておいて、必ずいちゃもんをつける。
そして、超不機嫌をきめこみ、自分の殻に閉じこもり、
外界との接触を拒絶する。
そして、相手に罪悪感を植え付ける。

一人目が生まれてからそれはひどくなり、二人目が生まれてからは、パワーアップ。
一人目をイライラのあまり骨折させた事件、二人目がハンディキャップを持って生まれたのに、
その育児のなかでも私を卑しめ続けた夫…。
責任をとらず、何もかも人のせい。
状況判断が苦手で、
とどのつまり、大人になりきれない未熟な甘えん坊のろくでなしが、
私の夫であった。

「俺のことを、なんでこんなにイライラさせるんだ。」
何回この台詞を言われただろうか。
そして、謝罪のあったことは、一回もないのである。

仕事がうまくいかないときは、家庭で当り散らし、
あろうことか出世した暁には、今度はもっと仕事にのめりこんで、家庭をおろそかにする。
何もかもが、自分中心。
世間的には、家族を養うよい父親であり夫を演じながら、
家では暴君、話し合いをしない、専制君主だった。

あの生活は地獄だった。
息子は、いわれのないことで父親から怒鳴られて、もう立ち上がることもできなくなっていた。
その姿を見て、親しい友人が言った。
「これは逃げ出したほうがいいね。一緒にいたら駄目だよ。」
その一言で、私は脱出を決意した。
この第三者の一言がなかったら、私は今でも、
夫の不機嫌に怯えながら、二人の子どもを守り、
私の小さな自尊心を守りながら、一生懸命暮らしていたかもしれない。
「気づいてくれた人」がぽんと背中を押してくれた、そのことにこの私も気づいた。
ありがたいことだった。

慣れ親しんだ、その土地と友人と生活全てを投げ打つのは、
自分の全てを否定するようで、つらいつらい決断だった。
夫にも子どもにも悟られないように、一週間で準備をした。

そして、9回目の結婚記念日を目前にしたある日、
私は二人の子どもを小学校と幼稚園からキャッチアップし、
知人に付き添われて新幹線の駅までゆき、実家へ向けて脱出。
しかし、東京駅で精神状態が極限に達し、
結局実家へたどりつけず、そのまま精神病院へ入院したのであった。
入院は2ヶ月に及んだ。
私は度重なる心労で、極度のノイローゼに陥っていたのだ。

絶望の先に、未来が見えていた。
私は9年間はずすことのなかった結婚指輪を、
入院して数日後、ようやく夜中にそうっとはずそうとした。
「これをはめている理由は、もうないのだ。
 この結婚は失敗だった。
 私は、私と子どもたちのためにも、夫から逃げなければならない。」
第三者の力を借りずには到底成功しなかったであろう脱出だったが、
私は夫と離れて初めて、私がすがりついていたもの、守り抜きたかったものが
形のない空しい蜃気楼のようなものであったことに気づいた。
狂った頭でも、私は冷静に判断できるようになっていた。
離れたからこそできたことだ。
そこには恐怖はなかった。
ここを夫がかぎつけることはない。
医者もスタッフもみな、協力してくれていた。
結婚指輪は、食い込むように左の薬指にはまっていた。
なかなか抜けないので、石鹸をつけて滑りやすくして、ようやく抜いた。

精神を病んだことは、私の心を悲しみで満たした。
心は壊れてしまったけれど、
完全に壊れきる前に、私は救われたのだ。
そうして養生して、今はこうして、ブログに文章を綴れるまでになっている。



☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆   ☆  ☆  ☆   ☆

現在、「モラのいない日々」となって3年が過ぎた。
距離と時間が、私を随分冷静にしてしてくれている。
「モラのいない日々」は、平和だ。

こどもたちと、じっくり話し合いができる。
思ったとおりのことを、口にできる。
理由のない不機嫌に、振り回されることはない。
「私のなにが悪かったのかしら?」と答えのない問いを考え続ける必要もない。
納得のいかない命令に従わないからと言って、
怒りをぶちまけられることもない。
怒鳴られて気絶することも、もうない。
「助かるわ。」と心からの感謝の言葉を口にして、逆に激昂されることもない。
超不機嫌な夫の待つ家に、怒鳴られるために戻る必要もない。
超不機嫌な夫のために、空しい食事の支度をする必要もない。
超不機嫌な夫の車に、恐怖に怯えながら乗る必要もない。
超不機嫌な夫と無邪気な子どもたちの間で、
凍りついた雰囲気を溶かすために必死で努力する必要ももうない。

今の私は、とても平和だ。

閉じる コメント(24)

家を出ることによってえた幸せだね。すごくいい記事を読ませてもらいました。私自身今は子供がそばにはいないけれど、幸せを感じています。

2006/9/14(木) 午後 9:37 ふじこ

フジコさん、コメントありがとう。ナースのお仕事誠実にこなしていらっしゃって、いつも尊敬しています。モラ夫から離れられて、本当によかったですね。

2006/9/14(木) 午後 9:45 sumire

すみれさん、モラの呪縛から離れ、心穏やかに暮らせる幸せ。これから何があっても、あの時よりは・・と頑張れる。私もそんな気持ちでいます。 多くの人がモラのこと知ってくれたらいいのに・・と思います。

2006/9/16(土) 午後 0:22 はるる

はるるさんへ。モラハラを受け続けるよりは、辛くても離れたほうが必ずいい方向へいくということを、苦しい状況の人たちにわかってもらいたいですね。

2006/9/17(日) 午後 9:38 sumire

すみれさん、涙が出ちゃうよ。逃げ出せて良かった。最悪な日々が、きっと心を強くしてくれるよ。これから、幸せになるために頑張ろうね!!

2006/9/18(月) 午後 5:48 [ - ]

どんちゃんママさんへ。私は脱出しただけで、調停も離婚もまだですからまだまだなんですが、これから幸せになるために、一緒に頑張らせてください!

2006/9/19(火) 午後 8:22 sumire

脱出する時の気持ち、フラバが来そうな位良くわかる。全てを棄てて逃げなくてはいけないという不条理。でも、子どもと自分の精神状態を守るためにはこれしかないっていう、それこそ苦渋の決断なんだよね。辛い思いをされて綴られたこの日記を読んで、一人でも多くの方が脱出する勇気を持つ事が出来るようにと祈ります。

2006/9/20(水) 午後 0:23 [ bam*i*00600* ]

バンビさんへ。お久しぶりです。>一人でも多くの方が脱出する勇気を持つ事が出来るようにと祈ります。…その通りですね!

2006/9/20(水) 午後 9:19 sumire

すみれさん、私もブログを通して、すみれさんに共感しながら、勇気をもらってます!!

2006/9/21(木) 午後 2:58 [ - ]

どんちゃんママさんへ。私は夫と同居しているときは、パソコンをいじると夫の機嫌が悪いのでいじりませんでした。今は、誰にも邪魔されずに自由にパソコンを通して、世界を広げることが出来、こうやって横のつながりをもつことができるのです。本当に幸せだと感じます。これからもどうぞよろしく。

2006/9/22(金) 午前 0:41 sumire

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大変でしたね、男として考えさせられました・・・

2006/9/25(月) 午後 6:20 [ 木食虫 ]

fdcraftさんのように、初めて読んでいただいた方にどういう感想をもたれるのかな?とひやひやしているのですが、私の伝えたいことが伝わったらよいなあと願っています。コメントありがとうございました。

2006/9/25(月) 午後 9:32 sumire

すみれさん、はじめまして! 私の夫と酷似しています。話し合いの土俵に上がらないのは、相手の存在すら否定しているという事ですから、そういう人と心を結ぶ事は不可能ですよね。 私は、19年暮らしてきましたが、心身ともにだんだん蝕まれていきそうで、それが怖いです。

2006/12/13(水) 午前 8:00 [ - ]

はなさん、19年は長いですね〜。ヘンだ、ヘンだと思っていても、何がどうヘンなのか、他の人と比べることが難しいから時間がどんどんたってしまうのです。>心を結ぶ事は不可能…夫婦であるのにこういう現実を認めるのは辛いですね。どうぞご自分のことを大切に!よいクリスマスを。

2006/12/15(金) 午前 6:44 sumire

はじめまして。
「こんな記事もあります」から来ました。

ぜひ転載させてください。
宜しくお願いいたします m(_ _)m

2007/11/23(金) 午後 0:32 ※ Chikako ※

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ちかさんへ。おやくにたてるものでしたら。

2007/11/23(金) 午後 9:16 sumire

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はじめまして。
ずいぶん前の記事を読み返してコメントしています。

すみれさんは、かなり辛い生活を送っていましたね。。。
でも今は、日々の暮らしは大変でしょうが
精神的な苦痛からは離れられ
身の安全は確保されて良かったですね。

私は、今、すみれさんと同じように
モラ夫から逃れて実家生活をしています。
3年半、『なぜまともに話し合いができないのか』と思いながら
結婚生活を続けていました。子どもはいません。
私もすみれさんと同じく、友人が背中を押してくれました。
身も心もボロボロになっていく私を見ていられないと・・・

実家に逃げてきて1か月になります。
精神状態は大分回復してきましたが、まだ浮き沈みが激しいので
カウンセリングに行こうかとも思っています。

離婚に向けての話し合いが
まとにできないので弁護士を立てています。
まだまだ応じるかはわかりませんが、
前を向いて歩きたいとは思っています。

すみれさんも体に気をつけて日々をお過ごしください。
また、のぞかせてくださいね。

2008/9/8(月) 午前 11:16 [ UMI ]

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UMIさんへ。コメントありがとうございました。昔の記事ですが、お役に立ててよかったです。自分ひとりじゃない、と思えることは自分の力を強めると私は思います。UMIさんのこれからの道は決して平たんではないと思いますが、距離をとり時間をかけて休養し、自分の決断を肯定しながら歩んでください。きっと虹の橋が見えてくると思いますよ。

2008/9/9(火) 午前 5:16 sumire

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トラックバックを貼らせていただきました。

2015/12/16(水) 午後 11:41 [ てつ子 ]

> てつ子さん
ありがとうございました。

2015/12/23(水) 午後 9:04 sumire

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