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『錆びる心』桐野夏生 文春文庫定価476円 桐野さんの短編6話が収められている。
☆虫卵の配列(被害妄想の女性が出てくる) ☆羊歯の庭(煮え切らない元彼の話) ☆ジェイソン(ジェイソンと呼ばれる意味は?を突き詰めていく男性の話) ☆月下の楽園(荒んだ庭の美しさに魅了される男性に訪れる災難) ☆ネオン(やくざになりたいという若者の取った行動とは) ☆錆びる心(10年後に家を出ると決心し、それを実行した主婦の話) 6話とも現実にどこかでこれに近いことが起こっているんじゃなか、というリアルさと、 女性は男性と比べると一枚も二枚も上手(うわて)、そして「したたか」なんだなぁと それぞれのストーリーに時を忘れて読んでしまう。 もし、私が話の中の女性だったらきっと同じことをしているだろう、なんて。 桐野夏生さんは本当に女性の心の中の闇を書くのが上手い、さぞかし女性ファンが多いこと だろうと思っていたのだけれど、 数年前、桐野夏生さんのサイン会が新宿紀伊国屋書店で行われた時、 何階にも渡って階段にずらっと並んでいたのは中年の男性ファンだった。 男性が彼女の小説を読んでも、自分の身に起きそうだとはきっと思わないんだろうなぁ。 いや、そうでもないのかな、だって現実味のあるストーリーだものね。 なんて思ったり。
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