ウブド極楽生活

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エディー現る!!

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このブログをはじめるより前にやっていた「ウブド極楽生活」HP。その中でも一番(多分)みなさまに好評だった「ブランストーリー」から、本日は一部抜粋です。長いです。実は全部貼り付けようとしたら、「最大5000字です」とのメッセージがでてしまいました。なので一部抜粋です。なにをいまさら、ほぼ10年もたってまたここにコピペで貼り付けるかと言えば。

エディーがまたウブドに出現しているそうです。しぶといね、コイツも。

しかし10年20年前と違って今は、ウブドさえも「ネット社会」です。エディの顔写真はすでにFBで明らかにされています。

これからバリに、ウブドにいらっしゃるという皆さま。この顔にピンときたら要注意。近づかないでください。それでは、懐かしの「ブランストーリー」から、「ウブドのナイトライフ事情」。エディーっていうのは、こういうヤツです。



96年から97年にかけて、ウブドに出没していたエディーもしくはマデと名乗るその男のことは、さんざんインターネットで取り上げられていたから、バリ好きの人間にはすでによく知られた話だろうと思う。バリアガの村として知られるテンガナンの村長の息子と名乗るこの男は、たびたびウブドにやってきては、恐喝まがいでテンガナンの高価な布ダブルイカットを法外な値段で観光客に売りつけたり、ひどい時にはレイプまがいの事件を起こしていた。96年の春には、バリの日本領事館から、在住の日本人に「警告」がまわったほどである。

実は私はこのエディーと実際に会ったことがある。あれは、96年の夏、友達の店で日本人何人かで飲んでいるところにエディーが現われた。その時彼はマデと名乗った。テンガナンの村長の息子だと言う言葉に、すぐに私はぴんと来た。

車を持っていた彼は「これからデンパサールのカラオケにいこう」と言う。内心どうしようかと思ったが、その時私が一緒だったのは三十路をとうに越した、ちょっとやそっとのことじゃあ動じません、って雰囲気の頼もしいお姉さんふたりだった。(あ、人のことばっかり言ってるけど、一番その雰囲気が顕著だったのはきっと私です、年齢的なことも含めてそれは否定しません、はい)このふたりと一緒だったらまず大丈夫だろう。結局それから我々はデンパサールのカラオケ屋にくりだし夜中の2時頃にウブドに帰ることとなった。

インターネットなどですでに有名だが、とにかくほんとにこのマデ、エディーという男は日本語が驚くほどに上手だ。もし相手が日本語を使う外国人の場合、どんなに日本語が上手だとは言え、ちょっと複雑な言い回しの言葉は、なるべくわかりやすいような簡単な言い回しの言葉に置き換えて話すようにするのが普通だが、彼の場合その必要はまったくなかった。まったく普通に日本人同士で会話をするように日本語を使っていて、一度も不自由しなかったのである。もうほんとうにこれはすごい驚きだった。今まで私が会ったバリ人の中で間違いなく一番日本語が上手だ、この男。そんなわけだから何も知らなければ本当に楽しいひとときだった。しかし、その帰りの車中でのこと。

車がマスにさしかかった頃、ウブドまではあとほんの少し、というところでなぜかいきなり彼は怒りはじめた。「僕を傷つけた」と言う。「きみたちは僕をジゴロと言った。」カラオケ屋で冗談を言いながら飲んでいる最中、あまりに日本語が上手な彼に「そんなに日本語が上手なのはおかしい。絶対に日本人相手の商売もしくは日本人の恋人とか奥さんがいる筈。もしかしてジゴロだったりして!!」という冗談を同行のYさんが言ったのだ。しかしそれは本当にその場の冗談。そしてその時は彼も一緒になって笑っていたのだ。それがなぜか、ウブドまでもうあと少しというところに来て、彼はいきなり真剣な顔になって声を荒げて言い出した。「僕を侮辱した。僕はきみたちに楽しんでもらいたかっただけなのに。その僕をジゴロと言った。」最初は、我々も相手にしなかった。「そんなことぐたぐた言い出すなんておかしいんじゃない?あんたやっぱりジゴロなんでしょ?図星だったから怒ってるんじゃない?」Yさんが言い返す。こういうこと言われて「ごめんなさい、私が悪かったわ、怒らないで」と泣きだすと思ったら大間違い、そんな小娘ではないのである、我々三十路女集団。

しかしその言葉がまるで聞こえないかのように、続けてこの男はこう言った。「きみたちは知らないんだ、僕は実はマジックが使える。きみたちはこれからもバリにいたいだろう。だけど僕はマジックを使って、きみたちがバリにいられなくなるようにすることができるんだ。」

こうして文章に書いてしまうと、なんということもなく思えるかもしれない。しかし、だ、はっきり言ってこの瞬間だけ車の中の空気が変わった。非常に恐かった。同行の二人とも一瞬息を飲んで押し黙ったのだ。

私は前に領事館のレポートを読んで知っていた。この男の恐喝の手口がこれだと言うことを。彼は「僕はマジックが使える。言うことをきかなければお前が不幸になるようにマジックを使ってやる」と言って相手を従わせるというのだ。正直それを読んだ時、「なんで。そんなこと言われたくらいで言うこときくなんて、そっちの方がおかしい」と思っていた。しかし、実際にやられたその瞬間に私はそのレポートに書かれていたこと、被害にあった女の子たちの気持ちを理解したのだ。ほんとうに恐かったと思う。三十路女集団が一瞬押し黙る怖さだ。10代20代の女子大生だったら、泣いてしまうかもしれない。

車はちょうどアルマ美術館の前あたりを走っていた。なるべく落ち着いた声で、できる限りの丁寧な言い回しを使って、私は男に言った。「今日はどうもありがとう。とても楽しかったです。でも、もうウブドに着いたことだし、これ以上あなたのご迷惑になるようなことはしたくありませんので、送っていただくのはここまでで結構です。我々3人でここからは歩いて帰りますから。車、止めていただけますか?」

この男の正体、手口を知っていた私は、だからそれをやられた時に、驚きはしたものの、得体の知れない恐ろしさに震え上がることはなかった。彼にとってはある意味あてが外れたかもしれない。小さく「いや、送っていく」とつぶやいて、そのまま車を走らせた。私たちがそれぞれの宿に送ってもらわずに、帰国予定の一番近かったYさんの宿の前で3人一緒に車を降りたことは言うまでもない。

その晩ふたりにはこの男の正体をこと細かに説明した。翌日領事館に報告して領事館に保管されているというその男の顔写真のコピーを見せてもらい、彼の正体を確信した私は、彼と最初に会った店のオーナーにもそのことを報告した。

それからしばらくは私の勤務するホテルのお客様たちにも、時によっては彼について、注意するようにと言っていた。結果的に私はひどくこの男に怨まれることとなった。なんでもそれから何年かたって、彼にテンガナン近くで偶然会ったある人間によれば、彼は私がバリにいられないようにマジックをかけたということだった。こわいこわい…

長々とエディーもしくはマデと名乗る男について書いてきたけれど、その後彼はどうしたか…この話には後日談がある。当時、ウブドで一番賑わっていたナイトスポットといえば、サイサイバーだった。そして当時のサイサイバーには、ランドゥンというマネージャーがいた。ランドゥン…今はもうすっかり落ち着いたおっちゃんになってしまって、たまにオダランやニュピのオゴオゴの時なんかにかつての迫力でその場を仕切っているのを見るだけになってしまったのだけど、ウブドの夜を一時仕切っていたのがこの男ランドゥンだった。ウブドの若い男の子たちは一種あこがれにも似た気持ちを持ってランドゥンを見つめていた時期があったと思う。常に外国人の女をまわりにはべらせているランドゥン。けんかが起こっても怒声ひとつでその場をおさめてしまうランドゥン。他の人間がやると反発を買うようなことでも、彼がやると何もかも決まっていた。

そして…ウブドのいくつかのレストランやカフェで客を物色して、あいかわらず恐喝まがいのことをして布を売りつけていたマデ、エディーがとうとうサイサイバーにやってきた。そしてサイサイの客相手に、それをやったのである。

話を聞きつけたランドゥンは、烈火のごとく怒った。「俺の店で俺の客に手出ししやがって!!」ランドゥンはすぐさまウブド中の子分たちにふれまわった。「今度エディー、マデを見つけたら俺のところに引っ張ってこい。俺の目の黒いうちは、あいつにウブドで好き勝手なことはやらせん!!」…って実際に言ったかどうかはわからないんだけど、まあここには多分に私の脚色も入ってはいるが、つまりはそういう顛末に相成り、それからしばらくマデ、エディーはとんとウブドに姿を見せなくなった。

ウブドというのはそういうところなんである。

2003年07月04日

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初めてコメントさせていただきます。いつも楽しく拝見しています。
ところで、この「エディー」はチャンディ・ダサで「ゴビ」って名乗ってました?「村の長(おさ)の息子」とか言って。2001年に、チャンディ・ダサで声をかけられ、彼にトゥガナンを案内してもらいました。凄く日本語が上手な、ちょっと馴れ馴れしい兄ちゃん、くらいの印象でしたが、こんなダークサイドがあるなんて・・・。
妻と盛り上がってしまいました。なにもなくて良かったねって。
貴重な情報、ありがとうございます。長文失礼しました。

2013/3/2(土) 午後 0:09 [ やご ]

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ゴビ、それは知りませんでした。
マデ、と名乗ることもあります。私が会った時はマデと名乗ってました。
日本語が上手で、そう、かなり馴れ馴れしいです。
なにもなくてなによりでした。心を入れ替えたのかな?って思うことが何度かあったのですが今回こんなふうに書いたのは、またしてもちょこちょこと詐欺まがいのことをウブドでやっているらしい、というハナシを聞いたから。
ウブドへこれからいらっしゃる皆さま、どうぞくれぐれも気をつけてくださいね。

2013/3/2(土) 午後 1:24 [ めぐみ ]

この話、エディの今の状況に続くのかと思っていました。

2013/3/2(土) 午後 10:08 [ bal*bal*119* ]

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あ、続いてほしかったですか?
残念?なことに、「最近出没しているらしい」という情報のみで具体的な被害については聞いていません。
それに私自身コイツに会うことはほとんどない。
実は以前日曜日に萬まるでダンナと晩御飯食べている時にエディーがやってきたことがある。でも店の中にわたしがいるのを見たからかどうかわからないが、中には入らず外のテラス席でひとりでご飯食べていた。そういうこともあったなあ。。。

2013/3/4(月) 午前 11:01 [ めぐみ ]

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なんだかすごいなぁ。。。。。どこにでもいるような、普通のおじさんにしか見えないのに…人間の、闇の奥深さというかなんというか。いずれにせよ人の良さそうな笑顔は要注意ですね。
めぐみさんはマジック、大丈夫だったんですね。

2013/3/4(月) 午後 0:10 [ 冬のオルカ ]

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この写真、確かにどこにでもいる人の良さそうなお兄ちゃん?に見えなくもない。
しかし「押しの強さ」「アクの強さ」もなかなかなものです。
私は。。。。多分大丈夫だったんだと思うけど、マジック?
うーん、どうなんだろ。自覚症状がなかっただけだったりして。。

2013/3/5(火) 午前 10:21 [ めぐみ ]

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おはようございます。最新情報ですが、スグリワ通りで悪さしているらしいですよ。この前スミニャックのあるワルンで見たような気がしています。右ほほの目の下のホクロを覚えているんだけど・・・。

2013/3/5(火) 午前 11:38 [ プトゥ・ヒロミ ]

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ひろみさん
実は3月5日、さっきソフィアに現れました。

はい。詳細はのちほどブログにて。

2013/3/6(水) 午前 0:38 [ めぐみ ]

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今日ウブドからゴアガジャに行った時、寺院内の大きな建て物の中でカメラで撮影中、声を掛けられました。(日本から来たの)て。でも昨日丁度此処を読んでいて、すぐにピーンときました、だから顔は少ししか見ていませんが、多分この人だと思います。私は直ぐに離れました。

2013/3/15(金) 午後 9:52 [ haru ]

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続々と、このような「目撃情報」が入っています。
在住邦人には総領事館から「◎ウブド周辺における邦人旅行者等に対する詐欺被害
最近、邦人旅行者等から、ウブド周辺において、日本語が堪能なインドネシア人から言葉巧みに誘われて、高価な品物を購入してしまったり、バリの儀式を本来より法外な値段で受けてしまったりして詐欺被害にあったとの相談が寄せられています。当地では、警察に相談しても、詐欺事案としての立件が難しい場合もあります。親切を装い、また言葉巧みに旅行者を誘う事案が発生していることは残念なことですが、このような事例の発生を踏まえて、日本語が堪能であるからと言って安心せず、同様の被害に遭わないように十分に御注意下さい。」というお知らせも届いています。日本人が多く集まる店では「お知らせ」を張り出しているところもあるようです。
どうぞみなさま、今後もじゅうぶんご注意ください。

2013/3/18(月) 午前 10:23 [ めぐみ ]


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