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この世のしくみ

この世のしくみ(その1)
              

この小冊子は未信者の方に、教祖の教えを分かりやすくお話させて頂けるようにと作成しました。
内容は教祖からお教え頂いた「四つの天の理」を中心に簡単明瞭にまとめました。
このお話を100回読んで下さい。
100回読めば教祖の教えが心に治まり、なるほどと納得できます。
御教えが心に治まり得心できれば、生活の中で実践してください。
日々実践すると不思議な現象が現れます。
教祖は「不思議が神やで」と仰せられました。
不思議を体験すれば、今までモヤーとしていた信仰に確信が持てます。
そして自分の不思議な体験を未信者の方にお話しすることが、大きなにをいがけになるのです。
なおこの小冊子は私的考察によるもので、本部公認のお話ではございませんのでご了解ください。



          この世の仕組み(心と体と運命は一つである)

人生には辛いことや苦しいことが多いものです。
なぜ自分だけこんなに辛くて悲しい目に遭わねばならないのだろうか。
なぜ自分だけ何をやってもうまくゆかないのだろうか。
なぜこんなにまじめにがんばっても、やることなすことが裏目裏目に出るのだろうかと、誰しも一度や二度は悩んだことでしょう。

それはこの世の仕組みを知らないために、目の前に現れて来た現象の原因が解らずに苦しむのです。
教祖は「この世は千に一つの狂いもない天理の法則によって成り立つ」と仰せられます。
交通ルールがあるように、定められたルールを守っていれば事故に遭うことはありません。
しかし、交通ルールを知らなければ、守りようがありませんから当然事故にも遭うのです。
これと同じようにこの世にも「天理の法則」という神様が定めたルールがあります。
親神様が定めたこの世の仕組みが解り、教え通りに実践すれば、すべての人は幸せになれるのです。

その天理の法則には大きく分けて四つの法則があります。
一つには「成って来るのが天の理」
二つには「順序ひとつが天の理」
三つには「二つひとつが天の理」
四つには「誠ひとつが天の理」
という宇宙の四大法則によってこの世は仕組まれているのです。

天理教では神様にお参りするとき四つ柏手を打ちますが、それには親神様が定められた「四つの天の理を守ります」という誓いの意味があるのです。
両親を選ぶとか子供を選ぶ、男女の別を選ぶ、人の生き死にを選ぶことは人間の自由になりません。
それを宿命と言います。宿命は親神様の思し召しによるもので、人間の力では変えることはできません。しかし、運命は命を運ぶと書くように、自分の心の使い方次第ではどのようにも変えられるのです。

心で思ったことは体に現れ、言葉に現れ、行動となって現れて来ます。
その一瞬一瞬の言動が積み重なって一日となり一年となり自分の一生を作り上げるのです。
つまり自分の心が原動力となって自分の一生を支配してゆくのです。
織物に例えれば宿命は縦糸、運命は横糸です。
織物の縦糸は変えられませんが、横糸の織り方次第で絵柄模様は色々に変えられます。
それと同じように宿命は変えられませんが、運命は心の使い方次第で人生の絵柄模様もどのようにも変えられるのです。
すなわち心と体と運命は一つなのです。これがこの世の仕組みです。
(つづく)・・・すべて表示をクリックしてください。




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成って来るのが天の理

この世のしくみ(その2)
              


  ㈠ 「成って来るのが天の理」・・・この世は必ず原因(種)があって結果(実)が現れる

教祖は「成って来るのが天の理」と仰せられます。
「理」とは神様のお働きであり、神様のご守護の世界という意味です。
つまりこの世は理の世界で成り立っているのです。

なぜ同じ真っ黒な大地の中から、赤いニンジンや白い大根、黒いごぼうや緑のピーマンが生えて来るのでしょうか。それは種(因縁)が違うからです。神様の御守護により種をまけば種(因縁)通りのものが生えて来るのです。
この不思議なお働きは人間の知恵や力で出来ることではありません。
作物を作る上で見られるこの事実を、人間は単なる自然現象だと思って見過ごしています。
しかしこの絶対的な天理の働きは、作物の種と実りの関係だけでなく、この世の中のありとあらゆるものと連動し、人生の上に原因(種)と結果(実)となって間違いなく現れてくるのです。

教祖は「この世は神の体であり、田地である」と仰せられます。
人間の肉体もひとつの田地であり、家庭も、職場も、人間関係もすべて田地と同じことなのです。
そこにも蒔いた種通りの結果が、正直に稔って来ることを知らねばなりません。
人生を生きる上でも、蒔いた種が天理の法則の通り正直に芽生えて来るのです。
種とは、心づかいであり、言葉づかいであり、行いであります。

心で思ったことが一番よく表れるのは顔です。
顔に現れるということは、顔だけでなく体中のすべての細胞にも現れて来るのです。
心が喜び勇んでいると、髪の毛の先から爪の先まで体中のすべての細胞が喜んでいます。
心が泣いたり悲しんだり、クヨクヨ悩んでいれば、体中の細胞も悲しんだり、泣いたり、悩んでい
ますから当然病気にもかかりやすくなるのです。
病気は薬や医者の手当で一時的に治ったと見えても、根が残っているとまた再発します。

教祖は「病の元は心から」と仰せられます。「心根」と言うように心を根本から治すことが大切です。
そこで病気を治し健康な体を取り戻すには、豊な心を育てるための正しい信仰が必要です。
正しい信仰とは自分の幸せだけを願うものではありません。また人の幸せのために自分を犠牲にするものでもありません。信仰によってまず自分の心が豊かになり、本当に幸せだと感じることができてこそ、はじめて人様の幸せを願う心になれるのです。


  元はすべて自分にある(自分が変われば相手も変わる)

嫌な人や許せない人を心に抱いたままでは幸せにはなれません。
相手を変えようと思った時点から、苦しみが始まるのです。
しかし、相手を変えることはできませんが自分を変えることはできます。
こちらから頭を下げれば相手も頭を下げるように、自分が変われば相手も変わって来るのです。

言葉や行いで蒔いた種は、家庭や職場の人間関係の上に現れて来ます。
陰で人の悪口ばかり言っていると、大切な友達を失ってしまうことになります。
家庭の中で切り口上や捨て言葉を使っていると、家族関係が小間切れになり一家離散に陥ります。
お金を生かす使い方をしていないと、お金に嫌われて金欠病となり破産してしまいます。
他人の信頼を裏切ると、頼りにする人がことごとく逃げてしまいます。

健康の欲しい人は、健康の種を蒔きましょう。健康の種は体で奉仕するひのきしんの心です。
人情の欲しい人は、人情の種を蒔きましょう。人情の種は人をいつくしむ思いやりの心です。
愛情の欲しい人は、愛情の種を蒔きましょう。愛情の種は相手に身も心も捧げる眞の心です。
お金の欲しい人は、お金の種を蒔きましょう。お金の種は身を粉にして励む労働の心です。

種を選び、種をまき、水をやり、肥しを施すのは人間の努力の世界です。
人間が蒔いた種通りの物を、間違いなく生やしてくださるのは神様のご守護の世界なのです。
右手が人間の努力の世界、左手が神様のご守護の世界だとすれば、右手と左手を合わせたとき「ポ
ン」と音が出るように、目には見えませんが不思議な現象が現れて来るのが天の理です。
この世は人間の努力だけで物事が成就するものでもなく、また神様にお願いすれば何でも叶うもの
でもありません。

人間の努力と神様のご守護が二つ一つになってこそ初めて物事は成就するのです。
蒔いた種は必ずわが田地に生えてきます。永い年月が経って忘れたころに芽生えるものもあります。
良きことにせよ悪しきことにせよ、目の前に現れてきた出来事は、自分の身に覚えが有る無しにかかわらず、すべて今世なり前世において蒔いた種通り間違いなく生えて来たのであります。
人間は先ずその事実を素直に受け入れて、思い当たることがあればさんげさせて頂くことです。
たとえ身に覚えのないことであっても前世の因縁の現れと悟り、「たんのうの心」を治めて喜び勇
んで通るところに、神様は「捨てておけん、放っておけん」とおたすけ下さるのであります。
                                (つづく)



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順序ひとつが天の理

この世のしくみ(その3)
              


  ㈡ 「順序一つが天の理」・・・この世は順序正しく回り回って再生を繰り返す

教祖は「順序一つが天の理」と仰せられ、この世は親神様の定められた順序の理に基づいて巡り巡っています。
地球は自転しながら太陽の周りを寸分の狂いもなく公転し、そして地球の周りを月が回っています。
地球が自転することで朝・昼・夕方・夜と一日が巡り、太陽の周りを公転することで春・夏・秋・冬と四季の流れが生まれ、地球の周りを月が回ることで潮が満ち引きを繰り返して海を浄化します。
海水は太陽の熱で蒸発し雲となり空で冷却され、真水の雨となって地上を潤し再び海に戻ります。
空気も人間が吸って炭酸ガスを出し、それを植物が吸収して酸素を出し再び人間が吸います。

こうしてこの世は順序正しく巡り巡ることにより、ありとあらゆる生命をつないでいるのです。
教祖は「火・水・風が一の神」と仰せられたのはこの現象を指しておられるのです。
種をまけばまず根が出て、芽が出て、花が咲き、実が稔ります。
その実の中には種があり、やがて種は大地に落ち、根を張り、芽を出し、花が咲き、実が着くように順序正しく巡っています。

人間も同じようにオギャーと生まれると幼少期です。
一日で表すと朝です。
季節で表すと春です。
年齢的には生まれて十五歳頃までです。
幼少期の春は種を蒔き、根を張る時期です。
そして双葉が出ると害虫や犬に荒らされないようにと、予防をし、囲いをして守ります。
人間も幼少期には、親の温かく深い愛情によって守られ育てられるのです。
親はお金や物で子供を守ろうとしますが、もっと大切なことは徳で守ることです。
幼少期は子供に代って親が徳を積んでやり、神様に守って頂くことが一番確かな道なのです。

青年期は一日で表すと昼です。
季節で表すと夏です。
年齢的には三十歳頃までです。
青年期の夏はカンカン照りで暑くて苦しい時期でもあります。
しかし作物が育つには、サンサンと照る太陽の光が必要なのです。
そしてその暑くて辛い時期を、文句を言わず黙々と根を張るのが青年期です。
根は決して光を求めません。光を求めず、真っ暗な大地の中を下に下にと向かって伸びてゆきます。
青年期には嫌なことや苦しくて辛い事もありますが、決して逃げたり光を求めてはいけません。
青年期は基礎を造る時期ですから、どんなに苦しくても黙々と自分の力の限り根を張ることです。
青年期は花を求めたり、実を求める時期ではないということを知るべきです。

壮中年期は一日で表すと夕方です。
季節で表すと秋です。
年齢的に六十歳頃までです。
壮中年期の秋は稔りの季節であり収穫の時期です。
真夏に力強く根を張っただけ、力強い枝葉が伸び、やがて花を着け実が稔るのです。
職場でも地位や立場に恵まれ、家庭の中にも家族団欒の幸な生活が訪れるのです。
それは青年期の苦しい中を乗り越えた者だけが得ることの出来る幸せです。
青年期に黙々と根を張り、力をつけた者だけが稔りを得ることができるのです。

老年期は一日で表すと夜です。
季節で表すと冬です。
年齢的には六十歳以上です。
老年期の冬は人生を締めくくるための区切りの時期でもあります。
つまり冬は収穫を終えて春を迎えるための準備をする時期に当たります。
「寒肥」と言って、冬はやせた土地に肥料を施し、春に種を蒔くための土造りをする時期です。
人生においては次代に対しての徳積みをする時期に当たります。
昔から「美田残すな徳残せ」と言うように、子供に対してしっかり徳を積んでおく時期です。
親は子供に財産を残すよりも、目に見えない徳を遺してやることが大切です。
徳とは天からの与えを受け取る器のことです。親の残した徳はそっくり子供に受け継がれます。
子供に徳を積んでさえおけば、天からのお与えは十分身について何事にも困ることはありません。

人生にはなぜ自分だけこんなに苦労しなければならないのかと思う時があります。
それは徳が切れた状態の時に見える現象です。
太陽の光や空気がへだてなく地上に降り注いでいるように、神様からのお与えはみな平等です。
しかしお与えを受け取る器が小さかったり、穴が開いていたり、壊れていたのでは、神様からのお与えを十分には受け取れません。
魂に徳を備えて置くと、さして苦労しなくとも自分でも驚くほど順調に物事が運びます。
魂に徳を積むには、自分以外の人のために尽くす行いが尊いものとなるのです。
教祖は「人をたすけて我が身たすかる」と仰せられるように、人のために尽くす行いは自らが真にたすかる徳積みの道となるのです。これがこの世の仕組みです。(つづく)



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二つひとつが天の理

この世のしくみ(その4)


  ㈢ 「二つひとつが天の理」・・・この世は目に見えるものと、見えないもので成り立つ

教祖は「二つひとつが天の理」と仰せられ、この世は全く相反する性質なり働きのものが、互いに助け合うことによって一つの命が生まれるようにこの世は仕組まれています。
例えばプラスとマイナスで電気が通う。
男と女で子供が生まれる。夜と昼で一日巡りとなる。
裏と表で一枚の紙。天と地。右手と左手など等数えあげれば切りがないほどあります。

この世は目に見えないものと目に見えるものが、互いに支え合い成り立っていると仰せられます。
例えば目に見えるテレビは、目に見えない電波や電気によって画像を映し出しています。
目に見える地上の大木は、目に見えない大地の中の根によって支えられています。
霞が関の高層ビルも、目に見えない地中の中に強固な基礎工事を施して支えられています。
人間は目には見えない神様のご守護によって、生かされていることに感謝しなければなりません。
そして人間の体も、目に見えない心によって動かされているのです。


   心と体と運命は連動して、ひとつのものとなる

心で思ったり描いたことが、肉体を通して言葉や行動となって現れて来ます。
例えば同じ手でも、心が怒ると手がゲンコツになり、心が穏やかで優しいとき手は握手になります。
教祖は「病の元は心から」と仰せられるように、病になる原因はすべて自分の心から出たものです。
つまり心と体は二つが一つとなり、連動して自分の運命をつくりあげて行くのです。

心は体を通して言動となって現れて来ます。
その一つ一つの言動が自分の運命をつくりあげることは間違いのない事実です。
病の根を切り、自分の運命を良くするには、心を造り心を育てるための信仰が必要です。
教祖は「やさしい心になりなされや、人たすけなされや、クセ性分取りなされや」と仰せられました。
しかし自分の心でありながら、自分の思い通りにならないのが心というものです。
「タバコをやめよう」と思ってもなかなか止められない。
「酒を飲むまい」と思っても飲まずにいられないのは、魂に焼き付けられた前生からの持ち越しの因縁によるものです。

そこで教祖は前生の因縁を取る手立てとして「おつとめ」をお教えくださいました。
潮が満ち引きを繰り返すことで海水を清めるように、「おつとめ」を繰り返し勤めることによって、取るに取れないクセ性分を神が箒となって取ってやろうと仰せられるのです。
「おつとめ」は、言われたからするとか、思いついたからするのではなく、朝夕に繰り返し勤めることが大切です。
おつとめは毎日、繰り返し、繰り返し勤めることによって効能の理が現れ心が浄化されるのです。


  合掌の意味(謙虚な心になって何事にも感謝します)

おつとめを勤めるとき先ず合掌します。
合掌の意味は「私の力など一切ありません。すべて親神様の御守護により生かされているのです」という、謙虚な心、感謝の心を手振りに表したものと悟らせて頂きます。
分かりやすく申しますと、合掌したままではご飯を食べることもできません。
物をつかむこともできません。お尻を拭くことさえできないのです。いわば無条件降伏の姿です。
人間は高慢になると「俺が俺が」と、自分の力で何でもできるように思いますが、そうではなく、神様が体に入り込んでお働きくださればこそ、私たちの日常生活がスムーズに運べるのです。
つまり、高慢な悪しき心遣いを改めた姿が「合掌」の意味とも悟れましょう。

私たちは神様にお願いすれば何でも叶えてくれるものと勘違いしています。
神様にお願いすれば何でもたすかるのであれば、夜も寝ないでお願いすればいいのです。
また人間の努力だけで幸せになれるかといえばそうでもありません。
世の中には真面目に一生懸命努力しても、何をやっても裏目に出たり、あんな良い人がどうしてこ
んなにむごい目に遭わねばならないのだろうかという人もたくさんいます。
つまりこの世の中は、人間の努力だけが決めてではないということです。人間の努力と神様のお力が二つ一つになって、はじめて不思議な御守護が現れるのがこの世のしくみです。

世間一般の考え方は個人主義で「一つ一つが天の理」という考え方です。
つまり「あんたはあんた、私は私」関係ないという考え方です。 
しかしそうではなく「あなたと私でひとつ」という考え方こそが天の定めた理法です。
親と子で助け合うことで二つ一つになります
夫と妻で助け合うことで二つ一つになります。 
嫁と姑で助け合うことで二つ一つになります。
私と隣の人で助け合うことで二つ一つになります。 
民族と民族、国と国が助け合うことで二つ一つになります。 
共存共栄というのは、たすけあうことによって生まれるのです。 

どちらかが損をして、どちらかが得をするというのでは、そこには争いしか生まれません。   
相手の身になって考え、心を込めて誠を尽せば必ず心が通い合い相手の人も理解してくれます。  
「あなたと私で一つ」という教祖の教えこそが、世界人類が幸せになる真の生き方なのです。
全人類が互い立て合い助け合いの生き方をすれば、この世が極楽となり陽気ぐらしができます。
私たち人類は一日も早く教祖の御教えに耳を傾け、教えを身に付け、日々実行することが親神様のお望みであることを知らねばなりません。(つづく)




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誠ひとつが天の理

この世のしくみ(その5)
              


      ㈣ 「誠ひとつが天の理」・・・この世は心がすべての原動力となる

教祖は「誠ひとつが天の理」と仰せられます。
また「人をたすけるが真の誠」と仰せられました。
「人をたすけるが真の誠」ということは、人間が互いにたすけ合う姿こそが真の誠であり、そうした生き方が陽気ぐらしの世界だということです。
そして「人をたすけて我が身たすかる」とも仰せられ、人を助けることは自らが真にたすかる道でもあるのです。

おたすけは先ず一番身近な人である家族を大切にし、一家団欒に心を配ることから始まります。
また周囲に身上事情に苦しむ人、悩む人があれば、進んでお願いづとめを勤めましょう。
病む人には真実を込めておさづけを取次ぎ、一日も早く御守護頂けるよう祈りましょう。
教祖が仰せられる真の平和世界とは、単に人間同士が争わない世界ではなく、全人類が元の親を知り、一列兄弟の真実に目覚めて、互いに睦み合い、たすけ合う神人和楽の陽気世界を言うのです。
教祖は我も人も共に和し、一手一つの心になるところに、楽しみづくめの陽気ぐらしの世界がこの
地上に実現すると仰せられます。

現在世界の人口は約七十億人いますが、私たちはその内のせいぜい七・八十人の人とのお付き合い
で一生を終えてゆきます。
考えてみればわずか七・八十人の人間関係の中で、怒ったり喜んだり、泣いたり笑ったりしながら人生を送るのです。だからこそ身近な人を思いやり、常に気くばりをして接することが大切なのです。人生を生きて行く道中には、楽しいことやうれしいことばかりではありません。
時には思いがけない悩みや苦労に遭遇することもあります。それが運命というものです。

両親を選んだり男女の別を選んだり、人の生き死にを選ぶことは人間の自由にならない宿命です。宿命は親神様の思し召しによるもので変えられません。
しかし運命は命を運ぶと書くように、自分の心の使い方次第では、どのようにも変えられるのです。すべては自分の心が原動力となって運命を支配しているのです。これがこの世の仕組みです。
そこで教祖は「心通りの守護はするが、願い通りの守護はしないで」と仰せられるのです。


人間は死ぬのではなく出直す(魂を磨くために、生れ替わり出替わりを繰り返す)

世間一般では人間は「死ぬ」と言いますが、天理教では「出直す」と申します。
教祖は「人間は死ぬのやない、出直すのや、ちょうど古い着物を脱いで、新しい着物に着かえるのと同じことやで」と仰せられました。教祖のお話を信じた人々は死の恐怖から免れることができたのでございます。人間は「三位一体」と申しまして、肉体と・心と、魂の三ツで出来ていると仰せられます。

死ぬということは、肉体は亡骸となり、心は煙となって消えてしまいます。
ところが魂は生き通しで、生まれ変わり出替わりしてこの世とあの世を行き来するのです。
昨日があり、今日があり、明日があるように、前世があり、今世があり、来世があるのです。
教祖は「人間は虫・鳥・畜類等と八千八度の生まれ変わりを経て創造された」と仰せられます。
しかし、人間は心の成人が未熟なため争いを繰り返し、陽気ぐらしにはほど遠い生活をしています。
そこで親神様は再び八千八度の生まれ変わりをさせ、人間の魂を磨き上げる時代へと入っています。
つまり心の成人をするために一代限りでなく、何度も生まれ変わりをしてこの世で魂を磨くのです。
教祖は「前生の因縁寄せて守護する」と仰せられ、この世に生まれると前生でお世話になった人と
組み合わされます。

それは自分の魂を磨くために、神様が自分にとってちょうど良い人と組み合わされるのであります。
なぜ頑固なオヤジなのかと思うでしょうが、頑固なオヤジだから自分の魂が磨かれるのです。
なぜ酒癖が悪い主人なのかと思うでしょうが、酒癖が悪い主人だから自分の魂が磨かれるのです。
なぜ出来の悪い子供なのかと思うでしょうが、出来の悪い子供だから自分の魂が磨かれるのです。
気の利かない奥さんだからこそ、自分の魂が磨かれ心が成人するのです。
口うるさい上司だからこそ、自分の魂が磨かれ心が成人するのです。これがこの世の仕組みです。
大事なことは困った問題や、嫌なことが起きたとき、どのようにその問題を受け止め、どのように
悟るかということです。


  困った問題が起きた時こそ、心が成人し魂が磨かれるチャンスと受け止める

困った時、悔んだり、腹を立てたり、人を恨んだりしたので心は成人できません。
困ったときこそ、これは魂を磨くための試練であり、学ぶべきチャンスだと悟ることです。
そして成って来たことを素直に受け入れて、この困った問題から何を学ぶべきかを考えるのです。
例えば病気になったとします。病気自体は喜べませんが、目が見える、物が食べられる、手が動く、足で歩けることを喜ぶのです。苦しい病気の中でありながらも、小さなことに喜びを見出すことができるようになれば、今まで目が見えるのが当たり前だと思っていたことに感謝の心が湧いてきます。
そして当たり前だと思っていたことに感謝できる心になれたのは、考えて見ると病気になったお蔭だという気持ちにさえなれるのです。

それは心が成人し魂のレベルが上がったということです。
「病気さんありがとう」という心になれば、病気でありながらもそこに喜びの心が湧いてきます。
喜びの心が湧いてくると、体中の細胞も喜んでくるのです。
髪の毛の先から爪の先まで喜びにあふれて来ると、体中のナチュラルキラー細胞が活発になります。ナチュラルキラー細胞は癌まで殺すことができる細胞で、おのずと病気も良くなります。
すなわち心が成人し魂に徳が着くと、すべての理が変わって来るのです。
理が変わると言うことは、成って来る原因、つまり元が変わると言うことです。

元が変わると言うことは、信仰的には因縁が変わると言うことです。
因縁が変われば、今までどんなに頑張っても、やることなすことが裏目々々に出て悪い結果ばかりだったのが、今度はそんなに苦労しなくともスラスラと、思うことが思うように成って来ます。
もし何度も同じような困った問題が起きて来るということは、心が成人するような受け止め方がで
きていないということを悟らねばなりません。これがこの世の仕組みです。


  この世のしくみが解り実践すれば、すべての悩みは解消され幸せになれる

信仰には心定めが大切です。身上や事情が現れたとき、一つ一つ何からでも心定めをして、それに向かって実行して行くのです。
心定めに向かって努めぬいて行く中に、本当にたすかる道が開けてくるのです。
心定めのない信仰は行き先のない船と同じように、目的がないのでフラフラしていつまでたっても御守護が見えてきません。
拝み信心や説教ばかり聞いているような信仰では、生活に結びついていないので実行が伴わず、理屈ばかり言って心が成人しませんから成って来る理が変わりません。
心定めは神様に対して誓うことであると同時に、自分自身に対しても一つの目標を持つことで、その目標に向かって努めぬいてゆくところに、自然と成って来る理が変わるのです。

理が変わるということはすべての元が変わるということで、信仰の上では因縁が変わることです。
神様は心の成人ができるまで、何度も何度も身上事情を通して心得違いに気づくよう見せられます。
心が成人するような受け止め方ができると、二度と同じような困った問題は起きてきません。
私たちは教祖からこの世のしくみを、口に、筆に、ひな形を通して具体的にお教え頂いています。
教祖がお残し下されたひな形の道で一貫していることは、どんな苦労の中もグチ不足を言わず、喜び勇んで通られたということです。困った問題や嫌なことが起きたときこそ、「喜べるような受け止め方、悟り方」をすることで、心が成人し魂に徳がつくのだということをお教え下さいました。

人間の真の値打ちは魂の徳で決まるのです。この世は魂を磨くための心の修行の場なのです。
そして人間の魂は一代限りで終わるのではありません。何度も何度も生まれ変わり出替わりを繰り返して生かされることで、だんだんと心が成人し生きる幸せが味わえるのです。
人間が親神様に生かされて生きる目的は、この世で互いに助け合い、陽気ぐらし世界(真の平和世界)が実現出来る魂に成長するためなのです。
しかし、人類はいまだ人間創造の神意がわからず、我さえ良ければと醜い争いを繰り返しています。そこで親神様は教祖を社としてこの世の表に現れ、神直々に「学問にない、古い九億九万六千年間の人間元始まりの理を世界へ教えたい」と、この道をお啓き下されたのでございます。

このよふのしんぢつなるをせかへちうへ   
      とふしてなりとしらしたいゆへ     おふでさき (第十二号 84)


                                            (おわり)



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