虎に衝撃…ブラ、やっぱり抹消 阪神のクレイグ・ブラゼル内野手(29)が7日、大阪市内の病院でMRI検査を受け左大腿四頭筋筋挫傷と診断され、登録を抹消された。5日の広島(19)戦(マツダ)でスイングした際に痛めたもの。代わって林威助外野手(30)が昇格する。ヤクルトと2・5差に迫ったチームは、CS出場をかけて8日から中日との3連戦(甲子園)に挑む。 衝撃のニュースが休日のチームを駆けめぐった。大砲ブラゼルの登録抹消。6月に来日以来、その打撃でチーム浮上の大きな原動力の1つになった助っ人が戦列を離れることになった。 5日の広島(19)戦の二回、二ゴロを放った際に苦痛に顔をゆがめグラウンドに崩れ落ちた。驚異的な回復を願い、登録抹消の措置を1日待ったが、MRI検査の結果は非情なものだった。 左大腿四頭筋筋挫傷。球団からは全治のメドについて発表されなかったが、過去の例から見て全治2-4週間かかると見られる。沼沢球団本部長は「10日以上かかるので抹消したが、それほど悪くはないと聞いている」と話した。長男トロット君が誕生したばかりとあって帰国も検討されたが、米国はインフルエンザが大流行していることもあり、日本に残って治療に専念することになった。 ここまで68試合に出場し、打率・305、14本塁打、45打点。クリーンアップの後、6番でにらみを利かせるブラゼルの存在は相手チームにとって脅威だった。その大砲抜きでの戦いを強いられる今後。和田打撃コーチは「ない物ねだりしても仕方がない。バント、盗塁、連打を絡めた攻撃で点を取って行かないといけない。1、2番も重要だけど6、7番が大事になってくる」と話した。 これまでのような一発攻勢は期待できない。それならば真弓野球の象徴でもある足を絡めて得点をもぎ取る攻撃で臨むしかない。『6番一塁』には葛城、関本らを起用。続く7番は好調の浅井、2軍から昇格したばかりの林を起用し、穴を埋めて行くことになる。 シーズンも残り26試合。どのチームも万全の態勢で臨めているところはない。ここからは地力勝負。ブラゼル復帰まで、全員でカバーして行くだけ。CS出場圏内である3位ヤクルトまで2・5ゲーム差。とにかく勝って行くしかないのだから。 |
阪神タイガース
[ リスト | 詳細 ]
虎のエースや!能見0封9勝目で燕に3.5差 (セ・リーグ、広島0−2阪神、18回戦、阪神10勝8敗、4日、マツダ)アンタがエース!! 阪神・能見篤史投手(30)が広島打線を相手に7回1/3を無失点の好投。接近してきた5位広島をネジ伏せ、大事な3連戦の初戦を取った。巨人と引き分けた3位ヤクルトに3.5差接近。絶対クライマックスシリーズ(CS)に行きまっせ!! 危機的ムードを左腕1本で吹っ飛ばした。能見が八回途中無失点でチームトップの9勝目。眼下に1ゲーム差に迫っていた広島を封じて、4カード連続白星発進。CS進出に望みをつなげた。 「前回(8月21日の京セラドーム)に7失点(自責2)を食らっているんで、借りを返さないといけなかった。最初から飛ばしていきました」 試合前の雷雨でぬかるんだマウンドで躍動した。六回まで「H」ランプを灯したのは東出の内野安打と広瀬の中前打のわずか2本。五回一死で小窪を四球で歩かせたとき久保投手コーチが駆け寄った。異変発生? 違った。 「つまらなそうな顔をしていたんでね。それだけ余裕があるということですよ」と同コーチ。右打者のひざ元に食い込む直球やチェンジアップ、スライダーなどを駆使し、毎回の8三振をマーク。虎が今季2敗と苦手にしていた難敵ルイスに堂々と投げ勝った。 チームに不穏なムードが漂っても、新エースは崩れない。試合前、2軍選手の1人がA型インフルエンザに感染したことが判明。最近まで鳴尾浜で汗を流していた関本、桟原ら6選手がチームとは別便の新幹線で大阪から広島入り。広島市内のホテルから球場入りの際も6選手は本隊が乗るバスでなく、マスク着用の上、別のタクシーに分乗して移動した。少なからずチームに動揺はあったが、能見の無失点ピッチで払拭(ふっしょく)した。 マツダスタジアムでいまだホームを踏まれたことがない。これで24回1/3連続無失点。今季の広島戦は5試合に登板し、3勝1敗。防御率は0.56と驚異的な数字を誇っている。 「なんなんですかねぇ。とにかく長いイニングを投げたかった。9勝目? 自分のことは関係ないですよ」。あと1勝で2けたに到達。自身初の大台が間近だ。 春季キャンプは2軍スタート。2月中旬に呼ばれた1軍の宜野座キャンプで、思わずつぶやいた一言がある。「意外だなぁ…」。視線の先には虎党がサインを求めて長蛇の列を作っていた。プロ5年目。大阪ガスから自由枠で入団したが、成績はパッとしない。悩んだとき、肉類をすべて鶏にかえる“ササミ・ダイエット”に取り組んだこともあったが体重が減りすぎて、夏場に体力が持たなくなった。昨季は自身初の未勝利。それでも色紙を持って並んでくれるファンの姿を見て、胸が熱くなった。ネットピッチで100球ほど終えた後でも最後まで丁寧にペンを走らせた。 巨人とドローの3位ヤクルトに3.5差に接近。恩返しは逆転CS進出しかない。大好きな鯉料理に舌鼓をうった能見が、大逆転を呼ぶ。 |
阪神ついに燕と3差! 鳥谷打てば負けない (セ・リーグ、阪神9−4ヤクルト、17回戦、ヤクルト10勝7敗、2日、甲子園)逆転3位が現実味を帯びてきた。阪神は6カード連続の勝ち越しを決め、ヤクルトとはついに3ゲーム差。初の3試合連続本塁打を放った鳥谷は「経験がないこと。チームに貢献できて良かった」と思わず笑みがこぼれた。 打線がうまく回っている。三回までに4点。4−1の五回には狩野が3点二塁打。六回に3点を返されたが、その裏に鳥谷が自己最多タイの15号2ランを放った。 鳥谷が打てば負けない。甲子園で本塁打を打った試合は2005年から引き分けを挟んで19連勝。「自分が仕事をして、チームが勝つのが一番いい」と力強く話した。 前半戦はチームも鳥谷も苦しんだ。フル出場にこだわる男が打撃不振から代打を送られる屈辱も味わった。「目の前だけに集中する。勝っていけば必ず雰囲気は変わる」。後半戦が始まる前、自らに語りかけるように言った。細かい修正を重ねて復調し、鳥谷と歩を合わせるようにチームも上昇した。 「状態がいい。(出遅れを)取り返せるチャンス」と鳥谷は言う。狙うはこのカードの3連勝。早くも第3戦に視線を向けた。 打線が元気ですね。3連勝です。いよいよ3位が見えてきたぞ |
阪神来たで来たで〜ヤクルトと4ゲーム差 【阪神6―1ヤクルト】勢いの差を見せつけた。「有利な展開だった。効果的に点を取れた。とにかく初戦を獲れたので、あと2戦も1つずつ大事にいきたい」。真弓監督も表情を緩める快勝だった。 初回2死で鳥谷が2試合連発となる先制の14号ソロ。真ん中直球をライナーで右中間席に突き刺したが、直前の自打球の痛みがひどく「どんな打球だったか覚えていない」と苦笑いした。総選挙と重なった8月30日、巨人戦後のお立ち台で、虎党に「ヤクルトに3つ勝ってCSに出る!」と公約を掲げた。初戦でそれを破るわけにはいかない。甲子園で鳥谷が本塁打を打つとチームは05年から1分けを挟んで18連勝と負けなしだ。 さらに4回1死一塁で金本が10試合ぶりの17号2ラン。41歳5カ月での本塁打は広沢克実を抜く、球団史上日本人最年長弾となった。その後も矢野、新井、代打の桧山が適時打と打線がつながって計6点。クリーンアップの打点そろい踏みで、後半戦開幕時の7月28日に13・5あったゲーム差を一気に4まで詰めた。 「去年はどうしようもなくてつらかった。追われるより、追う方が楽。そういう経験をしている僕らにはチャンスがある」と赤星選手会長。昨年は13ゲーム差を巨人にひっくり返されて優勝を逃した。セ・リーグでは最大となる逆転劇の屈辱から学んだ合言葉“野球は何が起こるか分からない”が、今の阪神の快進撃を支えている。 新井も「(試合前から)一戦一戦絶対に勝ちにいく雰囲気があった」とチームを見渡した。3連勝なら一気に2差――。目の前にはツバメの尾がくっきり見えている。 ≪安藤対ヤ7連勝≫安藤がチームトップに並ぶ8勝目。6回で8安打を許しながら、ヤクルトの拙攻にも助けられて1失点だけでしのいだ。最大のピンチは2回1死から3連打で満塁とされた場面。ここで館山のスクイズを併殺で切り抜けたのが大きかった。今季ヤクルト戦は4戦4勝と相性抜群。昨季からのヤクルト戦連勝を7に伸ばし、阪神では1979年から80年にかけて小林繁が8連勝して以来となった。「勝てばいいんじゃないですか」と本人は言葉少なだったが、真弓監督は「問題ない」と粘り強い投球にほおを緩めた。 3位が見えてきました。今日も勝つぞ |
鳥谷が不敗弾&V激走!CS圏へ5差ヤ 不敗神話はまだまだ終わらない。阪神・鳥谷敬内野手(28)が初回に高橋尚から右翼へ先制弾。05年8月28日から“鳥谷弾”の出た日は17連勝、巨人戦でも07年5月10日から8連勝となった。八回には浅い飛球で三塁からタッチアップ、激走で追加点を挙げるなど、G倒の立役者となった。金本知憲外野手(41)の勝ち越し適時打でチームは巨人戦4カード連続勝ち越し。今季初の5カード連続勝ち越しを決めた。 打球が上がった時点で、鳥谷の頭をあらゆる情報が駆け巡った。外野手の肩、一瞬で向きを変える聖地の風、そして自分の足-。百パーセントの成功確率をはじき出し、確信を持ってスタートを切った。若きチームリーダーが“足”で、宿敵の息の根を止めた。 1点リードの八回だった。先頭打者として左中間を破る二塁打で出塁すると、続く金本の浅い右飛でタッチアップ。この日、甲子園の上空は向きが一定しない強風が吹き荒れていた。「本拠地の自分たちでも嫌な風が吹いていた。(外野手が)後ろから助走をつけて取れる感じではなかったので、行けると思った」と好判断で三塁を陥れた。 続く新井の左飛でも守備に難があるラミレスのところに上がった時点でスタートを決断。捕球場所は遊撃の定位置から約10メートル後方にもかかわらず、余裕のホームインに聖地はわいた。以前「足の速い、(イキの)いい若い選手が…。緊張感とか集中力がないのかなと思ってしまう」と消極的な走塁を批判した金本も、お立ち台で「いつもそれぐらい走ってください。お願いします!」とたたえた。 バットでも一回2死から、高橋尚の初球、内角高め137キロの直球を弾丸ライナーで右翼ポール際へ放り込んだ。勢いをつけた先制の13号ソロに「積極的に行こうと思って。真っすぐを狙っていった」と鳥谷。05年8月28日から“鳥谷弾”の出た日は17連勝、巨人戦でも07年5月10日から8連勝となった。 8月は打率・340、6本塁打、18打点と見事な働きだが「シーズンは良いときも悪いときもある。でもここから先が大事なんで」と表情を引き締める。不振を極め、3番から8番へと降格した6月。鳥谷は「1打席目で打てば変わってくる。最初の打席で結果が出れば乗っていける」と口にしたことがあった。その第1打席で8月は5割の出塁率をマーク。前半戦終了時に・252だった打率も一気に・280まで上昇。自身初の3割へ、可能性は残っている。 お立ち台で“虎のマニフェストは”と問われ「あさってからヤクルトに3つ勝って、CSへ出られるよう頑張っていきたい」とファンに誓った。奇跡の逆転CSは夢物語ではない。先を行くツバメ軍団を、その視界にとらえている。 いよいよ3位が見えてきました。打線が元気なので安心して見てられます |



