ここから本文です
日本よい国、きよい国。 世界に一つの神の国。
降り積もる深雪(みゆき)に耐えて色変えぬ 松ぞ雄々しき人もかくあれ

書庫全体表示

神社のお話(四)

イメージ 1
伏見稲荷
 
全国の神社の中で最も多いといわれているのが稲荷神社で、総本社は、京都の伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)です。稲荷神を祀る日本全国三万二千社(全国社数の三分の一)の稲荷神社の総本宮とされています。稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域としています。
式内社(名神大)、二十二社の上七社の一社で、旧社格は官幣大社。
毎年初詣の時期は近畿地方の社寺で最多の参拝者が参拝しています。(日本国内第4位〔2010年〕
 
御本社伏見稲荷大社は、伝承によれば奈良朝和銅四年(711)2月初午の日に、深草の里の長者秦伊呂具公(いろこのはたのきみ)が勅命により、三柱の神を伊奈利山三ヶ峰の平処に祀ったのが始まりで、「伊奈利」又は「稲生」と表記された御神号に、「稲荷」の文字か広く使われるようになったのは、稲束を荷った老翁の姿を神像として礼拝することが普及したことによるものと考えられる。社記には「衣食住ノ大祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」とあり、稲荷山が古くから民衆の信仰の“お山”であったことは、平安朝の女流日記随筆等によって偲ぶことができます。
また秦氏(はたうじ)は、古代の氏族で、秦氏の本拠地は山背国葛野郡太秦(うずまさ)(現在の京都市右京区太秦)、現在は映画村としても有名です。
 
また、朝廷より神威の盛大な神々に対して神階が贈られて格式が高められたが、稲荷大神に対しても、天長四年(827)に始めて「従五位下」を授けられて以降数次の贈位があり、、ついに天慶五年(942)「正一位」に叙せられた。今も「正一位稲荷大明神」と奉称されているのはその名残です。
 
主祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、大宜津比売(おおげつひめ)、保食神(うけもちのかみ)とも称され、佐田彦大神(さたひこのおおかみ)、大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)を配祀して、五柱の神として祀るが、これら五柱の祭神は稲荷大神の広大な神徳の神名化としています。
 
《御神徳》
宇迦之御魂大神(うかのみたまのかみ)
 
古い祝詞に、この大神について「是稲霊也。宇賀能美多康謂」説明しているように、穀物の神様であり、ウカはウケとも云い、立派な「ウ」、食物「カ・ケ」の意味である。ミタマは、清明を養い育てる貴い根源の力を意味する語であり、この大神は生命の祖神に坐しますのである。
神々の伝説によると、我々の食物は五穀を始め、魚も家畜も、更に衣料のもととなる蚕もすべて、この大神がお生みになり、天祖天照皇大神は、稲を日本民族の主食とすべきことを教示し給うた。古来我国を、豊葦原瑞穂国と称え、国家繁栄の基本としてきた所以である。

佐田彦大神(さたひこのおおかみ)

猿田彦大神とも申し上げ、天孫瓊々杵(ニニギ)尊が高天原より御降臨の祭、御一行を日向の高千穂峰へ御先導申し上げた神様で、開運交通安全の守護神である。
 
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
 
 高天原では天照皇大神の御前に仕へ、地上では天皇の側近として奉仕し、常に行届いた心配りと麗しい言葉使いを以て、神と人、君と臣との間を執り持って和平円満な関係を保ち、御心を安んじ奉った神様である。稲荷大神が、商売繁昌の守護神として崇敬されるのは、この大神の豊かな叡智と機転、愛嬌と麗辞の美徳にあやかり神習い奉るためである。
 
田中大神(たなかのおおかみ)
 
 稲荷神社の御鎮座以前から、稲荷山麓の里人等が奉斎してきた神様と考えられています。
 
四大神
 
 稲荷大神に神人として奉仕した秦氏一族が往古から奉祀してきた神様であろうと推測されている。
 
御神名「稲荷(いなり)」は「稲成(いねな)り」から変化したともいわれ、もともとは農業の神さまとして信仰されていましたが、現在では結びの信仰(ものごとを生み増やす生成発展の信仰)から、諸産業の神さま、特に商売繁盛の神さまとしても信仰されています。
稲荷神社の社頭には、朱塗りの鳥居が幾重にも建てられていることがありますが、朱色は生命の活性化、躍動感を表すといわれ、災厄を防ぐ色ともいわれます。また、狐の置物もよく見られますが、これは田の神、山の神の信仰との結びつきと考えられ、稲が実るころに山から人里近くに姿を現す狐の姿を、人々は神さまの使いと考えたと思われます。
 
イメージ 2
神の遣い(狐)  伏見稲荷
 
 

稲荷神社のお祭りは「初午(はつうま)祭」が有名です。これは、伏見稲荷大社の神さまが三ヶ峯(みつがみね)に天下(あまくだ)られたのが、和銅四年(七一一年)旧暦二月の初午の日であったことに由来し、毎年二月の最初の午の日にお祭りが行なわれます。
冒頭の画像にあるように、稲荷山には信者から奉納された約一万基の鳥居があり、特に千本鳥居と呼ばれる所は狭い間隔で多数建てられ名所となっている。鳥居を奉納する習わしは江戸時代に始まりました。
 
稲荷信仰の根源は、農耕民族である我国の、農耕神崇拝であって、生命の祖神、衣食住の守護神として、平安初期の人々の生活に深く根付いたが、仏教が伝来して神仏習合の思想が芽生え、稲荷神社が東寺の鎮守神と仰がれるに及び、稲荷信仰は飛躍的に庶民の間に伝播していきました。
 
社家には学者が多く、国学者の荷田春満も当社の社家出身である。境内には荷田春満の旧宅が保存されており、隣設して荷田春満を祭神とする東丸神社(あずままろじんじゃ)がある(元は末社であったが、現在は独立した神社。学問の神として信仰されている)。
 
 
※社家 社家とは、代々特定神社神職を世襲してきた家(氏族)のことです。
 
※荷田春満 (かだ の あずままろ、寛文9年1月3日- 元文元年7月2日 古典・国史を研究して復古神道を提唱。『万葉集』『古事記』『日本書紀』や大嘗会の研究の基礎を築き、賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤と共に国学の四大人の一人に数えられました。
 
 
 
次回につづく・・

  • 顔アイコン

    おはようございます。

    実家のある小学校区では、伏見稲荷の「四大神」の氏子となっています。地域には伏見稲荷の「御旅所」があり、毎年4月下旬、ここへ四大神を迎え入れ、小学校区内を「四大神」の御神輿が御進行されます。区民の四大神神輿は、実家のすぐ隣りに保管され、四大神の祠も設置してあります。
    今まで、伏見稲荷神社と四大神の関係を全く知らず、不思議に思っていました。
    この記事を読ませていただき、すっきりいたしました。
    ありがとうございました。

    傑作

    [ - ]

    2011/10/1(土) 午前 7:29

    返信する
  • 赤い鳥居のトンネル・・素敵なフォトですね(^^)
    記事も興味深く読ませて頂きます。ぽちっ!

    shoko_07jp

    2011/10/1(土) 午前 8:52

    返信する
  • 本日も勉強となり有難う御座います。

    続きにも期待しています。

    傑作○です。

    近野滋之

    2011/10/1(土) 午前 10:57

    返信する
  • 顔アイコン

    本日も素晴らしい記事です。

    大傑作

    保守の会会長 松山昭彦

    2011/10/1(土) 午後 2:00

    返信する
  • 顔アイコン

    いつもほんとに素晴らしい記事で、勉強になります。
    傑作

    [ さざんか ]

    2011/10/1(土) 午後 3:18

    返信する
  • 顔アイコン

    転載させて頂きます。

    応援&今日のランクリ 傑作ポチ凸

    hito

    2011/10/1(土) 午後 7:50

    返信する
  • 顔アイコン

    ( ´ー`)y─┛チァーパーボェー

    お稲荷さんは気楽で参拝できます。

    ぽち

    にっぽに屋にっぽん

    2011/10/1(土) 午後 8:56

    返信する
  • 顔アイコン

    こんばんは
    「稲成(いねな)り」何も知らない自分には以外でとても為になります

    傑作○

    あまのじゃく

    2011/10/2(日) 午後 9:03

    返信する
  • 顔アイコン

    伏見稲荷、今年参拝しました*
    沢山の鳥居が本当に美しかったです。こうしてきちんと勉強して行けば、また楽しめます。
    傑作

    [ -- ]

    2011/10/5(水) 午後 3:02

    返信する
  • 顔アイコン

    皇尊 彌榮 彌榮 彌榮です。

    コメントを頂戴し、またご支援賜り、誠に有難う御座います。
    訪問コメントを優先したく、纏めコメントで失礼致します。
    もちろん、頂いたコメントは全て拝読させて頂いております。
    日頃のご配慮に感謝します。

    釜坂信幸

    2011/12/18(日) 午前 10:23

    返信する

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事