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平成21年11月3日、宇治橋渡始式、渡女は三世代健在の一族の女主人が務められました。これは長命を寿(ほとと)ぎ、三世代であることが和合を意味する呪い(まじない)である。参列員は全国の三代夫婦61組である。写真の先頭あたりを歩かれる緋袴の方が齢81歳の渡女(わたりめ)です。伊勢在住で、三世代健在でお孫さんまで参列できる崇敬心篤い人が選ばれました。
全国の三代夫婦61組
戦後、日本の家族は大きく変化した。その根本原因には、GHQによって強行された拙稿、日本の家族の危機(上)では憲法、日本の家族の危機(中)では民法の改正について述べさせていただきました。しかし、私たちは、戦後の憲法・民法によって作り替えられる以前の、元来の日本の家族について知る必要があるでしょう。戦後改変される前の日本の家庭とはどのようなものだったのでしょうか?
大正11年11月、20世紀を代表する科学者・アインシュタインが来日した。その時、アインシュタインは、日本の家族主義の伝統に感銘をうけたと述べています。
「日本の家族制度ほど尊いものはない。欧米の教育は個人が生存競争に勝つためのもので極端な個人主義となり、あたり構わぬ闘争が行われ、働く目的は金と享楽の追求のみとなった。家族の絆はゆるみ、芸術や道徳の深さは生活から離れている。激しい生存競争によって共存への安らぎは奪われ、唯物主義の考え方が支配的となり、人々の心を孤独にしている。
日本は個人主義はごく僅かで、法律保護は薄いが、世代にわたる家族の絆は固く、互いの助け合いによって、人間本来の善良な姿と優しい心が保たれている。この尊い日本の精神が地球上に残されていたことを神に感謝する」と・・・
欧米の方々によるこうした見方は、多くの日本人にとって意外な感じがするでしょうが、これらは戦後教育による洗脳が大きいのです。戦前までの日本は封建的であり、個人、または女性が「家」に縛り付けられ、自由が抑圧されていた、人権が保障されていなかった、その主たる原因は家父長制・男尊女卑の家制度にある、伝統的な家族制度を破壊したことによって、戦後の自由で平等な社会が実現した、こう考えている人が多く、現在もこうした教育が為されているからです。
確かに、そういう面はごく一部にあったかもしれません。しかし、戦前までの日本のあり方が、すべて悪かったわけではありません。何もかも悪かったのであれば、上に引用したような欧米の方々の見方はありえません。彼らは、「子育ては日本の最大の美徳」「親子の愛情の交流こそが、日本人の特質」「世代にわたる家族の絆は固く、互いの助け合いによって人間本来の善良な姿と優しい心が保たれている」と言っている。そこに、戦後の日本では失われつつある、本来の日本の家族の美点があったと考えられる。
伝統的な日本の家族制度は、西洋式の夫婦中心で一世一代の単婚家族と異なり、親子関係を中心に世代間のつながりを重視してきました。各家族では、子供の一人(多くは長子)に跡を継がせ、家を子孫へ持続させてゆく。子や孫が親や祖父母と一緒に暮らす。三世代、四世代の大家族が共同生活を行う。そして、祖先と自分たちの生命とは切り離せないものと感じ、自分たちの世代の幸福を望むだけでなく、祖先の慰霊し、子孫の繁栄を願ってきた。このように、日本の伝統的な家族では、世代の連続性という縦の関係を重んじていたのです。
日本の家族は、横のつながりも強く持っていた。親子だけでなく、夫婦の結びつきも強く、また、親族による血縁的な同族意識が強く、それを基盤とした地縁的な村落共同体の結束も固い。そして、社会を、家族的な共同体と考えていたのです。国家をも、一大家族と意識し、自己の家族と民族とが、家族的な原理で一貫していると考えたのです。
こうした日本の家族の本来の姿を理解するには、西洋の家族との基本的な文化の違いを知る必要がある。西洋の家族といっても、古代のギリシャ・ローマと、近代ヨーロッパでは、民族も言語も文化も違います。古代ギリシャ・ローマでは、もともと多神教であり、祖先祭祀が行われていたのです。人々は祖先の霊魂を祀(まつ)り、その信仰の上に家族制度を築いていた。彼らの家族は、祖先祭祀を重視する点で、日本の家族と共通点を持っていました。しかし、ローマ帝国に入ったキリスト教は、こうした伝統を排斥したのです。キリスト教は、一神教であり、神と各個人が直接結びつく。また、自然の事物に霊を認めるアニミズム的な世界観を否定します。キリスト教がゲルマン民族にも広がった結果、西洋では古来の信仰と制度が跡を絶ったのです。祖先祭祀は偶像崇拝として排除され、また、自然との生命的・霊的なつながりは断絶したのです。
、日本は古代から今日まで、祖先祭祀の国である。人間の自然の愛情は血縁の愛情である。日本では共通の祖先の霊を崇拝することにより、血族が団結しています。日本のお国柄は、多数の家族が皇室を中心に結び合って、一つの国家を形成し、それが祖先や神に通じているというものでした。国民は祖先の霊を氏神として祀り、天皇は天照大神を祖先神として祀ってきました。国民と皇室は共通の祖先を持ち、「君民同祖」と信じられてきたのです。また、人間と自然の事物も、神々から産まれたものと考え、人間と自然が共通の根源において結びついていると信じてきたのです。自分と祖先が連続し、国民と皇室が連続し、さらに人間と自然が連続している。そして、人と人との調和、人と自然との調和を大切にし、親子一体、夫婦一体、祖孫一体、また国家と国民が一体の生き方をするのが、日本の伝統的な精神だったのです。
しかしながら、今日では、こうした日本の特徴が失われつつある。個人の自由や権利が強調され、その個人が本来持っている縦と横のつながりを軽視する傾向が強まり、家族を大切にするという場合でも、自分たち夫婦と子供を中心とした核家族の範囲が主です。親との同居を避け、親もまた子どもから独立して生活する。親が病弱となっても、同居して面倒を見るのでなく、病院へ入れる。介護が必要となっても、家庭で世話をするより、老人ホームに入れるという風潮になっています。親戚づきあいも薄く、居住地の移動が多くなり、出身地の違う夫婦が多くなっていることもあり、血縁的であると同時に地縁的でもあった親族のつながりは、薄れつつあるのです。親の面倒をあまり見ないし、親族のつながりも薄いから、祖先について考えることが少なくなっているのが現状です。当然、祖先を尊ぶ心は薄れつつあり、それは、生命の本質に根差した、愛情豊かな生き方が、忘れられていることでもあるのです。
これは、日本に西洋文化・近代思想が浸透してきているからである。特に、それは現行の憲法・民法の影響が強いのです。
冒頭の画像は、平成21年11月3日、宇治橋渡始式のものです。
長命を寿(ほとと)ぎ、三世代であることが和合を意味する呪い(まじない)です。全国の三代夫婦61組が参列しました。
日本人の寿命が現在よりはるかに短かった往古の時代、寿命は天から授かったもの、肉体は両親、祖先から受継いだものと先人・先祖は捉えてきました。
長命を寿(ほとと)ぎ、三世代が和(なご)み、親子一体、夫婦一体、祖孫一体、また国家と国民が一体の生き方を、神宮の宇治橋渡始式は今日の「家族」に教授しているのです。
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政治




大家族に戻すことこそ日本復活の基本だと強く信じています。
子供も老人も家族が面倒をみること、そして年寄りから孫たちへ躾や昔の知恵を授かること。それが自然な日本の姿であります。
しかし自由と権利を主張する女性の社会進出で、この原点回帰に真っ向から反対するのがこれら女性たちです。
傑作
2012/6/15(金) 午後 9:52
転載させて頂きます。
応援&今日の傑作 ポチ凸
2012/6/15(金) 午後 10:59
同感。よく読むと明治憲法は民主主義です。
[ - ]
2012/6/16(土) 午前 5:31
傑作です。転載させていただきます。
[ MUGEN ]
2012/6/16(土) 午前 5:43
さくらの花びら様
同感です。拙者も同じ思いで記事にしました。
傑作・コメント感謝いたします。
2012/6/16(土) 午後 3:20
hito様
傑作・応援・転載感謝いたします。
2012/6/16(土) 午後 3:21
peterpan様
わが国は肇国以来「和」の国です。
コメント感謝いたします。
2012/6/16(土) 午後 3:23
MUGEN様
傑作・転載感謝いたします。
2012/6/16(土) 午後 3:23
( ´ー`)y─┛チァーパーボェー
大型店舗を全廃して個人商店を復活させるようなことを出来なければ 大家族の復活も難しいでしょうかね。
傑作
2012/6/16(土) 午後 6:26
にっぽに屋にっぽん様
多くの改善が必要ですね。
しかし、元々あったものですから・・
傑作・コメント感謝いたします。
2012/6/16(土) 午後 9:52
人類の危機の根本原因は「人間そのもの」にあります。だから、「政治を改革しよう」「経済を改革しよう」「教育を改革しよう」と、いくら主義・政策で一生懸命努力しても、それらは表面的な結果の世界をあれこれと改革しようとしているだけであって、決して根本的な改革にはなりません。政治でも経済でも教育でも、結局は人間がしていることです。だから、政治よりも経済よりも教育よりも何よりも前に「人間そのもの」が根本的に立ち還る他に、この世の中がよくなる方法はないと確信しています。
政治家、実業家、学者、教育者、宗教家、裁判官、警察官、医者である前に、まず人間であることに思いを致すことが第一です。
上の内容は、私が以前知人から依頼された執筆の原稿に書かせて頂いた内容の抜粋ですが、カマちゃん様のこの記事で、「人間そのもの」の生き方の基本(このことは世界の根である日本人としての生き方の基本に他ならないのですが)を、こと細かく書いて頂いています。
傑作です。
[ daisinshoten ]
2012/6/18(月) 午後 4:40
daisinshoten様
傑作・長文に渡るコメント感謝いたします。
2012/6/20(水) 午後 0:20
伝統的な日本の家族制度・・・平安時代や戦国時代など、時代背景による相異はあれど・・・「先人の智慧を大切にし」「家系の継承を大切にする」精神は・・・数千年以上あるいは数万年以上に渡り、日本国土に生きる人々に、連綿と受け継がれて参りました。
その大いなる先人達の歴史を知ろうともせず・・・たかだか戦後数十年の歴史・価値観こそが、「この世の全て」であるかのようにふるまう・・・心を失った人々に、哀しみの念を抱きます。
願わくば、永年に渡る先人たちの大いなる叡智と智慧の継承を・・・私たちの代で無くさぬよう、失わぬよう、勤めて生きたいものです。
上・中・下に渡る大傑作記事、転載させて頂きました。
どうもありがとうございます。
イイね!
[ MYU ]
2012/7/12(木) 午前 2:23