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伊東三右衛門・伊東南美夫妻 胸像
かってわが国は道義の国と言われてきました。 しかし、昨今、手段を選ばず財を為したものがもてはやされ、「勝ち組」などと、時代の寵児としてもてはやされる有様です。 戦前の道徳の指針となる「修身書」は、明治大帝より下賜賜った『教育勅語』を実践するための手引書のようなものでした。 「修身教科書」に最も多く取り上げられたのが、二宮金次郎すなわち二宮尊徳翁です。 尊徳翁の思想の根本には、独自の人間観があります。尊徳翁は、人間と自然、人間と動物の違いをこう説きます。自然の道、「天道」は、人間が何もしなくても行われますが、人間は働かなければ生きてゆけません。勤労が根本なのです。また、動物は争い、戦い、奪い合いますが、人間は助け合い、融け合い、譲り合うことができます。尊徳翁は、これを人の道、「人道」といいます。世の中をよくするためには、「人道」に徹するほかはないのです。 冒頭の画像の伊東三右衛門・南美夫妻はまさに「人道」に生きられたのです。 財団法人 伊東奨学会五十年史より伊東三右衛門・南美夫妻をご紹介したい。
尊徳翁の報徳思想は、「分度」「勤倹」「推譲」「報徳」の四つからなっています。
動物はエサを食べたいだけ食べますが、人間は先のことを考えて、収穫の中から、来年のための種を保存します。「まかぬ種は生えぬ」からです。そして、一年かけて一家が食べられるように配分し、どれだけ食べ、どれだけ蓄えなければならないかを計画しなければなりません。このように消費と備蓄の度合いを考えて生活をすることを、「分度」といいます。
また、一生懸命働いて収穫を得たら、その利益を倹約するということが大切です。これを「勤倹」といいます。
勤倹によって余りが出れば、これを足りない人に譲る心が大切です。自分のために残すものを「自譲」、他人のために残すものを「他譲」といいます。尊徳翁は、この両方を合わせて「推譲」といいます。
推譲に対して、差し出された者は、感謝して、受けた徳に報いるという心が大切です。これを「報徳」といいます。つまりお返しをするということです。この時に、返し手が自分なりのお礼を加えれば、推譲の基金はいよいよ増えていきます。
これら「分度」「勤倹」「推譲」「報徳」は、どれが欠けても完全ではありません。四つが合わさって人間の生活を全うできるのです。こういう生き方が、尊徳翁の「報徳思想」です。尊徳翁は、これをひたすら実践し、人々に広めていきました。「道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」(『二宮翁夜話』)とも尊徳翁は説かれています。
心の開発ができれば、国土を豊かにし、国家社会を発展させることができる。生きるために協働し、支え合いながら、自らを磨き、互いの人格を高め合う「和」の精神、それが人としての道であると尊徳翁は説いています。財は郷土のために―伊東夫妻の心は報徳精神そのものであります。 わが国には長期にわたる不況、国や自治体の膨大な借金、豊かさの中で勤労の精神を忘れた若者たち、官吏の腐敗堕落等の問題が、広がっています。今日の日本人が、再び二宮尊徳翁、また偉大な先人に学ぶべきことは、まことに多いでしょう。また学ばねばなりません。 日本人が日本人であるために・・・原点に還るべきでしょう・・・ |
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まさに今の日本への警鐘たる精神です。
原点を取り戻しましょう。
ナイス
2013/5/19(日) 午後 11:07
転載させて頂きます。
応援&今日の ナイス ポチ凸
2013/5/19(日) 午後 11:37
>心の開発ができれば、国土を豊かにし、国家社会を発展させることができる。生きるために協働し、支え合いながら、自らを磨き、互いの人格を高め合う「和」の精神、それが人としての道であると尊徳翁は説いています。
・・・・・素晴らしい教えです。
ご紹介頂き、どうもありがとうございます。
ナイス
[ MYU ]
2013/5/20(月) 午後 11:31
さくらの花びら様
仰せのとおりです。
ご来訪、コメント、ナイス、感謝いたします。
2013/5/25(土) 午後 7:56
hito様
いつもありがとうございます。
ご来訪、コメント、ナイス、転載、感謝いたします。
2013/5/25(土) 午後 7:56
MYU様
いつもありがとうございます。
ご来訪、コメント、ナイス、感謝いたします。
2013/5/25(土) 午後 7:57
ご来訪いただきました方々、ナイスをいただきました方々に篤く御礼申しあげます。m(_ _)m
2013/5/25(土) 午後 7:58