|
樋口一葉
天皇彌榮(すめらぎいやさか)
拙ブログへお越しくださり感謝をもうしあげます。
残念ですが、最近稚拙な母親の同居人に子供が殺められる事件が後を絶ちません。若くして子供を産みながら子育てに専念できず、色恋に走る若い母親の幼稚さばかりが目をひきます。
飲食店などで、客という立場を過大に捉え、モンスタークレーマーと化す消費者。また暴力を振るう事件がつい最近も起きました。
日本人はいつからこころが貧しくなったのでしょうか?
生活が豊かになりすぎて、肝心の「こころ」が荒廃しその結果犯罪等に結びつく最悪の循環になっています。
冒頭の画像は、平成16年11月1日から新渡戸稲造に代わり、日本銀行券の五千円紙幣に新デザインとして採用された近代以降では最初の職業女流作家の樋口一葉女史です。樋口一葉女史の24年の生涯の中で、特に亡くなるまでの1年2ヶ月の期間に日本の近代文学史に残る作品を残した期間を後世の我々は奇跡の14ヶ月と呼んでいます。
「昨日より家のうちに金といふもの一銭もなし」
樋口一葉『よもぎふ日記』
樋口一葉女史は明治5年に東京府の下級官吏を父として府庁舎の長屋で生まれた。
樋口一葉女史は十一歳で小学高等科を首席で卒業しましたが、上級には進みませんでした。
当時の小学校は4年制でした。これが樋口一葉女史の最終学歴です。不憫に思った父に『万葉集』『古今集』『新古今集』などの古典文学を教えられて古典に親しみました。
樋口一葉女史の父親は教養人でした。今日の日本で幼い子に古典を教える親がいるでしょうか? 十七歳になった時に役所を辞めていた父が事業に失敗して、多額の借金を残して病死しました。
父の死後、樋口家の多額の借金を一葉が返すことになります。小説を書くきっかけも借金が原因でした。
「昨日より家のうちに金といふもの一銭もなし」の極貧生活だったと言われています。
樋口一葉女史は必死に働きました。今日の日本で十代の娘が家族を養うために身を削って働くものだろうか。明治日本人の覚悟が今日とは違います。
樋口一葉女史は明治26年7月に、たけくらべの舞台となった下谷・竜泉寺町に移り住み、荒物屋(=家庭用の雑貨類を売る雑貨屋)を開くものの、たちまち借金のやりくりに追われることになります。続く、明治27年5月に、一葉は荒物屋をたたみ、円山福山町に転居。7月からは日清戦争が始まり、インフレの物価高が一葉を襲います。ますます窮乏していった一葉一家は、様々な人に金銭的援助を求めます。ここから亡くなるまでの奇跡の14ヶ月に『たけくらべ』も含めた多くの傑作を書き上げます。
明治29年の春先から体の不調を訴えていた樋口一葉女史でしたが、8月に診察を受けた時には肺結核で絶望的な状況となっていました。未だどんな女流作家でも追い越すことが出来ない大きな存在、樋口一葉は明治29年11月23日、疾風怒濤の生涯を終えました。
女史が文学社会に於ける地位は現今確かに第一流なりし、女史もとより深遠なる学識あるにあらず、またもとより遠大の抱負あるにあらずといえども、しかもその文章、その観察、その思想は優に第一流作家の群に入るべし
二十五日付『国民新聞』は近代初の職業女流作家として評価されていた一葉の死は新聞各紙で伝えられました。
女優 波留さんが演じたNHK朝ドラ、「あさが来た」のヒロイン、広岡浅子は洋装していますが、樋口一葉女史は生涯ただの一度も、洋装をしたことはなく生涯和装(和服)で暮らされました。
維新後、開国してから文明開化と呼ばれた西洋化の波が日本を容赦なく洗っていたが、樋口一葉女史のように江戸期の生きかたがまだ人々を律していたのです。
樋口一葉女史は日記を遺しましたが、しばしば日本が直面した内外の情況に触れている。 病没する前年の日記に 「安やすきになれておごりくる人心ひとごころの、あはれ外とつ国(註・西洋)の花やかなるをしたい、我が国振くにぶりのふるきを厭いとひて、うかれうかるゝ仇あだごころは、流れゆく水の塵芥ちりあくたをのせて走るが如ごとく、とどまる處ところをしらず。流れゆく我が国の末いかなるべきぞ」 と記し、国の行く末を憂いています。 樋口一葉女史が没した当時は、日本が明治に入ってからまだ三十年もたっていませんでしたが、欧米を模倣することによって、日本人の心がすでに蝕まれるようになっていたことを樋口一葉女史は危惧されていたのでしょう。 今年は樋口一葉女史没後、122年にあたります。
筆者は5千円札を手にするたびに、樋口一葉女史の警告を思い出す。 樋口一葉女史の学歴といえば、11歳で4年制の小学校を卒業しただけですが、120年経った今日でもその偉才を放ち不動です。 いまの日本には教育があっても、教養がない女性が目立つ。
わが国は大切なものを忘れ去ってしまったようです.
平安の古、わが国の女流作家はその偉業を世界に先立ち完成させました。
そして以後多く女性がその系譜を連綿と紡いでいます。 |
日本人の忘れたもの






この生き方こそ、小学校で教えるべきです。
2018/1/21(日) 午前 6:58
日本の強さはこういうところにあります。
取り戻していきましょう。
ナイス
2018/1/21(日) 午前 7:49