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日本よい国、きよい国。 世界に一つの神の国。
降り積もる深雪(みゆき)に耐えて色変えぬ 松ぞ雄々しき人もかくあれ

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雪深い陸の孤島には、互いを助け、共に生きるこころのカタチが息づいています。そこに先人・先祖が紡いできた英知と息吹が感じることができます。


共同作業によって守られてきた、世界に誇る伝統建築と暮らし

日本有数の豪雪地として知られる白川郷は、今日のようにインフラが整備される以前、かつて冬になると交通が遮断され、「陸の孤­島」と呼ばれました。

大東亜戦争後、電源開発の影響、産業の衰退、人口の都市部への流出などもあって、多くの家屋が廃屋となりました。庄川流域にはいくつものダムが建造されたが、特に日本最大級のロックフィルダムである電源開発の御母衣ダム(昭和36年完成)の建設時には、白川郷の4集落が水没しました。ほぼ同じ時期(昭和38年)に大豪雪によって集落が半年も孤立した状況も外部への人口流出を促進したとされ、高度経済成長期を通じて消滅した集落は17に及び、合掌造り家屋は昭和20年の300棟からほぼ半減しました。同時に、相次ぐダム建設や高速道路建設などの公共事業の存在は、第一次産業人口の減少と相俟って、残された地域の産業構造を変化させたとも指摘されている。御母衣湖沿いの国道156号には荘川桜が移植されて観光スポットをなっている。
しかし、それと並行して、伝統的な家屋形式をこれ以上失ってはいけないと、近隣住民を中心に文化遺産保存の機運が高まることになる。五箇山では昭和33年に3つの民家(村上家住宅、羽馬家住宅、岩瀬家住宅)が国の重要文化財に指定され、昭和45年には相倉集落と菅沼集落が国の史跡となった
白川郷でも住民たちから集落を守ろうとする動きが起こり、昭和46年には「荻町集落の自然環境を守る会」が発足し、野外博物館「白川郷合掌村」も生まれた(のちに幾度もの移築・新築や改称を経て「白川郷野外博物館合掌造り民家園」となる)。そして、昭和50年の文化財保護法改正で伝統的な集落や街並み(伝統的建造物群)も保護対象になったことを踏まえ、翌年に荻町集落重要伝統的建造物群保存地区選定に漕ぎ着けた。「荻町集落の自然環境を守る会」では、合掌造り家屋について「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を掲げ、保存活動を行っています。

今日、多くの観光客を魅了する合掌造りの伝統建築には、この地の人々の生きる知恵が息づいて­います。農地が乏しく、農業以外の仕事から糧を得なければならなかった人々は、広い屋­内空間のとれる合掌造りの民家を建て、そこに大家族が集まって養蚕や硝煙作りを行いま­した。高く広い屋根裏を何層にも仕切って設けた作業場は、養蚕に適した湿度に自然と調­節されます。2階から上の床には穴を開け、1階の囲炉裏の煙を通し、燻すことで茅葺屋­根を害虫から守りました。数百人の人手が必要な屋根の葺き替えは、村人の共同作業で行­われます。
相互扶助の精神が息づく「結(ゆい)」と呼ばれるこの制度が建築様式とともに高く評価­され、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は平成7年、世界遺産に登録されました。

近代化、核家族化と引き換えに、大切なものを失い、忘れ去った今日の日本人。筆者には合掌造り集落が今日の日本人に警鐘を鳴らしているように思えてなりません。
美(うま)し国 日本を・・・



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