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現代社会では、自分が生まれ育ったふるさとを離れて、慌しい日常を送る大人たちも多く、ふるさとへの誇りや愛着といったものが希薄になりつつあるのではないでしょうか。筆者が子供の頃、おじいちゃんやおばあちゃん、あるいは学校の先生から、ふるさとの発展に貢献した偉人伝の類を語り聞かされて育った子供たちも多かったと思いますが、いまはそのような機会も少なくなっているのではないでしょうか? かって日本は美しかった・・・・・ 郷土も人の心も・・・ 筆者は今は語られなくなった郷土の偉人の歩んだ道を照らしてみたいと思います。 今回は日本人なら誰もが知る鳥取の二十世紀梨のお話です。 JR鳥取駅から車で10分ほど、鳥取市桂見にある森林公園に3本の梨の木があります。この地に根を張って100年余。全国の生産量の約半分を占める、鳥取産二十世紀梨の親木です。その花が鳥取県の県花にもなっている二十世紀梨ですが、意外なことに産声を上げたのは、遠く離れた千葉県大橋村(現在の松戸市)でした。 「鳥取県といえば二十世紀梨、二十世紀梨といえば鳥取県」といわれるだけあって、鳥取県の二十世紀梨の年間収穫量は全国の約半分を占めています。 また、二十世紀梨は日本を代表する輸出農産物であり、さわやかな甘さとみずみずしさは、国際的にも高い評価を受けています。 鳥取県に初めて二十世紀梨の苗木を持ち込んだのは、 松保村 ( まつほそん ) (現在の 鳥取市桂見 ( とっとりしかつらみ ) )で農業を営んでいた 北脇永治 ( きたわきえいじ ) という人物です。 永治翁は明治三十七年の春、千葉県 松戸市 ( まつどし ) の 松戸覚之助 ( まつどたかくのすけ ) が経営する「 錦果園 ( きんかえん ) 」から、一〇本の苗木を購入し、それを自分の果樹園に植えました。これが鳥取名産「二十世紀梨」の歴史の始まりです。 北脇永治翁
永治翁は、明治十一年に生まれ、農業をしていた父が亡くなったのを機に二十一歳で果樹栽培を始めました。 永治翁が一〇本の苗木を入手したのは二十六歳のときです。その後、永治翁は二十世紀梨の育成に 没頭 ( ぼっとう ) していきます。そして、稲作の副業には二十世紀梨の栽培が向いていることを人々に説き始めます。 しかし、厳しい生活に追われていた農家の人々は、なかなか永治の声に耳を傾けてはくれませんでした。永治翁はそれでもめげすに、機会をみては二十世紀梨栽培が農家にとって有利であることを説き、将来のことを考え、自らが経営する果樹園を 拡張 ( かくちょう ) していきました。 そして、県の 試験場 ( しけんじょう ) が、苗木を育て農家に配り始めたこともあって、二十世紀梨の栽培は次第に鳥取県全域に広まっていったのです。 ところが、今度は「 黒斑病 ( こくはんびょう ) 」という大敵が現れました。黒斑病は、二十世紀梨を栽培する上でもっともこわい病害で、果実が腐り落ちてしまいます。この黒斑病の発生により他県では大正二年ころから栽培を中止するほどとなり、鳥取県も毎年のように悩まされるようになりました。 特に大正十二年から三年連続で 大暴風 や干ばつなどの大災害に加えて、黒斑病が 猛威 ( もうい ) を振るい、とうとう収穫できない状態になってしまいました。 せっかく普及した二十世紀梨栽培ですが、栽培をやめてしまう果樹園も出てきて、鳥取県の二十世紀梨は 壊滅 ( かいめつ ) の危機に 陥 ( おちい ) ってしまったのです。 この危機に、永治翁は持ち前の行動力で県や国を説得し、動かします。まず、国から植物病理学者の 卜蔵梅之丞 ( ぼくらうめのじょう ) を招いて、黒斑病を防ぐ指導を受けます。続いて各地に黒斑病を防ぐ組合を組織するとともに、組合をまとめて鳥取県二十世紀梨黒斑病防除組合連合会をつくり、県内一斉の 薬剤散布 ( やくざいさんぷ ) を実施するにいたりました。この一斉散布は翌年も行われ、これが目を見張るような効果を上げました。 一方、大正十四年には、鳥取県梨共同販売所が設立され、永治翁は初代所長となります。 さっそく永治翁は、二十世紀梨の販売ルートを拡大したり商品の価値を高めるために、さまざまな工夫を取り入れます。全国五一都市に指定の店を設け、 専売 ( せんばい ) 方法をとって販売ルートの拡大を図った他、二十世紀梨専用の 肥料 ( ひりょう ) をつくることにも力を注ぎ、品質の向上にも取り組みました。 こうして永治翁は二十世紀梨育ての親とまでいわれるようになりました。 永治翁は「仕事に自信と責任を持て」と教えたといいます。永治翁のこの自信と責任が、鳥取県における二十世紀梨産業の発展に結び付いているのでしょう。昭和九年にはラジオに出演し、こんな言葉を残しています。 「私は果樹園創設以来みずから 鋏 ( はさみ ) と 鍬 ( くわ ) を手にしてここに三十五年の年月を重ねました。その間を 回顧 ( かいこ ) しますと幾多の 曲折 ( きょくせつ ) を歩みつらい苦しさをなめてきました。しかしこれらの困難は一つとして貴い体験でないものはありません。二十世紀梨の今日があるのも私の今日の喜びもまったくそのおかげです。ことに二十世紀梨の病害を一斉防除により防ぎ栽培の安定を得、全国的にその 範 ( はん ) を示し、栽培をやめた産地が再び栽培を始めていかれるようになったことはこの上ない喜びです。私は果樹栽培を 天職 ( てんしょく ) と定め一身を 賭 ( と ) しています。今後ますます二十世紀梨の栽培および発展に努力して 微力 ( びりょく ) を 邦家 ( ほうか ) (国家)に 捧 ( ささ ) げたいという覚悟でいます」(要旨/一部現代語訳) 永治翁が生涯をかけた二十世紀梨は、 幸水 ( こうすい ) や 豊水 ( ほうすい ) など多くの梨の子孫を残しながら、今も私たちの食卓を彩っています。 北脇永治翁 命懸けですべての物事に取組むことを「一生懸命」と現在は言います。 しかし、かっては「一所懸命」と言いました。 一所懸命は、武士が先祖伝来の所領を命懸けで守ったことに由来し、我々の祖先は「一所懸命」だったのです。 故郷を簡単に捨てさる今日と違い、郷土の発展に寄与し、命を賭けた先人は今の日本をどうご覧になっているでしょうか? |
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2013年09月16日
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日弁連 秘密保全法案 意見募集延長を
安全保障に関する情報を厳重に保護するための「秘密保全法案」について、政府は概要を公表し一般から意見を募集していますが、日弁連は、重要な問題であり、意見の募集期間を今の15日間から2か月間に延長すべきだとする意見書をまとめ、政府に送りました。
政府は安全保障に関する情報を厳重に保護するため、特に秘匿が必要な「特定秘密」に指定された情報を漏えいした公務員らに対し、最高で10年の懲役刑を科すなどとした「秘密保全法案」の概要を公表し、今月3日から17日までの15日間、インターネットなどを通じ、一般から意見を募集しています。
日弁連の清水勉弁護士は「憲法が保障する知る権利や表現の自由に関わる重要な問題だが、国民的な議論は進んでいない。政府は意見の募集期間を延長し、幅広い国民の声を聞くべきだ」と話しています。(2013.9.13 NHK)
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「特定秘密保護法案」が秋の臨時国会に提出されるということであります。
これはスパイ防止法に道を開く大変重要な法案です。普通の国にはあるべきスパイ防止法がないスパイ天国の日本ではスパイがあまりにも多くいるために「スパイ防止法」をズバリやろうと思っても相当な抵抗に遭い潰されてしまうのがおちです。ですから、その前段階としてこの法案は普通の国になるためにも何としても通すべきものなのです。
この特定機密とは防衛、外交、安全保障など国家として保全すべき機密と言うのは当然あります。それを「知る権利」とか「表現の自由」という名のもとに何でも公開していては敵国からするとバカな国なのです。知る権利を国家機密にあてはめる感覚がもはや「平和ボケ」の象徴でありましょう。
また、これを「役所の情報隠し」と言って反対する人もいますが国家機密の意味をわかっているのでしょうか。
現状では、例えばシナ人がスパイ行為をした場合、国家機密を漏洩させた国家公務員は逮捕され、シナ人はそのまま本国へ送還されてしまいます。これではリスクのある他国よりも喜んで日本でスパイ活動をやりたがります。しかし、特定秘密保護法案は漏洩させた国家公務員とともにスパイをした方も最高10年の懲役となるのです。
しかし本来、最高10年では短すぎます。国家機密に関わることは30年くらいは拘束して、どういう経路からの機密情報収集なのかを徹底して取り調べる必要があります。その取り調べも機密であるのは当然です。それほどスパイというのは国益を損じるものであると自覚するべきです。戦後日本が主権国家と言えない理由はスパイ工作活動にやられてしまっている要因が大きいのです。
政治家を含め相当なスパイや工作員が日本の中にいます。これはシナ人に限らず、南北朝鮮、ロシア、アメリカもいるのです。
NHKも日弁連も公明党も民主党も社民党も共産党も、全てスパイ工作活動をしている疑いのある連中は特にこの法案に反対です。
日本が主権国家であるというならば当然必要なのがスパイ防止法です。これを憲法を盾に反対することはおかしいのです。まともな日本人であれば憲法を変えてでもスパイ防止法が必要だと考えるでしょう。
「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集について(9月17日までです)
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