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廟堂に立ちて大政を為すは、天道を行うものなれば、些(いささか)も私を挟みては済まぬものなり。いかにも心を公平に繰(と)り、正道を踏み、広く賢人を選挙し、能くその職を任(たす)くる人を挙げて政柄(せいへい)を執らしむるが即ち天意なり。
それゆえ、真に賢人と認むる以上は、直ちに我が職を譲るほどならでは叶(かな)わぬものぞ。ゆえに、なにほど国家に勤労有るとも、その職を任(たす)けぬ人を官職を以って賞するは善からぬことの第一なり。官は、その人を選びて之を授け、功有る者には俸禄を以って賞し、之を愛しおくものぞ、と申さるるに付き、然らば、「尚書仲き之書に『徳盛んなるは官を盛んにし、功盛んなるは賞を盛んにする』と之れ有り、徳と官と相(あい)配し、功と賞と相対するはこの義にて候いしや」と請問せしに、翁欣然として「その通りぞ」と申されき。 (口語訳)
政府に入って、閣僚となり国政を司るのは天地自然の道を行なうものであるから、いささかでも、私利私欲を出してはならない。だから、どんな事があっても心を公平にして、正しい道を踏み、広く賢明な人を選んで、その職務に忠実に実行出来る人に政権を執らせる事こそ天意である。だから本当に賢明で適任だと認める人がいたら、すぐにでも自分の職を譲る程でなくてはならい。従ってどんなに国に功績があっても、その職務に不適任な人を官職に就ける事は良くない事の第一である。官職というものはその人をよく選んで授けるべきで、功績のある人には、俸給を多く与えて奨励するのが良いと南洲翁が申されるので、それでは尚書 ( しょうしょ )(中国の最も古い経典、書経 ( しょきょう ))仲虺 ( ちゅうき )(殷 ( いん )の湯王 ( ゆおう ) (紀元前1600年前)の大臣)の誥 ( こう )(朝廷 ( ちょうてい )が下す辞令書 ( じれいしょ ))の中に「徳の高いものには官位を与え、功績の多いものには褒賞 ( ほうしょう )を多くする」というのがありますが、この意味でしょうかと尋ねたところ、南洲翁は大変に喜ばれて、まったくその通りだと答えられた。 現在の政府は遺訓の真逆のように思います。
ご来訪の皆様、之如何に・・・・
台風12号の惨事に対し、お亡くなりになられた方々には、慎んでお悔やみもうしあげます。
尚、安否の確認がとれない同胞の方々の無事を心よりお祈りします。
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