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水の大循環と小循環

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水の大循環と小循環
生命の源としての水 日本人と水のかかわり
(『歴史読本』日本人シリーズ「事典日本人と水」)
地球上の水は、海や陸から蒸発して雲となり、雨や雪となって地上に降り注ぎ、川となり、一部は地下水になって再び海に戻るという大循環を繰り返している。われわれは、この大循環の中のごく一部を利用して生活に役立てているにすぎない。下の表は地球上の水の量と構成比を示すが、地球上の水の約九七%は海水で、淡水はわずか三%にすぎない。
この水の総量と構成の比率は、何億年も前に地球上空に最初の雲ができ、最初の雨が降り始めたときから、ほとんど増えもせず減りもしていない。しかも、どんなときでも循環している水は地球上の水の約○・〇五%にすぎないといわれている。残りの水は氷河、湖、地下に閉じ込められたり、海中に眠ったりしている。その眠った水が循環の
経路に取り込まれるまでには、また気の遠くなるような永い年月を要するのである。地下水の中には五〇年から一〇〇年もかかってゆっくりと地下水脈を移動し、そして湧水となるケースもある。
昭和六〇年に環境庁が選んだ全国名水百選の一つに、静岡県の柿田川湧水がある。ここの水は富士山から流出した溶岩流の末端から日量一〇〇万トン以上の水が湧き出す清流で、三島、熱海市などの市民の水道水源として利用されている。三島溶岩流末端の小浜池の湧水を、水素の同位元素(三重水素)で年代測定したところ、湧水の年齢は五〇〜一〇〇年前のものであったという。
つまり、現在湧出して飲まれている水は、明治、大正時代に富士山に降った雪や雨が五〇〜一〇〇年もかけてわれわれの目の前に現れてきているというわけである。このように、大循環のサイクルに乗ってから流下してくる地表水や地下水を、われわれがその途中で利用していることになる。
川の水は、上流の水源近くで取水する限りは清浄で、そのままでも飲用できるくらいであるが、一度使用された水は、排水や下水となって再び川に戻される。上流の人口が少ない地域では清浄な水を豊富に供給可能であったが、都市部に至ると人口が密集し、一人当たりに必要とされる水量の確保ができなくなってくる。十分な上水道の供給ができない場合は、排水・下水の再利用や海水の淡水化利用という水の再利用、すなわち小環境が必要になってくる。
(和田洋六『水のリサイクル』)基礎編)』地人書館93年〕


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