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白州町年中行事〔送り松〕(「白州の民俗」正月行事 昭和52年 東洋大学民俗研究会編)
一部加筆(カタカナを漢字に、部落は集落に)
一月七日
菅原・鳳来地区のほとんどの家では、この日を送り正月・七日正月・正月送りと称して松飾り・注連縄などをひとまとめにしてアキの方の木に縛る。
《台ケ原》
台ケ原では、荒尾明神の付近の家々では、七日の朝に境内の木々に松飾りを縛りつけておき、後に老人クラブが掃除をするときに燃す.また、松の内に不幸が起こると正月さんがなかなか出ていかないと、言われ、悪い事が起こらないうちに松を送る。イエジンに送る家もある。
《白須下》
白須下では、この日をオマツサンとも呼び、女の神さんがいると言われるアキの方の木に松を縛りつけ、そこに床の問に供えたオスワリを持って行き供える。オスワリは持ち帰り、後で食べる。
《白須上》
白須上では、八日正月とも言って八日の朝飯後、神棚に供え物をしてから主人が門松を取り、どんな木でも良いから縛って来る。注連縄はアキの方の木に結ぶ。
《竹宇》
竹宇では、主人が神棚・荒神さん・玄関・床の間・蔵・厩などから松を取り、氏神さんに持って行って東の方の木に縛りつけて帰るが、松の先端は田植節供のときに使用するので残しておく。ま
た、松を天神社へ持って行き、大きな木に縛りつけて米をまいたりもした。アキの方にはサイワコンジと呼ばれる目が見えない恐ろしい神さんがいないと言われるので、その方向に松を送るという家もある。
《松原》
松原では、三日・七日・一五日のいずれかの日に運を招くと言って松や杉、または庭の一番大きた木に注連縄を使って縛る。良い事は午前中にと朝の七{八時頃に東かアキの方の木に縛る。また、
この日に歳神棚も片づけるが、一六日まで飾っておく家もある。
《荒田》
荒田では、アジメシと茶を神棚に供えてから松を送る。
《下教来石》
下教来石では、正月三ヶ日で門の松などを取るが、神棚に飾った松だけは一四日に行われるドンドン火までとっておく。
《上教来石》
上教来石では、荒神さんに飾った松をとっておき、味噌を作るときにこの松を燃すとおいしくで
きると言われる。
《山口》
山口では、氏紳さんの入口の木に松を縛る。一六日に送る家もある。
《大武川》
大武川では、七日に少年団が各戸を回って松を集め、一四日に釜無川で行われるドンドン火で燃した。七日に松送りをしない家は二〇日に送る。
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