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〔スス払い〕(「白州の民俗」昭和52年 東洋大学民俗研究会編)
一二月二八日・三〇日
菅原・鳳来地区のほとんどの家では、この日にスス払いを行う。二五日までに済ます家もある。ササダケを伐ってきて、それを二〜三メートルほどの竿につけ、ササボウキにして軒・天井などを掃除する。
ススやホウキは、庭や畑で燃したり、川に流したりした。
《前沢》
前沢では、男の人はササボウキで天井・神棚・煙突のススを、主婦は台所・カマド・戸棚など
のススを払う。ススは山、または堆肥の中に捨てる。ホウキはとっておき、昭和の初期までは蚕室の掃除に使用した。
《竹宇》
竹宇では、正月の支度として障子張りやスス払いを行い、使用したササは牛馬に食わせた。
《松原》
松原では、主婦が初めに神棚にはたきをかけ、棚・仏壇の位牌の拭き掃除を行い、次に天井・電気の笠・電球などの掃除をする。ススは畑に捨て肥料とする。ホウキはとっておき、庭掃きに使用する。
《鳥原》
烏原では、ササのホウキをススダケと呼び、これを使用して家族全員でオクザシキから掃除を始める。使用したホウキは家の隅に立てかけておく。これはスス払いの終了を示し、立てかけてない場合は、検査に回って来た駐在さんに注意された。
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