迷亭日乗(LIVING 1/2 MODERN )

福岡への引越しもなんとか完了し、神経痛も徐々に良くなりつつあります。福岡の生活は快適ですが引越し荷物が収納しきれず困っています。

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朗読にもこんな凄いのがあった!!まるで落語のやうな
・・・『我輩は猫である』:朗読テープ



夏目漱石『我輩は猫である』。
誰もが知っている。が、読んだことがある人、しかも最後まで全部となると、これはかなり少なくなるのではないでしょうか?

現に、この私もほんの7〜8年前までは読んだことがなかった。

こんな私が読んでみようと思うようになったのは、自分の好きな作家またはコラムニスト(例えば、久世光彦、出久根達郎、中野翠)が何かと、夏目漱石の話題の中で、この猫をとりあげていたことの要因が大きいのはいうまでもないことだが、それでも実は敷居は高かった。

そんな、高い敷居をポンと飛び越えさせてくれたのが、この朗読テープ。
一口に朗読といっても、同じ作品でも読み手によって印象が随分と変る。
これは、クラシック音楽における奏者による作品イメージの変容よりももっと分かり易い。

その点、私のお勧めなのが東京AVセンターという会社のもの。基本的に、抜粋とかでなく全文朗読である。なんといっても、この全文というのが凄い。

この会社、他の作家のものも多数出していますが、全て全文朗読。しかも、明治大正文学好きには垂涎ものの作品が目白押しという、有難くてつい手を合わせてしまいたくなるような、たまらん会社です。

図書館に納入されていることが多い。何やら怪しげな会社名だが、決してアダルトビデオではありません。

読み手は主として、劇団のあまり有名ではなさそうな団員(もしかしたら有名?)を起用しているようだが、これがなかなかいい。

これは峰恵研という人だが、ユーモラスな語り口が『我輩は猫である』の持ち味をとても上手く引き出している。

カセットテープに何と驚きの12本、延々17時間近くに及ぶ超大作。これは、朗読としてはかなりの大作なのではないだろうか?

よい文章は、よい音楽と同じで何度繰り返し聴いても、心地よい感じを与えてくれる。
『草枕』ほど格調を追求した文章ではないが、それでも、なんといっても、漱石の作家としてのスタートともなった超名作である。格調の中にも軽さが、軽さの中にも格調がある。

気持ちのよい言葉のリズムについウットリとなってしまう。
これは、落語に相通じるところがある。
そう、これは言葉による心のマッサージ。
意味は分からなくても・・・(汗)。

ここは、騙されたと思って、聴いてみてください。
もっとも、近所の図書館にこれが置いてなくちゃダメですけれど・・・。
しかも、カセットテープは媒体として、もう使えないという方もいらっしゃるかもしれませんが・・・って、お勧めするにはちょっと、障害多すぎか!?

少し文学に興味のある人なら、必ずハマリます。
落語の好きな人なら尚更、ハマリます。その落語的要素の多さに驚きますヨ。

泥棒に入られた話とか、大和魂の話とか、寒月君がヴァイオリンを買いに行く話とか、
大好きだなぁ・・・


では、では。



P.S.
ちなみに、私のブログIDの『迷亭茶々』はこの『猫』の中に登場する、何事にもチャチャを入れてくる愛すべき美学者、『迷亭先生』からとっています。・・・オオ、恐れ多い!!(汗)

P.S.のP.S.
ほんとに、この『猫』が大好きで、これも、早稲田の夏目坂にある、漱石山房跡の猫塚を自転車で訪ねて行ったっけなぁ〜。

写真:先日紹介した、復刻本シリーズから『我輩は猫である』の初版本。
・・・シブイでしょう!?・・・袋とじのページをペーパーナイフで切りながら読みます。

閉じる コメント(16)

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良いですねー!上の本。。。今ちあきなおみを聞きながらのブログです(笑)。大分前に友人が置いていった「虞美人草」をまだ読みきれずに居ますよ。

2006/2/28(火) 午前 0:19 kobayashieiji0011

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残念ながら、「虞美人草」は朗読テープにはありませんでした。朗読のいいところは、自分で文字を追わなくてもよいといった、少々ズボラな点にもあるのですが・・・。もう、これは仕方ない・・・観念して自分で読破してください。藤尾の妖しい魅力にメロメロになりますヨ、「虞美人草」は。

2006/2/28(火) 午前 0:41 mei*ei_*ha*ha

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コメ、come!!

2006/2/28(火) 午前 0:42 mei*ei_*ha*ha

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ちなみに、僕は森進一を聞きながらのブログです(ニヤリ)

2006/2/28(火) 午前 0:46 mei*ei_*ha*ha

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いい趣味だなあ・・・・小生、志ん朝のクラシック朗読・ピーターと狼を聞いたことがあります。小生の話題がすぐに落語になってしまうのが辛い。

2006/2/28(火) 午前 8:47 エノクラ

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志ん朝の朗読物では他に、『鬼平犯科帳』がありますよね・・・まだ、聴いたことないですけど。記事にしたテープは新宿区立戸山図書館にありましたよ。ゑのさんならお近くですよね、よかったらどうぞ・・・。

2006/2/28(火) 午後 0:37 mei*ei_*ha*ha

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少し趣向は異なるかもしれませんが、いま歌劇「TURANDOT」を翻訳とともに楽しんでいます。CDなので映像はありませんが、十分楽しめます!書籍も黙読ばかりでなく、音読するのも楽しみ方のひとつかもしれませんね。

2006/3/1(水) 午後 2:19 [ ひろみ ]

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そうですね。声に出して読むなんて中学くらい以来やったことが無いような気もします。こんど、puuちゃん渾身の連載『鴻池の犬』を音読してみましょうかね・・・。でも、大阪弁、わからへんねん・・・。

2006/3/1(水) 午後 11:11 mei*ei_*ha*ha

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ワハハハ!うまい!「大阪弁、わからへんねん・・・」←子どもがいいそうなセリフやわぁ(笑)

2006/3/2(木) 午前 2:10 [ ひろみ ]

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戸山図書館か、久しぶりに土曜日に寄ってみるかな・・・・明治通りからの上り坂がイヤなんだよなあ・・・何時も小生の行動に影響をありがとうございます。

2006/3/3(金) 午前 8:57 エノクラ

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私はあの坂を自転車でビューッと下りるのは大好きでした。

2006/3/3(金) 午後 0:41 mei*ei_*ha*ha

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え、袋とじになってるんですか!へ〜

2006/3/12(日) 午前 0:24 wan*nno*

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袋とじを1ページ毎にペーパーナイフ切りながら読みます。そこには、典雅な時間が・・・うーん・・・サントリーオールド・・・!? ちなみに本の上部は天金といって金が塗ってあります・・・うーん、典雅!!

2006/3/12(日) 午前 8:27 mei*ei_*ha*ha

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こんにちわ。吾輩は猫で検索してきました。朗読テープよさそうですね。 飽きずに最後まで聞くことができたのでしょうか・・。探してみたところ地元の図書館にはなく、お取り寄せとなりそうです。一巻3990円しますっ!ちょっと手が出ない。でもはじめの一巻だけでも勝ってみようかと。 ・・その価値があるほど味わいのある、引き込まれる朗読でしょうか?

2006/11/18(土) 午後 9:43 utu*an*ogi*o

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このテープは絶対お勧めですよ!!但し、私の場合は図書館で借りれましたからねえ〜。3900円は確かに高いです。しかも、どうせなら全部聴きたくなるに決まっている。そうなると・・・ちょっと、頭がボーッとしてきます。ちょっと、頑張って他の大きな図書館探してご覧になってはいかがでしょうか?東京の区立図書館には結構納入されているんですが・・・。内容的には、十分味わいのある、引き込まれる朗読だと思いますよ。

2006/11/18(土) 午後 10:14 mei*ei_*ha*ha

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早速の返信ありがとうございます。そうですか。聞き応えじゅうぶんなんですね。もう一度図書館にあたってみます。

2006/11/19(日) 午後 2:40 utu*an*ogi*o

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