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黒沢明の「椿三十郎」で,椿の花を小川に流すシーンがありますね。赤い椿をモノクロで撮ると,灰色に写ってしまうのが気に入らなかった黒沢さんは,花びらを真っ黒に塗った造花で,赤い椿のかわりにしたというエピソードがあります。モノクロで撮った黒い椿を見ると,より本物の赤い椿らしく感じるんだというんですね。
赤いつつじをモノクロで撮ると,下の写真のように明るい灰色に写るようです。つつじの赤は,ショッキングピンクとでもいうんでしょうか,椿の赤よりも明るいからでしょう。モノクロだと,花なのか葉なのか,よく分かりませんね。(笑)
黒い造花の椿をつくるために,アルバイトまで雇って一つ一つ塗らせたというんですから,黒沢さんの凝り性も普通じゃありません。撮影期間が長引いて俳優さんのやりくりが付かなくなるし,予算もオーバーするので,東宝は渋い顔だったらしいですね。
Minox B,Neopan acros 100,Microfine(1:1).
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2019年05月31日
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