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うちの親父は畳屋をやっておりました。畳床、と言っても若い人には通じないでしょうな。イグサの下にある、畳の本体のことです。今は発泡スチロールのような軽量材で作られていますが、昔は稲の藁だけで作ってありましてね。重たいんですよ、これが。
藁だけで出来た畳床は、年数が経てば悪くなります。床ごと全部新調するのを何と呼んでいましたか、新床でしたかね。お客さんの家に新床を敷き込むと、不要になった古床を、オヤジが世田谷の深沢あたりまでトラックで運んで、あの辺りの農家に引き取ってもらいました。堆肥の材料にするんです。
畳床に発泡スチロールが使われるようになってからは、世田谷まで古床を捨てに行くこともなくなりました。堆肥の材料にならないんですから、当然ですよね。
そういう体験に起因して、私が世田谷に対して持つ優越感は、今となれば時代錯誤と言わざるを得ないんでしょうねえ。様々な福祉のレベルを比べても、私の住む目黒区は実に貧相でしてねえ。こっちの図書館へ行っても無い本が、世田谷の図書館には置いてあるんですよ。だから融通してもらって、借りて来るんです。
取られる税金は同じなのに、情けないもんですよ。
Minox TLX,Neopan acros 100,Microfine.等々力駅近くにて。
畑のことを生産緑地って言うらしいですね。
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2019年07月23日
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