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45年も前の東宝映画「日本のいちばん長い日」という映画の1シーンです.
一番奥の老人は侍従武官長(天皇の側近役の軍人)役の北竜二、左は海軍侍従武官役の藤木悠、ともにもう他界しています.右の丸刈りの人は名前が分かりません.
映画のストーリーそのものは、ここで書ききれませんので省略します.私が注目するのは、現代の感覚からすると非常に質素に見える夕食の献立です.画面で見る限り、白飯、汁物、目刺のような干物、野菜の煮物に香の物の5品に見えます.とても高級軍人の食事には見えないんですが、これは宮内省の宿舎でのシーンですので、献立に我儘は言えないでしょう.
しかし、この場面は終戦の日の前夜という設定ですので、その頃の東京の一般市民は日々の食糧に事欠き、サツマイモのつるや葉っぱを入れた雑炊やすいとんを毎日のように食べていたはずです.それに比べれば夢のような献立でしょう.当時ひもじい思いをした世代がこれを見れば、「あのころは食べ物が無くて大変だったよなあ」という思いにかられたかも知れません.
今の映画がなぜつまらないかと言えば、観客の共感を呼んだり、強く印象に残るシーンを撮れる監督が居ないからなんですよねえ.
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