S.J.D.水谷正紀ブログ

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平成23年4月21日最終便の双葉駅前にて (この子はマロンちゃん;飼主を探し翌日再会できました)

 どうすべきか
 
動物愛護法第6条では、「動物愛護管理推進計画」の策定を義務づけていて、
福島県でもそれを定めています。この推進計画に違反すれば、その行政行為は違法ではないでしょうか
福島県動物愛護管理推進計画の1.(3)では、「災害時における動物の扱い」として、
地震等の緊急災害時においては、動物を所有する被災者等の心の安らぎの確保、被災動物の救護及び動物による人への危害防止等の観点から、被災地に残された動物の収容及び餌の確保、特定動物の逸走防止及び捕獲等の措置が行われる必要がある。
と定めていますが、これは実施されているのでしょうか。
 
動物愛護法第7条は、次のように規定しています。
「動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者としての責任を十分に自覚して、その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。 」
飼主の「動物の健康及び安全を保持」する努力の機会が奪われ、それが実質的には国策により
何らの配慮なく災対法による規制のみをしたことによるなら、この点からも違法ではないでしょうか
福島県動物愛護管理推進計画の3.(1)では、「基本理念」の"イ"として「県民、動物関係事業者、行政が連携、協働して動物の愛護と福祉の向上に取り組む」とし、同3.(2)では「視点」の"エ"として、「県民、動物関係事業者及び行政の連携と協働」を掲げています。
 
福島県は、被災地に残された動物の収容及び餌の確保を行い、
それが行政だけでは実らないことが予見されれば、
積極的に、動物関係事業者との連携と協働によって
収容及び給餌を行う法的義務があると思料されます
 
たとえば動物関係事業者が県に対し連携協働を申し出た場合、
緊急事態応急対策に従事する者か、
市町村長が一時的な立入りを認める場合に該当するものとし、
国や市町村に積極的に働きかけるべきです。
 
震災から相当期間が経過しているにもかかわらず、実質的な動物の大量虐殺が行われています
 
我々一般市民は、お願いするという意味あいの請願や嘆願の類などよりも、
個人や団体の別なく司法に対して裁判を提起し、行政の違法行為に対しては、
ただちに、有効かつ強制的に是正させるべきではないでしょうか。

犯罪行為
 
動物愛護法第44条第1項では、
「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、1年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。」 
と規定しています。
 
同条第2項では、
「愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行つた者は、
五十万円以下の罰金に処する。」
と規定しています。
 
同条第3項では、
愛護動物を遺棄した者は、五十万円以下の罰金に処する。」
と規定しています。
 
同条第4項では、
牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」 と
「人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの」 が愛護動物です。
 
以上に照らせば、国、県、各市町村の所為は、動物愛護法違反の犯罪行為である疑いがあります
 
衰弱した動物だから、不要になった動物だからという理由で殺処分することは鬼畜というに等しく、
これを行おうとする者のことも、黙って見ている者のことも、次世代を担う子どもたちがみています

立入禁止の経緯とその例外
 
国は(「平成23年(2011年)福島第一及び第二原子力発電所に係る原子力災害対策本部長」と
「内閣総理大臣」の連名で)、平成23年4月21日、福島県知事、富岡町長、双葉町長、大熊町長、浪江町長、川内村長、楢葉町長、南相馬市長、田村市長、及び葛尾村長に対して、
原子力災害対策特別措置法(以下「原災法」)第20条第3項に基づく指示を行いました。
 
その指示とは、原災法第20条3項の次のような規定に基づくものです。
「原子力災害対策本部長は、当該原子力災害対策本部の緊急事態応急対策実施区域における
緊急事態応急対策を的確かつ迅速に実施するため特に必要があると認めるときは、
その必要な限度において、関係指定行政機関の長及び関係指定地方行政機関の長
並びに前条の規定により権限を委任された当該指定行政機関の職員
及び当該指定地方行政機関の職員、地方公共団体の長その他の執行機関、
指定公共機関及び指定地方公共機関並びに原子力事業者に対し、必要な指示をすることができる。」
その指示の内容とは、次のようなものです。
別添「警戒区域の設定について」(平成23年4月21日原子力災害対策本部)に基づき、
東京電力株式会社福島第一原子力発電所から半径20キロメートル圏内を
原子力災害対策特別措置法第28条第2項において読み替えて適用される
災害対策基本法(以下「災対法」)第63条第1項の規定に基づく警戒区域に設定し、
緊急事態応急対策に従事する者以外の者に対して、
市町村長が一時的な立入りを認める場合を除き、
当該区域への立入りを禁止し、又は当該区域からの退去を命ずること。
 
「原災法」と「災対法」という2つの法律の関係は下記のようになってます。
つまり、災対法では純粋に市町村が立入禁止等を発令しますが、原災法が適用されると、
国からの指示によって、県と市町村が立入禁止等を発令することになっています。
 
・災対法第63条第1項・・・市町村は、一部の例外を除き、立入禁止や退去命令(以下「立入禁止等」)を発令することができる。(強制で罰則付)
・原災法第20条第3項・・・国が、国以外の行政や東電に対して必要な指示をすることができる。従って、今回の場合は、県と市町村に対して、立入禁止等の発令をするように指示した。
・原災法第28条第2項・・・災対法第63条第1項には例外の一つを「災害応急対策に従事する者」としているが、原災法が適用されると、その例外の一つが「緊急事態応急対策に従事する者」と読み替えられる。
 
国は県や市町村に指示することはできるが、
指示をされた側が必ずそれに従わなければならない
という規定は見当たりません。
 
上記の一部の例外とは、
緊急事態応急対策に従事する者と、
市町村長が一時的な立入りを認める場合
の2つということになります。
 
そうすると、緊急事態応急対策の定義はなにかということと、
一時的な立入を認める場合はどういうときかということが、
そこに立入るためのポイントになります。
 
平成23年4月23日

基本方針の検討
 
災害対策基本法の罰則は長期6ヶ月最高30万円、動物愛護法の罰則は長期1年最高50万円。
市町村に一時立入りの認定を申請して、拒否されたら訴えるという意見をいただきました。
それもそれで、請願や嘆願ではなく「法令上の請求」として進めていただくべきだと思います。
しかし、各市町村には名目上の認定権だけがあって、動物愛護法上は県に義務が集中しています。
昨日の敵は今日の友、昨日、双葉町副町長さんや職員の方々とお会いしてよくお話してきました。
名ばかり地方分権、予算配分などを含めた歴史的な力関係を含め、効果の乏しいことで、
被災地の市町村にストレスをかけたくないので、県とよく相談する方向で検討しています。
実務的には、法律に基づく申請でも、前例がなければ受け付けないのが行政の慣例のようで、
仮に市町村が認定申請を拒否したとしても、裁量権がありますので法的解決は困難です。
従って、市町村が許可を出しやすくするほうがスマートでスムーズだと思います。
レスキューそのものというより、それに必要な道路を建設をするのが私の使命と考えています。
 
平成23年4月24日

義務付け訴訟
 
「義務付けの訴え」とは、
行政庁が一定の処分をすべきであるにかかわらずこれがされないとき、
その処分をすべき旨を命ずることを求める訴訟をいう。
(行政事件訴訟法第3条第6項第1号) 
 
平成23年4月25日

南相馬市小高区で災対法63条立退き命令執行
 
わかにゃん師匠のブログを拝見しました。 http://onyawan.blog93.fc2.com/?no=669
災害対策基本法第63条に基づく立退き命令は、市町村職員や警察官・自衛官は執行を命じられ、
好むと好まざるとを問わず、仕事だからやっているんであって、公務員個々人の言動を問題にしたり、
彼らに怒りをぶつけてエネルギーを使ったりするよりも、救出に直結する方法を考えなければなりません。

具体的には、災害対策基本法の執行そのものについては合法とみえますので、それには触れずに、
動物を保護しないことが動物愛護法に抵触するのではないか?という理論武装でいくべきだと思います。
行政に対してはそれなりの情報提供や要請をし、もし、それでも動いていただけない場合には苦情を述べ、
違法が確信ができれば、検察や裁判所に対して告訴・告発することも、時として必要だと思います。
事実上、行政になにかを要請・請求したり、訴えたり裁判したりできるのは所有者ならではですので、
ブリーダーさんご本人から私にご相談があれば、ご意思を確認のうえ対策を検討します。
 
本件に関して、現段階における国・県・市町村の対応は適法であって、抜け目はありません。
行政に依頼するときには法的な道理が必要です。行政事務に混乱を招くような動きがあるようですが、
筋違いの苦情や、やみくもな批判は救出妨害になるので、私たち自身の慎重な言動が動物のためです。
「福島県動物愛護管理推進計画」に基づき、行政が救出にも積極的に関与いただくことを期待します。
 
平成23年4月25日

「国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。」
モハンダス・カラムチャンド・ガンディー(Mohandas Karamchand Gandhi)

税理士行政書士水谷正紀水谷正紀@博士(法律学・帝京大学)
研究者情報(行政法/公法学・経営学/経営学): J-GLOBAL(科学技術総合リンクセンター)
著書: 『権利救済の現実と理念〜行政争訟とその実録』 ISBN978-4990334109 リーガルマインド出版部

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さすがsmartな水谷さん!とても有意義な記事をありがとうございます。各団体様もこちらを読んでいると思います。私も最初愛語法違反だとある所でいったのですが、こういう場合は災害対策基本法が優先されるんじゃない?と言われました。こういう時は殺人を犯しても泥棒しても後回し?動物の事だって、法律は法律です。
市町村長は愛護法の事等知らないと思います。やはり動かすとなると
そこの住民や飼い主さん、村の有力者等の直訴がいいと思うのですが、地域柄なのでしょうかあまりその声が聞こえません。現地では
どうなのでしょうか?何となく言い辛い感じなのでしょうか・・。 削除

2011/4/25(月) 午前 7:12 [ ] 返信する

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国や県は、今まで犬・猫・牛・馬・豚など被災地の動物たちにえさをやったり水をやったり世話をするということを全然しないで、あげくのはては、処分なんてひどすぎます。保障はするといってますが、その保証金はどこからでるんですか。みんなの税金からじゃないんですか。

2011/4/25(月) 午前 8:42 [ かづは ] 返信する

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水谷様

ご存じかもしれませんが、今朝のわかにゃんブログ

http://onyawan.blog93.fc2.com/

私も手が震えるばかりです…。

2011/4/25(月) 午前 11:30 [ むらりん ] 返信する

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smartは英語表現ではずる賢いの意を含みますが、必要不可欠になってきたように思います。
損失補償といい、もともとは税金も財源でしょうが、それより、これを授受することによって殺戮行為に合意が形成されるし、被害側は違法性や国家賠償の主張ができなくなる向きとなり、両刃の剣なのです。
わんにゃん師匠には、その方がどこにいったか聞いてみます。

2011/4/25(月) 午前 11:47 [ mercedesboy ] 返信する

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初めまして
先ほど違うブログで見たのですが、福島の人達は避難したくても
引っ越し業者から断られて避難出来ないと見ました。引っ越し業者で許可証を取れないでしょうか私も1日1日過ぎるのが辛いですが、出来る事を諦めず頑張ります。
水谷様も、お体気をつけて頑張って下さい。
多くの命が助かりますように。 削除

2011/4/25(月) 午後 1:00 [ かな ] 返信する

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うちの運送部門で引越しはできますが、それは立入禁止の前にしなければならなかったことなんです。市町村が一時的に認めれば立入りはできることになっていますが、引っ越しという理由では無理だと思います。

2011/4/25(月) 午後 1:08 [ mercedesboy ] 返信する

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福島県に電話して、動物愛護団体に対するレスキュー委嘱を検討していただくよう、予備的に要請しました。

2011/4/25(月) 午後 1:10 [ mercedesboy ] 返信する

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はじめまして。
わかニャンさんのブログから着ました。
南相馬市小高(おだか)区のブリーダーさんの件、
先生しか頼れる人がありません。

行政に嘆願や要望しても、「人の命が優先」の回答。
日本の行政は、もう人間の心を失なってしまいました。 削除

2011/4/25(月) 午後 2:32 [ とよかず ] 返信する

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福島県としては、本人から要請があれば尽力してみると
15:01に県の担当者の方からお電話をいただきました!
出先の保健所職員経由の情報では、そのブリーダーさんの救出意思が不明だということです。
行政に依頼する前に、彼らのための法的な道路が必要です。やみくもに批判していると、救出妨害になります。
本件については、そのブリーダーさんから福島県にご連絡していただくこととなりました。
これをきっかけに、「福島県動物愛護管理推進計画」に基づき積極的に関与していただくことを期待します。

2011/4/25(月) 午後 4:45 [ mercedesboy ] 返信する

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再びコメントさせていただき、申し訳ありません。
本日の国会中継で、管総理が福島原発被災者の一時帰宅は、
ゴールデンウィーク明けと言っていましたが、
その間誰も立ち入れないのであれば、給餌・給水が出来ず、
取り残されている動物は、ほとんどが餓死の恐れがあります。

また一時帰宅は、回数を分けて順番に行うとも言っていたので、
後の順番になる人は、一層帰宅が遅くなります。

何か有効な手立てはないものでしょうか…
環境省はペットの避難について検討中と報道されていました。
一刻も早い対処を求めているのに、歯がゆい思いで悲しいです。 削除

2011/4/25(月) 午後 8:53 [ とよかず ] 返信する

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本件いまは国よりも県〜市町村に依存すべきところが多く、明日にでも文書を発信する予定です。

2011/4/25(月) 午後 9:09 [ mercedesboy ] 返信する

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ブリーダーさんの件とは外れるかもしれませんが、一応お知らせします。

http://banbihouse.blog69.fc2.com/

2011/4/25(月) 午後 11:13 [ むらりん ] 返信する

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むらりんさん、ブリーダーの件とも関係大ありです。いつも大変有益な情報をありがとうございます。さっそく城島光力衆議院議員に連絡いたします。情報収集の時間がありませんので、こうしてニュースを教えていただくことは助かります。

2011/4/26(火) 午前 1:10 [ mercedesboy ] 返信する

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デモやるそうです!『20km圏内の動物達を助けるために叫びます』

4月30日PM1時 代々木公園マッスルシアター前集合

詳しくは『わんこのいる空間』に。 削除

2011/4/26(火) 午前 1:44 [ モモ ] 返信する

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間に合いますか?「道路交通法」に基づく道路使用許可と、「集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例」に基づく許可が要りますし、街宣車を使うのであれば車を改造して見てもらう必要があります。500Wの街宣車を作って選挙やったことを思いだします。

2011/4/26(火) 午前 2:23 [ mercedesboy ] 返信する

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デモは本日夜までに決定、再考中のようですね。

水谷さん わかにゃんとこでは失礼しました。
ちょっと殺伐として来そうなことが嫌だったので 話題ふってみました。
ご自分でもわんにゃんきんじょ ってカテゴリー作ってるし わんにゃん師匠で間違いじゃないと思ってたんですけどね。
わかにゃん師匠って書いてらしたので 突っ込んでみたんです、ごめんなさい。
もし訂正したければ 南相馬市小高区で災対法63条立退き命令執行 の真下の紹介文のところにあります。でも無理しないで〜
本当にいろいろありがとうございます。 削除

2011/4/26(火) 午前 9:35 [ moomama ] 返信する

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ありがとうございまーす!違う系統ですが、一応物書きのプロなんでなおさなきゃです。
目的は同じなんですが、効果からいうと、デモのエネルギーを向ける対象が違うようなんで、方向性を明確にしたいと思ってます。
その対象っていうのは、デモに参加する方を含めた一般市民、知らせるための報道、そして市町村…。

2011/4/26(火) 午後 0:02 [ mercedesboy ] 返信する

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昨日は、引っ越し業者の件で、お返事有り難うございました。
浪江町の酪農家の方と、お話しが出来たのですがまだ百人位が、牛の為に残って居て、飼い犬だった犬達が、ウロウロしてるので、わずかですが、パンとかを、あげてくれてるみたいです。
1日1日過ぎるのが辛いですが、諦めず頑張ります。水谷様も、お体に 気をつけて下さい 削除

2011/4/26(火) 午後 6:16 [ かな ] 返信する

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転載させていただきました。
牛の為に命を掛けて、残っている農家の方には頭が下がります。
一刻も早く、良い方向に向かうことを願ってます。

2011/4/27(水) 午前 2:29 [ marian81 ] 返信する

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「9市町村長へ〜このままでは私も鬼畜」を徹夜で書いて、また福島に行きます。

2011/4/27(水) 午前 5:17 [ mercedesboy ] 返信する

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