なんでんかんでん

行き当たりばったりのエッセイ集

登山

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 次のページ ]

宗像氏の城山

曇り、雨、晴れ、
目まぐるしく変る梅雨の天気予報
結果はいつも晴れ間なし

雨の間隙をぬって
赤間駅前の、城山(369m)登山に出かけた
この城山は
海の正倉院沖ノ島をご神体とする
神話時代の海洋族、宗像氏の夢の跡

秀吉時代、
このお城の落城を引き金に
絶えてしまった宗像氏の家系
最後の姫たちの想いの化身
黄色衣のウスキキヌガタタケ
臈長けた白い衣のキヌガサタケ
側に付き添うタマゴタケ

イメージ 1

(ノンビリたたずむウスキキヌガサタケ)
イメージ 2

(急ぎのお出かけキヌガサタケ)

イメージ 3

(家族揃ってタマゴタケ)

1300年を経た姫たちの蘇りが
多くの登山客をひきつける

城山は名水の水瓶
この山の立ち上るような湿気は
木々の肌をぬらし
登山者の衣服をぬらす

麓の学校の拡声器の
傍若無人の音楽が
古代への誘いを妨げる。

ちなみにキヌガサタケは中華料理
タマゴタケはフランス料理やイタリヤ料理の高級食材らしい。

虎尾桜

廻る桜の季節
年々早まる
福知山中腹
虎尾桜の花の時期

まいとし増え続ける
虎尾桜目的の登山客
息を切らせ汗を流し
見上げる木の間の
濃いめピンクのエドヒガン

イメージ 1

ノンビリと木立に囲まれ
600年の眠りから目覚めてみると
周りの木立は切り取られ
胴にはムシロ、腕には添木
私の周りは立ち入り禁止
おまけに花が終ると
タップお礼の肥料まで
頑張る意欲もなくなった

イメージ 2
(昨年までは観覧席だった山の斜面)

この一年の雨は酷かった
切られた樹木の根は腐り
荒れる風雨を防ぐる
自然の地力は既にない

600年での初体験
周りの土石はえぐられて
観覧席の山肌は石ころだらけの深い溝
こんな怖い思いは初めてだ
心なし今年の花びらは元気がない
心もとない今年の野分け

それでも良いか
すでに600年も生きたことだし
多くの人々にこんなにも喜んでもらえたのだから
山の夜明けは早い
坊ヶズルを基点とし、九重の北側山群の
大船山や黒岳でミヤマキリシマを楽しむ人
三股山に登る人
少し足を伸ばし南側山群の九重山に登る人
朝食、昼食用、二つの弁当をぶら下げて
夜明けとともに出発していく。

私の体調を考慮し今日も登山予定無し
ゆっくり朝食をとり
山のオゾンを一杯に浴び
散歩のような登山で長者原に帰る
そんなのんびりプランだった。

「7時25分」
食後、山荘から登山者が次々に出発していく
みんな予定が一杯でうしろ姿が力強い
とりあえず我々も山荘のすぐ裏から岩山を登り
スガモリ峠に向かう事にした。
裏山はいきなりの急なのぼりで
皆そろって顎を上げ
「なんだ坂、こんな坂」
だんだん口数が少なくなる。

イメージ 1
(裏山の登山道横のミヤマキリシマ)

登山道が最初の大きめの岩場からガレ場にかわると
足場の岩に書かれた白や黄色のペンキの道しるべが心強い
ガレ場が終ると今度はまるで枯山水のような
右に煙を吹く硫黄岳、東に登山客を見下ろす猿岩石
南北に長い北千里のザレ場の小盆地が始まる。

「8時10分」スガモリ峠上り口
「数十年前の正月、吹雪に巻かれて7人の若者が亡くなり、2人の女性が助かった。
この遭難は当時大きなニュースだったね」
「それを契機にこの多くのケルンや岩のペンキ道標が作られたと言う話しだよ」
確かにいま見ると狭くて長い何の変哲もない砂場で
良くこんな場所のしかも真ん中でクルクル回ったものだね」
吹雪と寒さ、心細さがこんな不思議な心理状態を作ったのだろう。
誰かのブログに書かれていた
この場所で硫黄山の煙と濃い霧に巻かれ
方向がわからなくなり
その時このケルンに助けられた話を思い出した。

ここまで来ると行く手に九重分れの稜線が見えてくる。
昨日に比べて体調はすこぶるよさそうだし
なんといっても九重分れが直ぐ正面に見えている。
そして誘惑に負けた
「九重から牧の戸に向かってみましょうか」
体力の余っていたメンバーは喜んでこのコースに賛成した。
多くのケルンの間を足取りも軽く
北千里の砂場から正面左側の大きな岩のゴロゴロした
急な登り斜面に向かう。
「地面が乾いているから登れるが
湿っていると滑って登るのは大変だね」

数十年前、最初に九重山に登った時
牧の戸から九重山、そしてこの九重分れのこの坂を下り坊がづるへ
この人の大きさくらいの岩だらけの急坂を
借り物のごっつい革靴、大きな茶色のリュックを背負い
坊がづるに向かう、
そんな遠い日の輝きがフラッシュバックする。

あの日は夜中に雹が降り
廊下にも個室だった我々の部屋にも
テントで寝ていた登山客が大挙して移動してきた
あの頃山は若者で溢れ
男ばかりの私たちの部屋は
たちまち若い女性でいっぱい
寝付きの悪い夜だった。

イメージ 2
(九重分れから左に硫黄山、正面に三股山を望む)

「9時5分」九重分れ
大声を出せば頂上に届きそうな距離に九重山(1791m)が聳え
その後ろにここからは見えないが同じ高さの中岳が位置する。
まるで蟻んこのように多くの登山者が山頂に取り付いている。
時間にすると往復一時間もかからない距離だが
欲を出さずに10分ほど休憩して
そのまま牧の戸峠に向かうことにした。

イメージ 3
(振り返ってみる九重山)

「9時15分」 出発
九重山(1791m)直下の九重分れ(1700m)より標高1330mの牧の戸峠まで
およそ1時間45分かけて下っていく。
途中数箇所少しキツメの下りはあるものの、おおよそだらだらの下り道が続く。
時間が早いせいか多くの九重山を目指す登山客とすれちがう
不思議なことにツアーの団体登山者が多い。
「お早うございます。早いですね、何処に登られたんですか」
次々に声を掛けられる。

九重は大きく分けて北側の大船山(1786m)、平治岳(1642m)、
黒岳(1587m)、三股山(1744m)、
南側の中岳(1791m)、九重山(1791m)、星生山(1762m)、に分かれる。

登山者はそれぞれこれ等の峰を目指して汗を流すのだが
私たちは法華院山荘に泊まり
坊ヶヅルからミヤマキリシマを眺めただけで
名の知れた山に登っていない
答えるメインデッシュが無いことに気付いた。

「9時50分」
行く手にピンク色の小高い小山が現れる。
九重山南側ルートでミヤマキリシマの名所、扇が鼻
ここも花見の登山者で頂上は溢れんばかり
我々は遠めで眺めるだけでせっせと牧の戸峠に急ぐ
11時00分発の登山口行きの日田バスに間に合うため
しばらくは景色を楽しむ余裕がない。

イメージ 4
(扇が鼻付近のミヤマキリシマ)

最後の大きな岩が折り重なった高さ50m程の
まるでアスレチックのような不安定な岩場を過ぎると
直ぐに牧の戸峠にたどり着いた
見下ろすと直下に九州横断道路で最も標高の高い牧の戸の
パーキング(1200m)が見えてくる。

イメージ 5
(牧の戸峠パーキングエリア)
「10時55分」
バス発車時間までのこり5分、
ジャストタイミングでバス停に到着することが出来た。
ちなみにバスの発車時刻は11時20分。
慎重な○さんの時刻表の読み違いだった。

開く トラックバック(1)

夜が短くなった
北九州では早朝4時30分を過ぎると
天頂近くのデネブがベガがアルタイルが、夜明けの白さに飲み込まれていく
予定では凸さんの家に6時50分到着
遅くとも6時15分は起きないと間に合わない
少しずつ明るくなる部屋の中で
また意識が遠のいていく

それでも予定より少し早めに凸さんを拾い○さん宅に着いた。
安全運転に気を配りながら
○さんの友人を飯塚駅に迎えに行く
メンバーが揃ったところで
小石原、日田、天瀬と国道をひた走り
最後に豊後中村から九重夢大橋の九酔峡へと進路を変える

北九州を出発したのが7時30分
飯塚駅が8時20分、小石原が9時5分
途中夜明けダム、9時30分
豊後中村、10時30分
夢大橋近くの農協で今晩の飲み物を仕入れ
目的の長者原には11時に到着した。
飲まず食わずの3時間半のドライブが終った。

手術後初めて長いこと車の振動で小さく腹をゆすったせいか
少しお腹が張っている。
11時20分
標高1000mのラムサール登録のタデ湿原から登山スタート
雨ヶ池を経由し、今夜の宿泊場所
同じラムサール登録の
標高1300m坊ヶづる湿原に向かう
登山道では「ホーホケキョ、ケキョケキョケキョ・・・・・」音程を変え、編曲し、
鶯が切れ目なく声を張り上げ続ける
ブナの若葉を通す初夏の陽射しは気持ちを和ませ
何故だか我が家の近くの里山では、まだ聞けない不如帰の声や
カッコウの声が疲れを癒してくれる。


「お疲れ様、何処からですか?」
「四国からです」「関東からです」「神戸からです」
「昨夜は坊ヶづるの法華院山荘に泊まり今朝
平治岳にミヤマキリシマを見に行ってきました。
満開で綺麗でしたよ」
60年代、井上靖の小説「氷壁」に魅せられ、
行き詰った政治体制と高度成長の経済の波に翻弄され
行き場の無い青春のエネルギーが登山を求めた
背筋を伸ばした、あの頃の若者らしき人もチラホラとみえる。

雨ヶ池まで行くと森林限界を過ぎ
食事をするための日陰がなくなる。
12時20分
雨ヶ池少し手前のブナの木陰で弁当を広げた。
凸さんが手持ちの団扇で飛び交う蝿と格闘する
その間に素早く(20分)昼食を済ませ
「見晴らし台まであと5分だよ」
いつも物知り○さんの声が響く
緑を流れる風と少し低めの気温に元気よく木立の中の登山道を
右に左に上に上に下に急ぐ

イメージ 1
「ブナ林」

13時50分
近頃少し晴れが続いたせいか、
すっかり干上がった雨ヶ池(標高1360m)に到着した。
正面に平治岳が聳え、山頂付近のピンクのミヤマキリシマが
これまでの疲れを一遍に吹き飛ばしてくれる。
「今年もまた満開で綺麗だね」
登山を終え長者原の登山口に帰る人に花の状態を聞くと
平治岳が8分咲きで大船山は6分咲きらしい。

イメージ 2

私の体調不振で本日は登山予定を入れなかったので
このままでは山荘到着が早すぎる。
アチコチで休憩や写真撮影を繰り返しながら
14時30分
坊ヶづる湿地の西端の法華院山荘に到着した。

イメージ 3
(坊ヶヅル湿地と大船山)

山荘で寛ぐにはまだお日様が高すぎ
荷物を降ろしたあと、数年前に時間つなぎに一度登った事のある
立中山(1464m)に向かった。
法華院山荘  15時発
たみわかれ    15時35分
立中山 山頂  15時55分
立中山 発    16時10分
たみわかれ    16時25分
法華院山荘着 16時50分

イメージ 4
(立中山、1464m)

途中、岩カガミや竜胆の花が咲き誇り
ここでも鳥の声が山全体から聞こえてくる。
もう少しなだらかな山だと思っていたが
なだらかなのは山頂の広場だけ
記憶違いだった。

イメージ 5
(岩カガミ)

九重に登り始めて、晴れた夜の坊ヶづるは始めてだ。
星空を楽しみに早めに温泉に入る
環境汚染防止のためお風呂で石鹸は使用禁止
シャワーは温水でなく身を切るように冷たい山水
私は手術後シャワーばかりでマダ一度も風呂に浸かっていない
湯ぶねのお湯を洗面器で数杯体にかけ
寒くて大急ぎでお風呂を出た。


待っ夕空は中々暮れない
何時の間にかうす雲がかかり
上弦の月が中天に明るい
北斗七星、アークツールス、スピカとかろうじて月の光りの中に見える
またもや雲が厚みを増してきた
薄着の登山用装備が寒くて
これ幸いと部屋に駆け込んだ

イメージ 6
(人人人の120畳和室)

山荘では先ずは布団の多さにオドロカされた
部屋中、竹輪みたいに規則正しく布団が並んでいる
とりあえず荷物を降ろし布団の前に足を投げ出した。
ところが前の布団の住人が到着し
私の投げ出した足の場所が彼の布団の頭部に当るらしい
投げ出した足を急いで丁寧に丸めてその場を凌ぐ。

個室もあるらしいが既に満員、仕方なく
120畳の和室に120人が宿泊する。
TVもねえ、ラジオもねえ、雑談、飲酒は人迷惑
私の寝場所は横90cm、縦180cm
隣人の鼾に悩まされながら
早々に「一夜を憩う山男」になった。

皿倉山が香る

今日は珍しく○、凸さんは市ノ瀬峠から
体力の快復ペースが予定より少し遅れ気味の私は
彼らより少しハードな煌彩の森コースでリハビリ登山
9合目近くの皿倉山ビジターセンターで
落ち合うことにした。

イメージ 1
(帆柱ケーブル横登山口)

珍しくスタート時間をチェック
少し気持ちを引き締め
今日は頑張って短時間で登ってみよう
先ずは態度から
決意の現れた顔を作ってみた。

イメージ 2
(法輪禅寺登り口)

アチコチに露出した木の根っこ
不安定な足元
2合目付近の法輪禅寺の
深紅帽子のお地蔵さんを横目に
野苺の赤く輝くマムシ谷を
3合目の「ふれあいの家」にむかう。

イメージ 3
(ふれあいの家)

いつもだとここで休まず
そのまま7合目の皿倉平まで登りきるのだが
体が異常に重くて心臓がバクバクと音を立てる。
体の筋肉が弱ると少し自信のあった心肺に
相応の負担を強いられるらしい。
かわいそうに数十年間
ただもくもくと働き続ける心臓
下支えされている怠け者の脳より
感謝の思いを込めて少しの休息が指示された。

イメージ 4
(直登階段)

そろそろ4合目付近であろうか
この煌彩の森コースで一番苦しい階段の直登ルートにさしかかる
階段の東側には弱者救済用のうねうねと曲がった
なだらかな巻き路があるのだが
今日はこのスロープを避け階段で一気に上を目指す。
後ろから来た小母さんが
「お先に」
軽々と私を追い越していく
あ〜ぁ、わき腹が痛い。

イメージ 5
(五合目)

やっとの思いで5号目に着いた
ここで水分を補給し3分間休憩

イメージ 6
(6合目急坂)

そして7合目
皿倉平までの最後の急坂に
もう一度呼吸を整える。
落下したエゴの白い花がえんえんと坂道を飾り
木漏れ日がチカチカと目に痛い
湿度の高い吹き溜まりに
花の甘い香りが漂う。

イメージ 7
(枯葉と囀りの道)

ここまで来れば心がはずむ
のぼりは終り、道は枯れ葉に覆われ
歩くたびにシャリシャリと快い音が耳に響く
足に優しいクッションと
平坦な道に心が弾む

登山口から絶え間なく続く
鶯の鳴き声、ホーホケキョ
チチチチ・・・・なんの鳥だろう
呼吸を合わせみたがこんなに長くは
私の息が続かない
ピーチク、パーチク、雲雀の声
卯の花は咲いているのに
耳を澄ませてみたが
不如帰の声はまだ聞こえない
それでも思ったより賑やかな
鳥たちの山の朝

予定の時間より少し早く
待ち合わせのビジターセンターに着いた
時間待ちに山の中の人工の公園を散策してみる
トーテンポール横の
真っ白な満開のエゴの花に驚かされた

イメージ 8
(皿倉山一のエゴの木)

毎年この木の下を歩いているはずなのに
直ぐ横の山ボウシの花ばかりに目を奪われ
この美しさに気が付かなかった
そこはかとなく甘い香りが漂っている
近くの花の中に
思いっきり顔を埋めてみた。
薄いジャスミンのような香り
忘れかけていた青春の匂いがする

イメージ 9
(エゴの花)

少し遅れて友人たちが登ってきた
アチコチの花の塊に同じように顔を埋め
甘い匂いを思いっきり乱し
南側斜面の登山道に向かう。

凸さんが「アサギマダラだ」と叫ぶ
頂上直下のアザミの群落に
あさぎ色の蝶が舞っている
蜜の多い花を見つけたのか
優雅な大きな羽を閉じた。
大海原を越えはるばると
台湾からの長旅の疲れを癒す休息だろうか

イメージ 10
(昼食中のアサギマダラ)

皿倉山の頂上(622m)に着いた
この時期の天気の変りは早い
晴れ間のあった下界は何時の間にか重く沈み
未来のように視界きわめて悪し
せめて風向きを考え
暖かい東向きの建物のかげで
赤い狐と納豆の昼食を広げた。

イメージ 11
(見通しの北九州の町)

全5ページ

[1] [2] [3] [4] [5]

[ 次のページ ]


.
merope
merope
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

標準グループ

友だち(7)
  • ぐりぐり
  • 相馬 龍
  • Setsuko
  • なるかかじらい
  • 北大路
  • ikujikintre
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事