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あの年、受けた衝撃は忘れられない。
未曾有の無差別テロ事件「地下鉄サリン事件」。
乗客や駅員ら12人が死亡、5千人が重軽症を負った。
何か、日本が劇的に変貌するような思いを抱いた。
同じ年の1月に起きた阪神・淡路大震災では、あれだけの災害でありながら暴動・略奪も起きることなく、被災者や支援者の方たちが「助け合い」復興に向かった。
これこそ世界に誇るべき日本人の美徳だと思った。
今でも離島などを中心に残っている「結(ゆい)」の精神のようなものだ。
一方、「地下鉄サリン事件」では、自らのエゴのためには他人を犠牲にしても構わないという独善が悲劇を招いた。
日本はこれから一体どちらに向かうのだろうか・・・そんな思いにとらわれ、ひたすら考えた。
「自分はどう生きるべきなのか」とまで思った。
あれから15年。
日本人はどちらの道を選んだのだろう。
「助け合い」なのか「独善」なのか。
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