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輪ゴムというものがある。これは、主に飛ばして遊ぶことに使われ、また使い方によっては紙を束ねたり丸めたりできる便利グッズである。
しかも面白いことに、数人が輪ゴムを飛ばして遊んでいると、その中に必ず一人は名手がいるのだ。輪ゴムで変化球っぽい飛ばし方をしたり、針の穴を通すようなコントロールを持っている人もいる。その中には私の母も含まれており、人は見かけによらないもんだなぁという気がする。
私が母から「輪ゴムでハエを粉々にした」と聞いたときは、ウソだろ、と思った。正直。しかし母の詳しい証言などを聞いていると、まだ疑わしいのに変わりはないが、なかなか面白い話だなぁと感じた。その日、勤務中であった母は、自分の机の近くにハエがとまったのを見たらしい。おそらくハエは母の出す臭いが「快」と感じ、それに引かれてやってきたのであろう。しかし母はそれをいやがったのか、おもむろに輪ゴムの入った箱を取り出し、指にかけ、そしてハエに照準を合わせ、輪ゴムを勢い良くはなった。輪ゴムはきれいに空気を切り裂きながらそのハエ向かって飛んでいき、クリティカルヒットした。輪ゴムってあたると結構痛いもので、そのハエは粉々に砕け散ったらしい。んでその様子を見ていた母と周りの人は「イエーイ」と言って喜んだらしい。殺生をして「イエーイ」はどうかと思うが、母にとっては快感だったのだろう。怖ろしい。ハエじゃなくて良かった。
しかし、そういう話を聞いているとやってみたくなるのが人間の本能である。今度私の目の前にハエが止まったら、輪ゴムで狙ってみたいものである。私は輪ゴムを撃つとスライダー方向に曲がるのが特徴だ。横から飛んでくる輪ゴムにはハエは素早く反応できないだろうと思われる。ましてや、ハエが手をすりすりしているときなんかチャンスだ。油断しているうちに輪ゴムをヒットさせれば、ハエの一生は終わってしまうだろう。人間は怖ろしい生き物だ。
もちろん、ハエの気持ちになって考えてみると、飛んでくる輪ゴムというのは恐怖である。はえ叩きなら人が近くに寄ってくるのでいろいろと感知みたいなのができると思うが、輪ゴムはそうはいかない。輪ゴムはハエにとっては、はえ叩きより怖ろしい天敵なのである。ハエの今後の健闘を祈る。
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昨日ハエに輪ゴムを当てましたが、粉々にはできませんでした。内蔵みたいのがはみ出る程度でした。私はあなたのお母様を尊敬します。
2013/8/17(土) 午後 10:43 [ ハエー ]