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たまには唐突に昔話でもします。
私の通っていた小学校では、遠足が春と秋の二回ありました。
『秋の遠足』の方はバスに乗って行くんですけど、
『春の遠足』では文字通り足で歩いて目的地に行きます。
確か私が小学2年生のときだったと思います。そのときの
『春の遠足』の目的地が「五町公園」とかいう公園でした。
それで、その五町公園に到着して自由時間になったときのこと、
私は砂場に「ジューC」の筒が落ちているのを見つけました。
もちろん中身は空っぽです。
子供ですから、当然拾いますよね。
それを拾った私は、近くにあった切り株の上を這っていた
アリの上に、その透明なプラスチック容器をかぶせました。
突然周りを壁に塞がれたアリは、何とかその空間から脱出しようと
せせこましく出口を探しますが、そんなものはありません。
私は容器の外側からしばらくその様子を観察していました。
そこへ同じクラスの友達がやってきました。
「何してるの?」
私はその問いに答えました。ただ単にアリを苛めていた訳では
ありません。私はアリが『浮く』ところが見たかったんです。
当時、重力は大気の存在によって生じるものだと信じてました。
その頃から宇宙に行くと重力がないのは知ってましたが、
それは空気がないからだと勝手に納得してたんですね。
それで、閉じた空間内部にアリを入れておけばアリが空気を
『消費』し、そのうち中の空気がなくなるだろうと考えて、
このような行為に至ったと、こういうわけなのです。
友達にそのことを話したら、
「真空と無重力は関係ないよ。」
と言われました。衝撃でしたね。
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