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【ファイルT145】2011.02.17 旧横浜正金銀行本店(現神奈川県立歴史博物館)は国の史跡

日本の貿易の象徴ですね。

 旧横浜正金銀行本店本館(きゅうよこはましょうきんぎんこうほんてんほんかん)に来ました。

 堂々とした、とても立派な建物ですね。

  
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 この建物は明治37(1904)年に横浜正金銀行本店として建設され、ドイツの近代洋風建築の影響を受け、明治時代の貴重な建造物であることから、昭和44(1969)年に国の重要文化財の指定を受けています。

 さらに、我が国の近代史のなかでも、産業経済の発展に貢献した貿易金融機関のあり方を示す貴重な建造物およびその敷地であることから、平成7(1995)年、国の史跡にも指定されました。

 設計 - 妻木頼黄(つまき よりなか=ジョサイア・コンドルに師事、辰野金吾の後輩に当たる建築家)
 構造・規模 - 石・煉瓦造、地上3階、地下1階、正面中央八角塔屋付、ドライエリヤ石塀附属
 建築面積 - 1,998.3平方メートル
 所在地 - 神奈川県横浜市中区南仲通5-60

 です。

 株式会社横浜正金銀行(よこはましょうきんぎんこう、英称:Yokohama Specie Bank, Ltd.)は貿易金融・外国為替に特化した特殊銀行で、東京銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)の前身です。

 日米修好通商条約締結により、横浜は下田に代わる形で安政6(1859)年に開港しましたが、江戸に近い事も手伝い、またたく間に国際貿易都市として急成長を遂げていきました。

 明治4(1871)年に新貨条例が制定され、これに基づいて鋳造された1円銀貨(純度90%)が正貨となり、海外貿易に使用されていました。

 しかし明治10(1877)年に勃発した西南戦争はインフレを引き起こし、また輸入増による銀貨の海外流出も重なって、政府紙幣と正貨との間には大きな差価が生じていたのです。

 これは横浜に集う商人の悩みの種となり、安定した正貨を供給する貿易金融機関の必要性が叫ばれるようになりました。

 明治12(1879)年、元丸善商会社長で、第八国立銀行(愛知県豊橋市)の設立にも関わった中村道太を代表とする22人は、福澤諭吉や大隈重信らの支援の下、貿易の振興と取引の円滑化、そして堅実な現金(当時の言葉で「正金」)金融を趣旨に、国立銀行条例に基づく新銀行を設立。

 翌明治13(1880)年2月28日、中村を頭取とし、資本金300万円で横浜正金銀行は営業を開始しました。

 当時の日本の海外貿易・外国為替(がいこくかわせ)に大きな影響力を持っていた香港上海銀行(HSBC)を模範とし、香港上海銀行も横浜正金銀行に協力を惜しみませんでした。

 運営に際しては小泉信吉をはじめとする慶應義塾門下生が多く関わりました。

 横浜正金銀行は貿易の拡大にともなって急速に成長し、やがて列強の仲間に加わっていく日本を国際金融面で支え、大正8(1919)年には香港上海銀行(HSBC)、チャータード・マーカンタイル銀行(1959年HSBC傘下に入り、1982年HSBCに吸収)と並ぶ世界3大外国為替銀行の一つに数えられるようになりました。

 しかしながら、関東大震災と昭和恐慌で大きな打撃を受け、更に支那事変・大東亜戦争において日本の軍需に必要な外国通貨収集の為の機関と看做されたために、敗戦後の昭和21(1946)年にGHQの指令によって解体・清算され、外国為替銀行としての役割は新たに設立された東京銀行に引き継がれる事になったのです。

 立派なドームです。

  
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 平面形は隅欠型八角形で、直径12m、ドーム頂部までの高さ10.05m、尖塔最高部は19.25m(いずれも屋上床面よりの高さ)で、道路面よりは約36mとなっています。

 三角ペディメントの彫刻も立派です。

  
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 ここも大正12(1923)年9月1日の関東大震災で、正面屋上ドームと建物内部を消失。

 復興時はドーム無しで再建されていたのですが、昭和42(1967)年に神奈川県立歴史博物館になる際にドームが復元されました。


 ドームの横にはイルカ(ドルフィン)さんの彫刻があります。

  
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 うへえ。イルカさんなのに、顔が怖くて鱗(うろこ)があるねえ。

 これはほ乳類のイルカさんじゃなくて、西洋建築で用いられる想像上の動物のイルカさんなのですね。日本で言うと、シャチホコさんですね。

 貿易→海→イルカというのが、横浜らしいのですね。

 細部のデザインも格好いいねえ。

 メダリオン飾りの中央が横浜正金銀行の紋章です。

  
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 窓飾りも凝っています。

  
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 1階から3階まで刺し貫く角形の柱(大オ−ダー)です。

  
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 柱頭には、コリント式の飾りがあしらわれています。アカンサス(地中海オオアザミ)の葉と蔓を表現しているそうです。

 正面玄関は思わず見上げてしまいます。

  
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 玄関のしつらえも立派です。

  
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 天井にステンドグラスが。

  
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 内部の廊下はこんな感じです。

  
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 外国為替(がいこくかわせ)のことを外為(がいため)と言い、かつては、外為を扱う銀行を外国為替銀行(がいこくかわせぎんこう)=為銀(ためぎん)と言っていました。

 外国為替銀行というのは、外国為替銀行法によって大蔵大臣の認可を受けて外国為替取引および貿易金融を営むことができた銀行のことを言います。

 1998年の外国為替銀行法の廃止により、該当する銀行はなくなり、誰でも為替取引ができるようになりましたが、それまでは、外貨との両替は横浜正金銀行→東京銀行じゃないとできなかったんだねえ。


 外国為替と言えば、昭和46(1971)年8月15日にアメリカ合衆国政府が、それまでの固定比率によるドルと金の交換を停止したいわゆる『ニクソン・ショック=ドル・ショック』が世界金融、ひいては日本の経済の一つの転換点でした。

 同年12月に、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館で各国の蔵相会議が開かれ、ここでドルと金との固定交換レート引き上げ、ドルと各国通貨との交換レート改定が決定されます(スミソニアン協定)。

 日本政府は、日本円のレートはそれまで1ドル=360円から308円へ、16.88パーセントの大幅切り上げを飲むことになります。

 こうしてドルは大幅な切り下げに成功しにもかかわらず、アメリカの貿易赤字はさらに拡大。

 固定相場制度への信頼性が低下したことから昭和48(1973)年には、主要国ほぼ全てが変動相場制へと移行しました。

 その後昭和51(1976)年1月、キングストン (ジャマイカ)で行われたIMF(国際通貨基金)暫定委員会において、変動相場制が正式に承認されました(キングストン協定)。


 現在の日本経済は円高で輸出業は外国で売る製品が割高になってものを売りにくくなっています。

 しかしながら、裏返せば、円高だと、輸入品は割安で代えるので、消費者の立場から言えば、ありがたい状態なのです。

 ところが、日本は物価が下がって、失業者が増えるデフレ状態なので、安い輸入品の流入は更なる値下げ競争を招き、内需がさらに冷え込みます。

 物価が下がるということは、お金の値打ちが上がるということで、だったらお金を使わず貯金する方が得だからねえ。

『日本は貿易立国だ』ってしきりにマスコミは喧伝しますが、実際は日本の貿易がGDPに占める割合は10%強で、日本経済は内需に負っている部分が大きいのです。

 日本も世界もデフレなのに、さらにTPPなどという経済のグローバル化が進めば、さらにデフレは進むのに、日本政府は何を考えているのか分かりません。

 世界の国々は保護主義化が進んでいるというのに・・・。


 ということで、立派な旧横浜正金銀行(現神奈川県立歴史博物館)でした。

  
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 ということで、機会があったら、ご覧下さいね。







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閉じる コメント(6)

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何か今はニュースを聞くたびに不安になり
お先真っ暗な気分になっちゃいますが、今までにも色んな事を
乗り越えて今があると思うと、真っ暗な中でも光を探さないといけないなぁなんて思います。

銀行の建物、威厳のありますね。
ペパーミント色の頭というか屋根の古い時代の建物を見ると
実家の近くの門司港駅を思い出します。
私の中ではとっても素敵な建物だったと思っているんだけど、
改めてみてみると、こんなには立派ではなかったんだなぁって苦笑いになっちゃう。
この銀行はまるでお城のようですね(*^^*) ポチ☆

2011/2/18(金) 午前 8:00 [ みゆりん ]

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私も前に、仕事中によりました。
横浜は、日本初の物、アイス、ビール等の地があり、展示もおもしろかったと思います。

2011/2/18(金) 午前 10:55 [ 櫻(N) ]

みゆりんさん、最近のメディアはさんざん日本はだめだだめだって脅かしますよね。
日本人まだまだ大丈夫ですよ。治安が良くてまじめで頭が良いですから・・・。
さんざん不安を煽っておいて、何を言い出すかというと、グローバル化とか、中華人民共和国を怒らせるなとか、日本を売り飛ばすことばかり。

日本は日本人を使えば良いんですよ。若い人が優秀なんですから。

みゆりんさんの記事でも門司の写真を撮っておられましたね。
とても歴史があって、素敵な建物ですよね。

本当にこの建物は豪華でお城みたいですね。
銀行で使うより、住んでみたいですね。
西洋人のお弟子さんが、こんな立派な建物を作るんだから、凄いですよね。
ポチありがとうございます。

2011/2/18(金) 午後 8:26 眼とろん星人

櫻(M)さん、ここの近くの馬車道にアイスクリーム発祥の母子像が立っていますよね。
今回は中の展示は見なかったのですが、面白い企画展をやっているのですね。
横浜はさすがに日本の初物が多くて、ハイカラで好きな街です。

2011/2/18(金) 午後 8:29 眼とろん星人

ここは、ちょうど角地でもあるしこの建物を見ると、あぁ〜横浜に来たなぁ・・・っていつも思います。このドーム、再建して大正解でしたよね!凸

2011/2/24(木) 午前 3:36 むにゅ

むにゅさん、ここは本当に視界が開けたと思ったら、堂々としたこの建物が建っていますからね。
横浜というか、日本の貿易を進めた施設に相応しい豪壮な建物ですね。装飾も凝っているし。
ドーム無しの写真を見ましたが、やはり貧相で、普通のビルなんですよね。
やはりドームは復元しないとね!ポチありがとうございます。

2011/2/24(木) 午後 7:41 眼とろん星人


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