【ファイルT195】2013.08.24 大阪倶楽部は歴史的建造物(上)思いがけない場所に立派な洋館が。本ブログでは、三井住友銀行大阪本店営業部(旧住友ビルヂング)について書きました。http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/53879203.html 三井住友銀行大阪本店営業部(旧住友ビルヂング)上記の建築のための本店臨時建築部が日建設計の源流なのですね。 それで、住友の本店臨時建築部(日建設計)が黎明期に手掛けたのが、橋下大阪市長が目の敵にしている大阪府立図書館なのですね。 http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/53280603.html さらに、日建設計からブラブラ北上していたら、立派な煉瓦造りの建物が目にとまりました。 私は、このビルの存在を知らなかったので、びっくりだよお! この建物は、一般社団法人大阪倶楽部(おおさかくらぶ)の会館で、登録有形文化財に指定されていて有名な建物なのだそうです。 大阪倶楽部のそもそもの歴史は遡ること大正元(1912)年、大大阪(だいおおさか)にふさわしい、英国に範とった高い風格の倶楽部設立の必要性を感じた住友第三代総理事 鈴木馬左也氏は、同志を募り、同年8月に大阪商法会議所中興の祖といわれる第七代会頭 土居通夫をはじめ「綿の王」と呼ばれた大阪合同紡績社長 谷口房蔵、高山圭三、竹尾治右衛門、田中太七郎、中橋徳五郎、植村俊平、平田譲衛等の大阪財界の有力者により大阪倶楽部設立の発起がなされるに至りました。 英国の倶楽部といえば、イギリスの文豪、チャールズ・ディッケンズの出世作に『ピクウィック・クラブ』というのがありましたね。 設立趣意書にはこう記されています。 “…大阪市にありて社交と称せらるるものは旧套を脱せざると共にその範囲もまたすこぶる狭少なり是久しく世人の遺憾とせる所にしてつとに大規模の社交倶楽部設立の議を唱へられたる所以なり …東洋に於ける商業の中心地たらんとする大阪は120万の人口を有し、郵便、電信、電話のみによって百事を処理し難きものあり、よって各方面の人士を網羅せる大阪倶楽部を組織し好適の位置を択みて部員の集会所に宛てなば百般の処弁に資益するところ莫大なるものと共に社交上益するところ頗る多きものあるべしと信ず…” この格調の高い、気概に溢れた趣意書の文章は、大阪府立図書館を寄附した住友家15代吉左衛門氏による巨大な銅板『建館寄付記』を彷彿とさせますね。↓ http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/53325477.html 大阪商人の心意気だねえ。 そして、大正元年(1912)11月26日。株式会社設立(大阪倶楽部創立)は実現しました。大阪倶楽部株式会社(資本金20万円)を設立することとし、大正元年11月26日創立総会を開催。発起人204名、株主数206名(住友吉左衛門の200株を筆頭、総株数2,000株、内法人は大阪商船株式会社と宇治川電気株式会社の2社)からのスタートでした。 設計者の野口孫市氏(大阪府立図書館のものを再掲)です。 延坪395坪の木造3階建て、大林組施工、総工費95,000円ですた。 野口孫市氏の設計になる旧大阪倶楽部は、現在では、上のような写真でしか偲ぶことが出来ませんが、ハーフティンバー様式の船底天井の3階食堂は工夫を凝らしたものであったといわれているそうです。 会館竣工を機に、現在も使われている倶楽部徽章(OとCの組み合わせ)が決まりました。 それは、現在に至るまで使われています。 現在の大阪倶楽部に掲げられた倶楽部徽章。 大正5年1月15日、井上周、中橋徳五郎、松方正雄、鈴木馬左也等5氏連名で内務大臣に社団法人への組織変更を申請。同年6月7日、許可を取得し、6月15日から社団法人組織を確立しますが、 大正11年(1922)7月24日、3階からの思いがけない出火によってこの会館は烏有に帰します。これを機に、株式会社と社団法人に別れた2法人の合併が進められました。大阪倶楽部株式会社は大正11年8月31日をもって解散、9月1日以降その財産はすべて社団法人大阪倶楽部のものとなりました。 ただちに会館を再建すべく、谷口房蔵委員長をはじめ財務委員の努力により70万円の社債を発行します。 【上の写真は安井建築設計事務所HPより】 竣工 大正13(1924)年5月 階段 地上4階 地下1階 延床面積 約3,442m2(1,043坪) 構造 鉄筋コンクリート造り(外壁 化粧煉瓦 テラコッタ) 4階― ホール 3階― 1号室、2号室、3号室、別室、和室 2階― 常食堂(「花外楼」直営)、談話室、図書室 1階― ロビー(喫茶・酒場)、受付・玄関、囲碁・将棋室、撞球場 地下― 理髪室 やはり、この手の倶楽部には撞球場=ビリヤードが必須アイテムなのですね。 建設途上の関東大震災の災禍から、当初設計に再検討が加えられ、防災を重視した構造とされました。 屋根は洋瓦葺き、外壁は瀬戸産の素焼きタイルで、総工費55万円でした。 |
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ここ、内部見学できないんだよね…見学許可願い出したけどダメだった。会員だけ。確か男性しか会員はなれなかったかな?銀座の交詢社みたいな感じなんでしょうね。いつも、外から指をくわえて見てます。凸
2013/8/24(土) 午後 11:45
外から見た大阪倶楽部の建物は、あまり大きくないですけど、ゆったりしていて、地味ですけどお洒落っぽい建物ですね。
女性には中を見せていただけないのはちょっと残念ですけど、日本に1つくらいそういうビルがあってもいいのでは、と思います。
この中で、男性だけで話したいことを話し、やりたいことをやって過ごすのも楽しい事なのでしょうね。
2013/8/25(日) 午前 9:20 [ afuro_tomato ]
むにゅさんなら、ここのことをご存じだと思っていましたよ。
素晴らしい建物ですね!
大阪倶楽部のHP
http://www.osaka-club.or.jp/shisetsu/index.html
の施設紹介の写真の下の『催し物のご案内はこちら』をクリックして、
『大阪倶楽部催し物のご案内』の左端の『公開見学会のご案内』をクリックしたら、公開見学会の詳細を見ることが出来るようです。とくに女性不可とは書いていないので、要望が多かったのでしょうね。
見学のみのコース(無料)と、食事付きのコース(有料)ともに先着順なので、こまめにチェックしたら良いと思います。
一度観てみたいですよね。
ポチありがとうございます。
2013/8/27(火) 午後 8:36
トマトさん、そうなんですよ。周りの建物が大きくて余計にこぢんまりして見えるのですが、貫禄と風格がある建物でした。
上のむにゅさんへの返信コメントでも書かせていただいたのですが、公開見学会の機会を設けるようになったようです。
会員が女人禁制なのは、イギリスの倶楽部に煩を取ったからなのでしょう。
財界のトップで部下ににらみをきかしている人でも、女性には頭が上がらないからかもしれませんね。
2013/8/27(火) 午後 8:43
1つの記事にまとまらなかった・・・その1だけアップしたのでトラバさせてくださいね。
2014/3/2(日) 午後 4:45
むにゅさん、トラバありがとうございます。
こちらからもトラバさせてくださいね。
楽しみに読ませていただきますね。
2014/3/12(水) 午後 7:56