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突き当りが京都のランドマークの一つ、八坂の塔です。 見上げると立派です。 傾いた八坂の塔を大峯や熊野で修行をして、類いまれな呪術を身につけた比叡山の僧、浄蔵(じょうぞう)が祈祷しもとどおりにしたという伝説があります。 浄蔵さんについては、以前祇園祭の記事で20.『山伏山』の御神体として紹介したことがあります。 二年坂です。 写真を撮って振り返ったら、みんな同じ場所で写真を撮ってたよお! 二年坂の名の由来は、三年坂に比べて小さな坂だから二年坂という説と、大同2(806)年に出来たからとする説があるそうです。 また、地元では二年坂で転ぶと二年後に死ぬと信じられているそうです。 『おまえはもう死んでいる』の北斗の拳みたいだねえ。 二年後に突然『ひでぶう!』って叫びながら死ぬのは、かんべんしてほしいねえ。 三年坂を登ります。 京都の風情が堪能できる坂なのですが、なにせ大勢の観光客で芋の子を洗うような状態です。 なお三年坂は産寧坂(さんねいざか)とも呼ばれ、その名の由来にはさまざまな説があるそうです。 代表的なものでは、『お産が寧か(やすらか)でありますように』と安産を祈願するため、清水寺の子安観音にお参りする坂ということで産寧坂と呼ばれるようになったという説があります。 他に、 大同3年(807)年に完成したから三年坂。 願いが叶った後、清水寺の観音様への御礼参りに再度登る坂であることから再念坂。 清水寺に参拝した人がこの坂道を降りるとき、再び願い事を念ずるから再念坂。 という説があるそうで、他には、 地元の子供の間では、二年坂同様『三年坂で転ぶと三年で死ぬ』という言い伝えが有名なようです。 石畳で転ぶと危ないから、走らないように、こう躾けているんだろうねえ。 平安時代には、このあたりは葬送地の鳥辺野(とりべの)の北のはずれに位置しているので、荒涼とした眺めでした。 この坂にはさまざまな理由で俗世間を離れた『坂の者』とよばれる下級の僧=『無縁の者』たちが住んでいました。 彼らは清水寺の支配下に入ることで身分を確保し、亡くなって冥界に分け入る人たちのために、遺体処理や葬送の仕事を行う他、芸能や手工業・商業で生業をたてていました。 芸能というのは、冥界との交信といった役割を持ちますし、手工業の匠の技というのは素材に命を吹き込む呪術性を帯びてきますし、商業というのは、まさに他国=異界との媒介的な役目を果たしますからね。 ですから、坂というのも、川同様、異界との境界を形成する場所なのですね。 そういえば、東京の上野の不忍池にも無縁坂がありますが、ここにも『無縁の者』が住んでいたのでしょうか? 三年坂にまつわる話として、 源平盛衰記に『毛朱一竹塚(もうしゅいっちくづか)』の伝承があります。 平清盛が清水寺に参籠(さんろう)したときに夢を見ます。 ある人に占わせると吉夢だということで、果報を待つこと7日、内裏の宿直(とのい)に当たっていたとき、鵺(ぬえ)とおぼしき怪鳥が出現し、闇の中を飛び回りました。 清盛がこれを捕まえて博士(陰陽師)に占わせると、これも吉兆だということで、大きな竹筒に入れ清水寺の岡に埋めました。 これによって清盛は安芸守(あきのかみ)に昇任したということです。 また、天皇がご病気になられたときは、この塚に勅使が訪れ、病気平癒の祭儀を行いました。 この塚は大正時代までは『一竹塚(いっちくづか)』『鵺塚(ぬえづか)』と呼ばれ、三年坂の崖にあったそうですが、今は存在していません。 清水坂(きよみずざか)、松原通=六道の辻を降りたら、清盛邸のあった六波羅ですから、いかにもありそうな話ですね。 それでもって、清水寺(きよみずでら)に到着。 その前にお参りしたいのが、清水寺の手前、写真左手にある善光寺に祀られている首振り地蔵です。 何故、首振り地蔵かというと、ほうら、このとおり。 このお地蔵様の前で一礼してから、両手でお地蔵様の顔をはさみ、首をくるっと一回転させてからお願いすると願い事がかなうそうです。 顔が一周するなんて、エクソシストみたいですね。 六道の辻の突き当たりだから、お地蔵さん=閻魔様が願い事を聞いてくれるのかな? 借金で首が回らない人なんか、願い事を訊いてもらえそうだねえ。 それで、清水寺に参拝するのですが、その前に見ていただきたいのが仁王門の前に立っている二体の狛犬さんです。 狛犬さんは、普通、口を開けている『阿形(あぎょう)』と、口を閉じている『吽形(うんぎょう)』で1対になっています。 いわゆる『阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)』ですね。 しかしながら、ここの狛犬さんは、どうした訳か、どちらも口を開けた『阿形』なのです。 不思議だねえ。 まさか、注文を聞いた石工の人がどちらかを『吽形』のはずが『阿形』と間違えたわけでもあるまいし。 なにかいわれがあるのかな? 次に続きます。 |
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