アトモス部屋

ばたばたしていて、レス、訪問遅れてすみません。

眼とろん星人地球滞在記

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【ファイル21】2006.12.17 上京してきた友『その2』
 
「実は・・・・」
「実は?」

「・・・・阪神」

「えーっ!阪神ファンでっか!なんやねん。日和見してはったんかいな。『洞ヶ峠』を決め込んではったんかいな。しゃーないなあ。筒井順慶みたいやなあ」

「それ言っちゃ不味いよ。筒井順慶が洞ヶ峠で日和見したって言うと、筒井康隆が怒るよ!彼は、祖先の名誉のために、わざわざ順慶擁護の小説まで書いたんだから」

「筒井康隆はどうでもええから!問題は阪神や。僕のこと『空気を読めん』ちゅうて批判しよってからに。自分は、なんやねん。自分こそ『隠れ阪神ファン』ちゃうんかい?」

「だから、行きがかり上、そうなったんだよ。

 でも、西出さんは、さっきから、大人しく黙って聞いてりゃ、阪神に対して随分酷いこと言ってくれたねえ。ご存知あるめえが、憚りながら、東京の阪神ファンも筋金いりだ。冗談じゃねえや。なんだい?アンタ、けんか売ろうっていうのかい?この唐変木の、すっとこどっこいの、うすらトンカチ。上等でえ。売られた喧嘩なら、買おうじゃねえか。どの面さげて、阪神様の悪口いいやがるんだ。べらんめえ、答えてみやがれ!どうでえ、さあ、答えてみな!ことと次第によっちゃあ、ただじゃあ済まねえぜ。こちとら、ここいらのオアニイサン、そこいらのオアニイサンと、ちょいとばかり訳が違うんだ。やるんなら、やってやろうじゃねえか」

「えらい立派な啖呵きらはるなあ。さすがは江戸っ子やなあ。たいしたもんや。
 堪忍や、怒らんとってや。だいたい、あんたも悪いんや。最初から、阪神ファンちゅうとったら、僕も言葉を選んどってんで。
 阪神はんも、ええチームや。藤川球児・好児はんの『ゲロゲーロ投法』やったかいなあ。ごっついわ。あれ、とても打てるもんちゃいまんがな」

「まだ、そんなこと言ってやがらあ。章子ちゃんはどう思う?」

「ドラゴンズファンは、巨人ファンみたいにとっれーことないに(巨人ファンみたいに愚かなことはありません)阪神ファンも、試合観んと、応援しとりゃーすでしょお(応援なさってますでしょ)。うるしゃーでかんわあ(うるさくてかなわないよ)中日ファンは熱狂的だけど大人だがね(大人ですよ)」

「そうかなあ。大人かなあ?」

「いっぺん見てみやあ(一度見てみなさい)」

「でもね。野球はやっぱりドラゴンズファンだね。カープファンと並ぶね。圧倒的勝利だね。東京は田舎の集まりだから、問題外だ」

「それは認めまっさ。大阪のタイガースファンは、ましてや東京の巨人ファンは、名古屋のドラゴンズファンと較べたら、まだまだでんなあ。ぼちぼちでんなあ。

 タイガースも、巨人も、『所詮は』全国区の人気球団に過ぎんさかいになあ!ローカル色で勝負したら負けるにきまってまんがな」

「それって、一体ドラゴンズのこと褒めとりゃーすの(褒めているの)?何かムカつくがね(ムカつくわね)」

「褒めてるに決まってまんがな。
 ドラゴンズには、巨人もV9の時、えらい世話になりましてなあ。ここで勝てば阪神が優勝っていうドラゴンズ戦で、ドラゴンズのエースの星野仙一はんが、よう投げはって、名捕手の木俣はんがホームラン打ちはってん。木俣はんいうたら、少年野球教室に来た、まだ小学生やったイチローの才能を、ひと目で見抜かはった天才や。えらいお人や。

 あの試合中に、中日球場のボール型の給水塔のついたスコアボードの後ろを、東京から対阪神最終戦に臨むために芦屋の竹園旅館に移動中の巨人ナインの乗ってる新幹線がとおりよってなあ。それが西日を浴びて綺麗やったんや。感動的やったなあ!

 それにしても、あの時の阪神はけったいやったなあ!巨人キラーの上田次朗(郎)はんを中日戦にぶつけて、中日に強かった江夏はんを巨人戦にぶつけて、あと1勝すれば優勝の試合を連敗しよるんやからなあ。アホや。笑ろてまうわ。

 ドラフトで巨人に指名してもらうはずが、裏切られて中日入りしてアンチ巨人になった星野はん(巨人が星野を裏切って、その年1位指名したのは、島野修。かれは入団後、肩を壊し結局1勝もできずに阪急に移籍。その後、彼は宴会部長の実力を買われ、マスコットの着ぐるみの『ブレービー』、オリックスの『ネッピー』のスーツアクターとして大活躍)も、本音は阪神に勝たせてやりたかったらしいんやけど、阪神のバッターのやる気のなスイング見て、『ほんまにコイツら、優勝したいんか!』って、腹たって、力投しはったちゅうて言うてはったしなあ…。

 優勝したら、選手の給料上げんとあかんさかい、シブチンの阪神フロントがチームに優勝するなって、命令しよったって話やしな。それで、優勝逃したんを池田はんの落球のせいにしよってな。全く酷い話や。何考えとんねん」

「その話はやめてくれよ!私も今思い出しても腹が立つんだから…。

 まあ、今年は中日がリーグ優勝したということもあるし、野球は名古屋の勝ちだね」


「それみやあ(それみなさい)。名古屋が一番だぎゃー(名古屋が一番じゃないの)やったに(やったね)!」

「次は食べ物いこうか」

「みそかつ!あと、エビふりゃーだぎゃー(エビフライですよ)!
それでよー(それでもってね)。みそおでんもあるでよー(みそおでんもあるからね)。冬なんか、あれで、体をぬくとめるといいんだがね(あれで体を暖めるといいのですよ)」

「でも、みそかつといえば、名古屋の某店に行ってきたら、味噌が甘くてね。メニューにも、途中で味を代えるために、ウスターソースをかけろって書いてあるんだよ。あれは、そんなに昔からあったもんじゃないだろ?エビフライも、いつから名古屋の名物になったの?」
「ほんまにそうやなあ」
「そんなことあらすか(そんなことありませんよ=アメリカのアラスカとは無関係)!それがしろうとなんだがね(それがしろんとなんですよ)。だでかんわあ(だから、いけないんだわ)」

「『うどん』はどうかな?ダシは確かに東京より大阪の方がおいしいような気がする」

「とっれーこといったらかんがね(馬鹿なことを言ってはいけません)味噌煮込みうどん食べてみやー(味噌煮込みうどんを食べてみなさい)」

「あれ、僕も食べたことあるねんけど、確かに八丁味噌ってごっつうおいしいねん。僕、あの味、大好きや。ただ、麺があかんわ。あれなんやねん!どないだ?うどんちゃうわ。熊本のだご汁ちゅうんかいなあ。あれの団子を細長く裁断しただけやんか。『ういろう』の食感となんか共通するんちゃうかなあ。名古屋の人って、にちゃにちゃしたのが、お好きでんな。
 
 すんまへん。かんにんや、気いわるうせえへんとってや。しかしや。悪口ばっかりちゃうねん。後があるねん。

 名古屋ちゅうたらなあ。ひつまぶし!あれは、ごっつうおいしい思うわ。掛け値なしや!あれだけでも名古屋は圧倒的勝利やと思うねん。僕はうどんは讃岐が好きやから、この勝負、あっさり譲りまっさ。

 あと、大阪の『お好み焼き』とか、『たこ焼き』っちゅう粉もんは、貧乏くそうて、大阪人が自慢するほど特別美味しいもんとちゃうで。あんなもん、『腹ふくらしときゃあ、ええやん』ちゅう、安易な発想や。何が『食い倒れ』やねん。アホ言うたらあかん。
『うどん定食』ちゅう恥ずかしい食いもんがあるとこが、なんで食いもんで自慢するねん。同じ大阪人として、聞いてて恥ずかしいわ。

 なんで『うどん』がオカズで、『ごはん』が主食やねん。

 大阪人ちゅうたら、同じ『炭水化物』でも、味が濃い方がオカズやねん。アホちゃうか?食に対する美意識がなさすぎや。しょーもない」

『その3』に続く

追記:インターネットで、上田−江夏の先発の順序を確認したら、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を初めとして、江夏(中日戦)−上田(巨人戦)と逆になっていました。でも、私は木俣選手に打たれて、中日球場のベンチで号泣していた上田投手の記憶があるのですが・・・・。


【ファイル20】2006.12.14 上京してきた友『その1』

「スジャータちゃん。今日の庶民学は面白くなりそうだよ」
「どおしてえ?」

「大阪の友人と、名古屋の友人がここに来ることになってるんだ。大阪の友人は僕と同じくオジサンなんだけど、名古屋の友人は確かスジャータちゃんと同い歳の女性だ。彼女もスジャータちゃん同様、かなりの美人だよ。ここへの連絡調整については、執事のメリーさんに大変なお骨折りをいただいてね」
「へえー。それは、とっても楽しみだよ。シルベさんは偉いねえ。本当に偉いねえ。スジャータ、見直しちゃったよ!」
 
 そうこうしているうちに、一人来た。

「すんまへん。おじゃまします。スジャータはん。うわさに違わず、ごっついべっぴんはんでんな。こんにちは、はじめまして」

「こんにちは。でも、この人、へーんな言葉。シルベさん、通訳頼むね」

「お安い御用です」
「シルベはん。あんじょう頼みまっせ。
 初めに、芸名つけんとあかへんねんな。どないしよ。昔、全国的に大阪人ちゅうたら、『いなかっぺ大将の』の『西 一(にしはじめ)』っちゅうイメージがありましたな。大昔、僕、東京の人に『西でおます』って自己紹介したら、受けましたよってに、『西でおます』にしまひょかいな?」
「でも、『西でおます』っていうのもなあ。君がそれでよければ、別にかまわないよ」
「格好、悪おまっしゃろか?そうだ。西出満寿男っていうのはどないだっしゃろ?僕、版画家の池田満寿男のファンやねん」

「いいんじゃないかな?(別に、どうでも)」
  
「それで、もう一人の名古屋の女の子は?」
「ええ?まだ来てまへんか?おそいなあ。ちゃんと時間と場所連絡したのに何しとんねん。それじゃあ、今のうちに、その子の芸名決めまひょかいな。ええい。遅れてきた罰や!
 名古屋章って俳優にちなんで、名古屋章子(なごやしょうこ)ちゃんでどないや!」

「『どないや!』って、叩き売りみたいだね。しかたない。時間も無いし、それで我慢してもらうことにしよう」 

「ああ、来た来た。章子ちゃんだ!」

「ごっめーん。おーくれてまってえ(ごめんなさい。遅れてしまって)」
「君、一体どないしとってん。遅いやんか」
「ほんと、ごっめーん。買い物に夢中になってまってよー(買い物に夢中になってしまったの)、あれちょーよー、これちょーよーって言ってたら、時間がたってまったんだわ(あれを下さい、これを下さいと言っていたら、時間がたったのです)」
「約束は守らんとあかんねんで。迷惑やんか」
「もう、これであやまったから、いいがね(いいじゃない)。西出さんは、しつこいでかんわ(西出さんは、しつこいからだめなんだ)。
 あらあ、スジャータちゃん。どありゃー美人だぎゃー(物凄く美人だわ)。
 いっぺん名古屋に行こまい。(一度名古屋に行きましょう。この場合の『まい』は勧誘を表す表現。英語のLet’sにあたる。否定の意味は含まない。『まい』は『みゃー』に語形変化することあり)私が案内するでよお(案内してあげますから)」

「本当だ。シルベさんの言うとおりだね。章子ちゃん、とってもかわいいねえ。こちらこそよろしくね。お友達になろうね」

「あのよー。それにしてもよー、さっきからどうして私にだけ字幕が付かなかんのお(あのねえ。それにしてもね、さっきからどうして私にだけ字幕がつかなければならないの)?どえりゃー感じ悪いがね(とても感じがわるいではありませんか)」

「そりゃ、しゃーないわ。大阪弁は吉本の芸人がいてまっさかい、全国区でんがな、ポピュラリティーがありまんがな。名古屋弁はマイナーやし、『南利明』以来、名古屋弁を全面的に押し出す芸人はん、おりまへんやろ?」
「そうだね。いまひとつ、名古屋弁の認知度は低いね。昔、タモリがみゃーみゃーにゃーにゃー馬鹿にしてたけど、彼が名古屋弁をしゃべれるわけじゃないし。むしろ博多弁のほうがタモリや武田鉄矢がいるぶん、ポピュラーだよね」

「それに、名古屋ちゅうたら、章子ちゃんみたいに綺麗な女の子でも、さっきみたいに普通に『あのよー』っていわはるやんか。大阪では、いくら西成や河内や泉大津や岸和田でもそんなことあらへんよ。せいぜい『あのやー』とか『ほんでやー』でっせ」

「おみゃーさんたらー、しらにゃーの(あなた方は、知らないの)?加藤かずことか竹下景子とかが、おるに(いるでしょう)」

「でも、二人とも、名古屋出身ということは隠したがっているじゃない。昔、竹下景子が、ドリフのコントで名古屋弁しゃべっていたり、加藤かずこが、『名古屋人は見栄っ張りだ』という内容のドラマで名古屋弁をしゃべってるのをみたことあるけど」
「ほんまやほんまや」

「だから新幹線『のぞみ』が出てきた時、名古屋飛ばしされたんだよ」
「さすがシルベはんや、ええこといわはりまんなあ」

「でも、じきに停まるようになったぎゃー(停まるようになったではありませんか)」

「しかしなあ、いくらなんでもリニアモーターカーは無理でっしゃろ」

「たーわけー(馬鹿=『田分け者』に由来)。なに、とろくしゃーこといっとんの(何馬鹿なこと言ってるんですか)。話題かえてみやー(話題を変えてみなさい)私、気分悪なったで(私、気分が悪くなったわ)」

「それにしても、関西って、阪神タイガースってイメージがあるでしょ」

「それがちゃいまんねん。巨人ファンがぎょうさんおるんや。

 特に阪神間は。

 あのへんは、阪神沿線、JR沿線、阪急沿線で文化が違いますねん。

 お高くとまってる山の手の阪急沿線なんか、会社員の転勤族のよそもん多いし、金持ちがぎょうさんおってやさかいに、『うちらと下町の阪神沿線を一緒にしやんとって』って、結構阪神のこと、嫌ろうとる人多いねん。

 そやから、阪神が優勝して、パレードの話が出た時、甲子園球場のお膝元、兵庫県西宮市では、反応が冷ややかやってん。『なんで、阪神の優勝ごときに、うっとこの税金を使わんとあかんの?』って。

 要するに、『阪神沿線の人達の贔屓球団のために、なんでいっぱい税金払ろうとる山の手の人達のお金使かわんならんねん』っちゅうこっちゃ。

『大阪で御堂筋パレードやったらええやん』ちゅうこっちゃねん。
『官僚上がりの太田房江大阪府知事が、庶民のイメージ有権者に印象付けるために阪神ファンちゅうことをアピールして、阪神優勝で、はしゃいどったから、大阪に押し付けりゃあええやんか。あんだけ喜んどるんやし』っちゅうこっちゃな。

 西宮の山の手は、お隣の芦屋と一緒や。金持ちの巣窟や。商売上の阪神ファンはおってやけど、本音は阪神なんてどうでもかまへんいう人、結構多いねん。阪神タイガースは、昔大阪タイガースちゅうとったんと、阪神球団本社が大阪にあるのんと、高校野球をNHK大阪支局が中継するよってに、甲子園球場は大阪にある思ってはる多いけど、違うねん。

 誤解せんとってや、甲子園があるんは、兵庫県や。西宮市やで。
 高校野球は別として、ことガラの悪い阪神に関しては、山の手の連中は嫌がってるけどな。そのへんが千葉県浦安市の東京ディズニーランドと少しばかり事情がちゃうねん。

 ほんで、また、阪急沿線のおばはん連中がたまらんねん。野球に無関心やねん。じぶんら、ゴルフやテニスやっとんねん。阪急ブレーブスが昔強かった時に、優勝しそうになった時だけ、阪急百貨店の優勝記念セール目当てに応援しとってん。おばはんら、福本の世界記録なんて、関係あらへんねんで。ほんまにひどい話や」

「それで、西出さんは、何処のファンですか?」

「勿論、巨人ファンや。決まってるやんか!僕は子供のとっからの王はんの大ファンやねん。王はんは日本野球界の誇りや!ほんまに大したお人でんな!
 僕、『努力』って言葉を王はんに教わってん。王はん、王貞治いう名前だけに、よう打ちはるわ!」

「あのねえ。西出さん。空気を読んでくださいよ。ここは、嘘でも『阪神ファン』って言ってもらわないと。しめしがつかないじゃないですか。スジャータちゃんの庶民学の特別パネルディスカッションですよ。『庶民のチーム阪神』のファンじゃないと、まずいですよ。ガラが悪い下町の球団、おおいに結構じゃありませんか。章子ちゃんも笑ってますよ。大笑いしてますよ」

「なんで嘘つかんとあかんねん。僕は絶対に巨人ファンや。三代続いた由緒正しい正真正銘の巨人ファンでっせ。大阪の巨人ファンは、根性入ってまっせ。第一、阪神みたいなどんくさい球団のどこがええねん。しょーもない」

「ということは『隠れ巨人ファン』ですね」

「アホか。なんで隠れんとあかんねん。隠れキリシタンちゃいまんがな。
 アホなこと言わんとってや。大阪の『隠れ巨人ファン』ちゅうのは、桂三枝たらいう選挙出るのをカミはんに止められたぐらいで、泣きよるような根性無しみたいに、商売のために巨人ファン寝返って阪神ファンに鞍替えしたドアホが広めた嘘っぱちの噂っちゅうねん。
 僕は関西で『巨人阪神戦(阪神ファンは『阪神巨人戦』という)』がある時、甲子園や大阪ドームに行って巨人を応援してんねんで。

 第一、阪神ファンゆうのは、ずうずうしいんや。下品なんや。巨人が甲子園でV9した時、日本球界の大切な大切な宝の王はんを、どつきよったんやで。読売テレビのカメラ壊しよったんやで。ヤク○や!大阪の恥や!
 僕なあ、野球が好きなんや。プロ野球は大人も子供も楽しめる素晴らしい娯楽なんや。なんで、あいつら野球をマトモに楽しめへんねん。
 三塁側の神聖な巨人様応援用オレンジシートにまで侵入しくさって。
 また、あのジェット風船ちゅうんが、カクテル光線に、呼気に混じった唾がキラキラ光って、ばっちいことこの上ないんや。何が悲しゅうて、野球観戦で阪神ファンのオッサン・オバハンの唾を頭から被らんとあかんねん。第一、あれはカープファンが始めたんちゃうんかい。
 そやから僕、無礼な阪神ファンをおもいっきりどついたってん」

「そんなことして、大丈夫ですか?」

「大丈夫に決まってるやろ。だいたい大阪の阪神ファンはせこいから嫌いや。大阪で阪神ファンのくせして、反体制、気取るねんで。なにが反体制やねん。
 大阪で阪神ファンいうたら、ガチガチの体制側やんか。日和見の烏合の衆やんか。何考えとんねん。たまに優勝したからって、道頓堀のくっさいどぶ川にはまりよってからに。しょーもない!いい迷惑や!あいつら餓鬼や。

 その点、名古屋は中日ファンでっしゃろ。ちっちゃなボンからお爺ちゃんまで、みんなドラゴンズの青い帽子被って」

「たーけー(馬鹿の意。『たーけー』は、話者が興奮した時の『たわけ』の語形変化)!あったりみゃーだがや(当たり前じゃないの)」

「それで、シルベはん。さっきからムーミンに出てくるスナフキンみたいに傍観者気取ってはるけど、なんでやねん。アンサン、一体どこのファンやねん」


『その2』に続く


【ファイル19】2006.11.25 スジャータちゃんとシルベさんより『その2』

 前回のお約束の、ご報告をします。

 出てきたんだよ。

 タカシが、別荘から。

 今回初めての人は分かんないよね。タカシってさあ、スジャータが暴走族時代の『ダチ』つまり、友達でした。
 あったま悪いから、スジャータは別に、タカシのこと何とも思っていませんでした。

 それから、もう一人ヒロシっていう友達もいました。ヒロシもすっごくあったま悪かったから、スジャータ、やっぱり、別に、何とも思っていませんでした。

 だって、二人とも、スジャータが一生懸命考えた量子力学の新理論をぜんぜん分かってくれないんだよお!ガード下の塀にスプレー缶でいっぱい数式書いて教えてあげたのに。

 つまんないよお!大っ嫌い!

 それなのに、タカシもヒロシも、あったま悪いから、スジャータが知らないうちに、スジャータのことを取り合って、馬鹿な喧嘩をしました。

 二人とも気はいい奴なのに残念です。

 それで、普段この子達は、ナイフとかチェーンとかは格好をつけて持っているのですが、喧嘩は素手でやります。

 それで二人もそうしてたんだけど、タカシが負けそうになって、くやしかったから、ついナイフを抜いてしまって、それに気付かなかったヒロシが組み付こうとしたもんだから、お腹にナイフがぷっちんって刺さっちゃって、ヒロシは痛いよおって救急車で病院に運ばれたんだけど、すぐに死んじゃいました。

 半分は事故みたいなもんなんだけど、ナイフを抜いたタカシが悪いんだよ。

 それで、タカシは少年院に入りました。

 タカシは嫉妬深くて、執念深いから、スジャータのことを諦めきれませんでした。

 それで、タカシが少年院から出てきました。

 だから、スジャータのボディーガードのまあくんが、心配になってタカシに会いに行きました。

 まあくんは、実は暴走族の大先輩です。関東ではかなり名の知れた伝説的な頭(カシラ=総長)でした。無茶苦茶喧嘩が強かったので、格闘技の世界からスカウトが殺到して、結局プロの道に進んだのです。

 タカシとは格が違います。それで、義侠心に厚いまあくんが、スジャータのことでいろいろ意見してくれました。タカシはまあくんのことを尊敬しているので、スジャータのことは諦めたんだって。

 それで、どうしたかっていうと、タカシったら、すぐにちゃっかり新しい彼女を作って、来月結婚します。

 来年にはうっかり赤ちゃんが生まれます。

 なんなのさあ!これって、酷いじゃないのさあ!

 それで、先週、タカシは奥さんになる人とその人のお腹にいる赤ちゃんとで、ヒロシのお墓参りに行ったんだって。ヒロシの親御さんにも改めてお詫びに行ったらしいけど、会ってくれなかったって。

 当たり前だよねえ。

 タカシはこれで幸せになっていいけど、ヒロシは死んじゃったままです。

 タカシは一生かかっても罪は償えません。

 タカシはヒロシの影を一生背負って生きなければなりません。

 これは、自分が引き起こしたことだから、しょうがありません。

 タカシの話は以上です。

 ※  ※  ※

 シルベさんなあに?

「ところで、スジャータちゃんからのアトモス部屋の登場人物に対しての印象を一言ずつ聞きたいんだけど」

 いいよお☆

 では始めます。スジャータのみんなの印象は、

スジャータちゃん・・・・美人で優しくてあったまいい☆
眼とろん星人さん・・・・素敵☆
メーターおじいちゃん・・・・だーい好き☆
メリーさん・・・・憧れ☆
まあくん・・・・・たのもしい☆
ノレン・・・・・生意気★
シルベさん・・・・しょみん

「あのさあ、どうして他のみんなは印象なのに、僕だけ『庶民』っていう属性なの?しかも、無印のひらがなで!」

 だってえ、シルベさんったら、とっても『しょみん』っていう印象だもの。

「もう、結構です!」

 あ〜あ、シルベさんたら、すぅ〜ねちゃった。おとな気ないなあ!

 じゃあ『おとな気ない』に訂正してあげるね☆
 
 ほんとーに、スジャータちゃんて優しいねえ!


【ファイル18】2006.11.23 スジャータちゃんとシルベさんより『その1』

 こんにちは、みなさん、お元気ですか?シルベです。
 いつも、遊びにいらしていただき、ありがとうございます。
 本編は、すっかりご無沙汰して申し訳ありません。

 先日、みゆりんさんの素敵なブログで、『今、暖簾を染色しています』という記事があり、そのなかで『そういえば、ノレン君の髪の色って何色なのかな?』っていうご質問がありました。

http://blogs.yahoo.co.jp/miyurin219/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&p=6

 ノレン君の髪については、少しばかりエピソードがあるので、ここでご紹介いたしましょう。

 ノレン君の髪は漆黒です。スジャータちゃん同様、綺麗な濡れ羽色です。ノレン君スジャータちゃんとも、この髪の色をたいそう気に入っていて、染めたことはありません。

 特にノレン君は、日ごろのものぐさも手伝って、染める気はさらさら無いようです。

 ノレン君の散髪は、小さい頃、スジャータちゃんの散髪屋さんごっこに付き合わされて以来、ずっとスジャータちゃんがやっています。

 さすがにご両親が止めさせようとしたのですが、ノレン君が『スジャータお姉ちゃんにしか散髪はさせない!』と泣いて駄々を捏ねたため、いまだにそのままです。

 従って、ノレン君の髪形は、小さい頃は『見るも無残な虎刈り』で(写真を撮ったりお出かけの時にはスジャータちゃんちの傘下のカツラ会社ハゲランスの特注製品を使っていました)、スジャータちゃんのカットの技量が上がって行くにつれ、マッシュルームカットっぽい髪形になっていきました。

 ノレン君は、スジャータちゃんの散髪がとっても好きです。ノレン君の方から、そろそろカットしてほしいということもありますし、スジャータちゃんが『もう切ったら?』ということもあります。

 ただ、先日、スジャータちゃんがふざけて緑と赤のダンダラ模様に染めようとして大喧嘩になりました。

 ノレン君は完全にスジャータちゃんのおもちゃです。

 ノレン君は美人のスジャータちゃんの弟だけあって、とてもハンサムです。

 2人とも特殊な環境で育ったため、基本的に大の仲良しで、その絆は、普通の家庭の兄弟以上に強いものがあるようです。

 知らない人が見たら、『仲の悪い恋人同士』のように見えます。

 いつも喧嘩ばっかりしてますから。

 それから、みゆりんさんにバトンをいただいたのですが、スジャータちゃんからそれについてもお礼をしたいということなので、スジャータちゃんにお話してもらいましょう。

http://blogs.yahoo.co.jp/miyurin219/folder/842738.html

 スジャータちゃんからのご挨拶とご報告

 こんにちは、スジャータです。今日は、眼とろん星人さんから、『皆さんにスジャータちゃんからご挨拶とご報告なさい』って言われたので、そーします。

 みゆりんさんからバトンももらって、マリーアントワネットさんみたいだと言われて、嬉しかったので、お礼もしたいと思います。

 えっへん!わたくしは、たいそう嬉しく思いますよ。今後とも、みなが健やかであることを希望します・・・・。

 じゃなかった。てへっ☆しっぱいしっぱい。

 いつも、アトモス部屋を応援してくれて本当にありがとうございます。

 一杯一杯感謝します。

 あのねえ。

 スジャータって、お友達が少ないんだ。だって、図書館育ちだもん。それでもって、アトモス部屋でお友達ができて本当に嬉しいな。

 スジャータは、ここにこんなにたくさんの人が遊びに来てくれるなんて思ってなかったよお。

 本当に本当ありがとう!

 思えば、『アトモス部屋』はホームページから始まりました。
 だけどねえ、眼とろん星人さんたら、面倒くさがりなもんだから、第2話から、ブログになりました。それで、みんなコメントをくれるようになって、眼とろん星人さんの地球の調査がとっても捗ったんだって。よかったねえ。

 そのときは眼とろん星人さん独りでした。そこにスジャータが押しかけていったんだよ。

 懐かしいなあ。その頃のスジャータって、こんな喋りかたじゃなかったよ。もっと普通の喋り方だったんだよ。

 それがねえ。だんだんこんなになっちゃった。へーんなのお!
 これからもスジャータって変わっていくのかなあ?興味津々だよ。
 これからもスジャータもみんなも活躍するから、応援してね。お約束だよお☆

 それから

 次回、ご報告をします。
 (『その2』に続く)

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【ファイル17】2006.10.27スジャータ、キャリアウーマンになりたいよお『その2』

「スジャータ様のお母様は、お母様ですよね」
「お母さんはお母さんだよ」
「そうでしょう。主婦は主婦です。兼業も専業もありません。
 日本の勤労者は、その多くがサラリーマンです。転勤があります。日本の経済発展は、転勤族のサラリーマンの功績に負うところが大きいのです。
 その上、彼等は、収入の捕捉率100%の納税者です。

 私の場合、夫が転勤の無い職業で、共働きで働ける条件が恵まれているのです。

 第一、『女性の社会進出』って、メディアで御立派な御託宣を述べてらっしゃる方々は、作家やタレントのような自由業とか、大学教授とか、民放ネットワーク・キー局のアナウンサーとかいった東京で働いていて、転勤と関係ない方々ではありませんか。

 共働きの方が時間的に家事・育児には不利だから、大変なのは事実です。しかしながら私は、夫の母に育児を手伝ってもらっています。一人で子育てをしているわけではありません。
 それを、自分だけ自立しているような口を利くのは傲慢だと思います。

 それなのに、共働きがあるべき姿で、家事育児だけしている主婦をことさらに『専業主婦』と呼ぶのはおかしいと思います。

 先程もスジャータ様がおっしゃったように子供にとって、母親は母親です。
 泣き喚く乳幼児に、女性の社会進出の意義なんか話しても理解できるものですか。

 妻が経済的に自立してないから、夫の横暴に耐えなければならないといいます。確かに、経済的基盤を持った女性は、普通の主婦よりも磐石な地位を勝ち得ることができます。『カカア天下と空っ風』いう言葉は、上州では繊維産業に従事する女性の立場が相対的に強かったことを意味します。

 しかしながら、それは、主婦労働の価値を認めない社会と夫が責められるべきです。

 それがどうですか、専業主婦は社会的労働を行っていないから、労働者ではないとか、家畜だとか、言いたい放題言ってる人がいるではないですか。たいてい、それは女性の社会進出による男女の共同参画社会というものを無批判に肯定する人達です。
 
 夫が外で働いて、主婦が家庭を守るというのも、りっばな男女の共同参画社会じゃないですか。

 これは、絶対に誤解してもらいたくないのですが、私は、優秀な女性が、社会に出て働くこと自体は、別に悪いことではないと思っています。条件が許して、女性に能力があれば、むしろ歓迎すべきことだと思います。また、経済的事情から、共働きを余儀なくされている方々もいらっしゃるでしょう。でも、もっと貧しかった時代の方が、共働きは少なかったのではないのですか。

 私も、今こうやって、スジャータ様の下で働かせていただいています。

 もちろん、地域社会の紐帯が強固だった昔と違って、大家族で、地域ぐるみで子供を見守った、昔と違って、子育てをする主婦が、孤独で不安のうちに育児を行っている現実は直視すべきです。私は、女性だけに家事・育児の責任を押し付けるのは、過酷だと思います。ですから、夫を初めとした社会がそれを分かち合う必要があることは言うまでもありません。

 家事・育児というのは本当に大変です。幾ら、ガス・水道等の都市生活基盤設備(余禄と補遺で解説)や、家電が発達したからといって、それらは本来的に片手間でできるような仕事ではないはずです。ですから、家庭で働くだけで精一杯の女性がいるのは、当然の事なのです。

 それなのに、家事育児に専念したいという女性に対して『家畜』呼ばわりする女性が存在することを私は許しがたいことだと思っています。

 同姓に対する裏切り行為です。味方に背後から狙撃されるのと同じです。

 私はそれらの人達に、同性に対して社会進出せずに主婦に専念することは罪悪で、封建的で遅れているという強迫観念を押し付けるという行為は、愚劣だから絶対にやめて欲しいといっているだけです。

 主婦と共働き主婦とが論争をすれば、共働き主婦が勝つにきまっています。共働き主婦たちは社会で語る言葉と方法を持っているからです。そのようなハンデがあるにもかかわらず、却って共働き主婦の立場を擁護する意見をマスコミが一方的に取り上げるばかりではなく、行政が音頭をとって、そのような意見を広めようという風潮を私はアンフェアで、卑怯だと思っているのです」


「だそうです」とメリーさんの勢いに気圧されたシルベさんは応じた。


「一般に、普通の女性は、『ステップアップ』とか『自己実現』のために『キャリア』に憧れます。

 学者として、また経営者としての才能と実績をすでにお持ちのスジャータ様が、今更『キャリア』にあこがれる姿は滑稽です。私にはスジャータ様のような才能はありません。私はスジャータ様の豊かな学識と才能に憧れているのですよ。

 私はスジャータ様以外の何人の執事になるつもりもありません。

 スジャータ様が庶民のことを知りたいという態度は立派だと思いますし、尊重したいと思います。また、そのために、私としてもできる限りお手伝いをしたいのですが、それは、行き過ぎると、牛の角を矯めることになるのではないかという危惧を抱いているのです。自分の身を誤るような無理だけは絶対にやめていただきとうございます」

「わかった、メリーさんの言うことを聞くよ。スジャータ、キャリアウーマンはあきらめるよ。有益なお話、どうもありがとう。さがってください」
 その言葉を聞いて、メリーさんは微笑みながら深々とお辞儀をして踵を返し、部屋から下がった。

「実はねえ、これはメリーさんには内緒だよお」

 いつもの口調にもどったスジャータちゃんは、悪戯っ子の目をくりくりさせながら、小声で話し始めた。

「スジャータって以前に中小企業の採用試験を受けたことがあるんだ。でもねえ、落っこちちゃった。てへっ」

「それで、履歴書は正直に書いたの?」

「あったりまえだよお。スジャータって嘘つきじゃないよ」
「あのねえ、その中小企業っていうのは、多分、スジャータちゃんが筆頭株主やってる会社よりずっと小さいと思うよ。そこにハーバード大学ビジネススクール出の東証二部上場会社の創業者で筆頭株主が就職試験を受けにきたら、就職にきたんじゃなくて、会社を乗っ取りにきたとしか思えないよ。スジャータちゃんなんか雇いっこないよ」
「考えてみればそーだね。シルベさんの言うとおりだね。

 でも、スジャータの気持ちってのわあ、庶民になりたいよー。だから、シルベ先生、よろしくお願いするね」

 シルベさんは、本当に疲れてしまった。


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