【ファイルS32】 2012.03.13 大阪の『北浜レトロ』でアフタヌーン・ティーだよ(下)文化財の建物を紹介するよ。前回はアフタヌーン・ティーの優雅な時間を記事にしました。(上)はこちら。 http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/53096604.html 今回は建物と調度等を御紹介します。 『1912』と書かれた大きなティーポットの看板です。 そりゃあそうですよね。証券取引所の真ん前ですから。 ファザードの淡い褐色のタイルは積まれた煉瓦の上に張られているそうです。 【『大大阪モダン建築』 橋爪紳也 監修 青幻社 P42より】 ※ ※ ※ 戦後、建設資材を扱う商社の社屋を経て、1996(平成8)年に現オーナーの小山寿一さんが手に入れる。 玄関先に「売却物件」と書かれ、不動産として売りに出ていたところを偶然見つけたそうだ。一目惚れして購入を決意したものの、長年使われていなかった内部は床が抜けそうなほど荒れ放題だった。 しかし所々に残るディテールはほれぼれとする美しさで、小山さんは自ら重ねた時代考証を元に、オリジナルを活かした再生を決意する。照明や建築金物、家具などは全てイギリスのアンティークを自ら買い付け、ペンキの色は何度もテストを繰り返した。 1997(平成9)年、本格的な英国紅茶とスイーツの店として「北浜レトロ」がオープン。本物にこだわった小山さんの店づくりが瞬く間に人気を獲得した。 (中略) 開業10周年を迎えた2007年、大規模な改修・メンテナンス工事を終え、新たな時を刻み続けている。 ※ ※ ※ 私はこの記事に惹かれて、ここに来ました。 それにしても、法隆寺の例を引くまでもなく、建物というのは手入れと修理なんですね。 小山さんがここまで徹底的にこだわって、リフォームしなければ、文化財の指定どころか、このビル自体存続していたかどうか分かりません。 結局、文化というのは人が紡(つむ)いでいくものなのですね。 こうやって綺麗にしてもらって、多くの人に楽しんで愛でてもらって、このビルもさぞかし嬉しかろうねえ。 玄関のデザインも洒落ていますね。 薔薇の花かな? 玄関先には英国風の郵便ポストがおいてあります。 レトロな調度だねえ。 一階突き当たりの壁の飾りです。 ケンブリッジ1902、オックスフォード1905ってどういう意味かな? 創立はそれぞれケンブリッジ大学が13世紀、オックスフォード大学が11世紀なんですけど。 この壁の右がトイレですが、さすがに撮影はできません。 ここのトイレは木の便座で、フラッシュが、鎖紐を引っ張るタイプの欧米の漫画に出てきそうな典型的なこだわりのレトロ洋式トイレです。 鍵はかかっているときが『ENGAGED』で、開いているときが『VACANT(空き)』と表示されていました。 ENGAGE(エンゲージ)って婚約指輪のエンゲージ・リングのエンゲージですね。この場合は、約束するという意味なんでしょうが、鍵をかけるというのも、英語ではエンゲージなんだねえ。それとも、『使用中』という意味かな? そういえば、ラグビーのスクラムを組むときにレフェリーが『ホールド・・・・。エンゲージ!』ってコールしますが、この場合の『エンゲージ』は、スクラムをしっかりと歯車のように噛み合わすという意味なんでしょうね。 大きなシャンデリアと、 ということで、優雅なティータイムを楽しめる北浜レトロでした。 大阪は実利的で粉モンだけの街じゃないよ。贅沢で繊細で粋なモダン文化の街でもあるのです。 機会があったら是非お立ち寄りくださいね。
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お菓子の部屋
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かつては、東京兜町(かぶとちょう)にある東京証券取引所と大阪北浜の大阪証券取引所は、ライバルでした。 でも、東京一極集中と大阪経済の地盤沈下で、北浜は最近元気がありません。 とはいえ、商都大阪経済の中心であることに代わりがないので、すっきりした身なりのビジネスマンが、行き来しています。 そういう生き馬の目を抜く大阪北浜の証券取引所の道を挟んで北側に『北浜レトロビルヂング』があります。 りっぱで綺麗なビルだねえ。 それもそのはず。ここは文化庁により登録文化財の指定を受けているのです。 登録有形文化財第27−0029号だねえ。 現在、この『北浜レトロビルヂング』は、英国伝統菓子舗&紅茶室の『北浜レトロ』というお店になっていて、中を覗くと、暖かい灯りが入っておいでよと誘ってきます。 ということで、中でリッチなティータイムを楽しむことにしました。 外にメニューがあったので、眺めます。 セットメニューが、アフタヌーン・ティー2,100円、サンドウィッチ・セット1,600円、ケーキ・セット1,100円、スコーン・セット1,100円、 飲み物だけなら、コーヒーが600円、紅茶が800円です。 普通の喫茶店と較べると、ややお高い値段設定ですが、お昼の時間なのでアフタヌーン・ティー2,100円をいただくことにしました。 好きな飲み物と、好きなスコーンを2種類撰択、好きなケーキ1個を撰択+フィンガー・サンドウィッチ(ハム&キュウリ)のセットです。 別に『営業中』の札がかかっていないので、開いているかどうか分からなかったのですが、開店時間の11時になっているので、試しにドアを押したらば、開きました。 それで、お店の人に喫茶を利用したいということと、写真を撮らしてくださいと告げると、さっそく喫茶室に案内されました。 喫茶室は階段を上って二階です。 喫茶室(ティー・ルーム)は大きな窓でシャンデリアが下がっています。 アフタヌーンセット2,100円は決まっていたのですが、メニューの見方がよく分からなかったので、お店のお姉さんに教えてもらいました。 紅茶はアッサムティーのロイヤルミルクティーにしました。 まず、ティーのセットが運ばれてきます。 手前から左奥に、 ウェッジウッドのティーカップ、アッサムティーの入ったティーポット、おかわりの二番煎じを淹れるための継ぎ足し用お湯の入ったポット。 右の手前が、茶こしで、その奥がミルクポットです。 こちらが、お砂糖のポットです。 うへえ、お茶を飲むのにも大変な装備が必要なんだねえ。 お茶とお湯のポットは熱いので気をつけるように言われました。 それで、さっそくお茶を淹れるよお。 綺麗な色だねえ。 ミルク少々と、砂糖1個をいれました。 薫り高いアッサムティーにミルクとお砂糖をいれると、まろやかな味になって、疲れが一挙にふっとびます。 おかわりはストレートで飲みました。 お客さんが続々入ってきて、その殆どが女性です。女の人はこういう情報収集力が長けているからねえ。 そうこうしていると、アフタヌーンのセットが運ばれてきました。 わ〜い。金属のフレームにお皿が三階建てになってやって来たよ! 三段重ねです。こうしないと、テーブルがお皿であふれちゃうからねえ。 フィンガー・サンドウィッチ(ハム&キュウリ)は、ハムとキュウリにマヨネーズを付けて挟んであります。 しっとりした素朴な舌触りのパン生地が美味しいねえ。 マヨネーズが付いたキュウリとハムのコンビネーションがサンドウィッチでは一番合うねえ。 食べ終わったら、綺麗なお皿の絵が鑑賞できます。 お皿の裏にはイギリス有名陶器メーカーのウエッジウッドの刻印が。 スコーンは食べきれなかったら持ち帰ることができるそうですが、食べられるのなら、暖かいうちにお召し上がりくださいだって。 二種類選べるので、私はチョコチップと抹茶を選びました。 歯を当てると落雁のようにはらはら崩れます。 その分、破片がテーブルの上にボロボロこぼれるのが参ったねえ。 暖かくて、口の中で甘い生地が崩れて広がって幸せな気分になります。でもパサパサじゃなくて、しっとり感が残っているよ。 持ち帰りにすると、多分冷えて乾燥して、このしっとり感が幾分か損なわれるんだろうね。 チョコチップはミルク味の生地にチョコの苦みが利いていて、抹茶は抹茶独特の香ばしさが、ほんのりと口の中に広がります。 これだけでも上品な甘さで美味しいのに、それに贅沢なジャムやクリームをたっぷりとのっけると、幸せな気持ちが倍増するねえ。 さすがはイギリスのティータイムのおやつはスコーンだけのことはあります。 ケーキの撰択は、ダーク・チェリーのショートケーキ。 ダーク・チェリーの酸味と生クリームと生地の程よい甘みが良く合うねえ。 生地の層の中にもダーク・チェリーと生クリームが挟まっています。フランスのケーキのような柔らかくてかくて上品なお味のケーキです。 というより、イギリスのケーキってこんなのかな? それにしても、結構な量があるねえ。 お腹がいっぱいだよお。 ということで、今回の一番のお勧めは、やはりスコーンですね。 とりあえず、午後のおやつを気軽に楽しみたいというなら、スコーン・セットが良いかも。 ヨーロッパの料理といえば、フランス料理というイメージがあって、イギリスの料理はあまり美味しくないけどティータイムだけは別だって聞きますが、それはスコーンのおかげかな? 今回のアフタヌーン・ティー2,100円は、この雰囲気と味とボリュームからすれば、とてもリーズナブルな値段だと思います。 こういうお洒落なスペースが大阪北浜にあるのは、宝塚歌劇団を生んだ関西の人たちの気質や志向かな? そういえば、『ベルサイユのばら』の池田理代子さんも大阪出身だし。 こうやってゆっくりしていると、階段の方に人が並び出しました。やはり、ここは大人気なのです。 やっぱり開店の時に入って正解だったよ。 ということで、待っている人に悪いので、お茶が済んだら早めに退散します。 建物そのものについては、とても魅力があるので、次回にご紹介しますね。 (下)に続く。 |
【ファイルS30】 2011.06.28 アメリカのセミ入りアイスが販売停止になったよ13年に一度のセミさんだからねえ。以前、本ブログで17年セミさんと13年セミさんの御紹介をしました。記事はこちら。 http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/38884499.html ジュウサンネンセミさんのお姿(再掲) そしたらば、今年はアメリカ中西部では、今年が13年セミの当たり年だそうで、こういう記事が報じられました。 ※ ※ ※ セミ入りアイス断念=衛生当局「食品基準ない」―米 【時事通信 6月15日(水)5時35分配信】 【シカゴ時事】米中西部ミズーリ州では今年、セミが大発生する当たり年で、同州コロンビアのアイスクリーム販売店がこのほど、セミを食材として調理し、アイスクリームとして発売したところ、店の予想に反して初回製造分が数時間以内に売り切れた。 だが地元衛生当局の勧告に従い、販売を打ち切ったため、つかの間の人気商品に終わった。 地元メディアによれば、セミ入りアイスクリームの商品化を決めた同店では、従業員が店の裏庭でセミを捕獲。羽を取って煮た後、ミルクチョコレートと砂糖をまぶし、アイスクリームに練り込んで提供した。 同店は念のため、地元衛生当局に新商品を連絡すると、「セミの(適切な調理法などの)食品基準はない」との回答があった。 セミは13年周期で大量発生するため、同店入り口の張り紙には「セミ入りアイスクリーム、2024年まで品切れです」と書かれているという。 ※ ※ ※ 肝心のお味の方は「セミ? まぁ、ピーナツとたいして変わらないよ」ということです。 昆虫を食べる地域なんて世界中ざらにありますから、セミ入りアイスもアリでしょう。 日本でもイナゴの佃や蜂の子、ざざむしを食べる地域があります。 でも、庭にいるセミの体内には余剰殺虫剤が残っている可能性があるので、販売停止もやむをえない措置みたいです。 それにしても、『裏庭でセミを捕獲』って、牧歌的な問屋制家内工業だねえ。 次回の大発生までに『13年セミの食品基準』なんて出来るわけ無いし。 なんせ、13年に一度の夏にしか売れない商品の食品基準作成のために、わざわざお金と手間暇なんてかけられないですよね。 ということで、ここでも13年ゼミの生き残り戦略は功を奏したのでした。 偉いねえ。 なにはともあれ、乱獲されなくて良かった良かった。 |
【ファイルS29】 2010.11.12 浅草の喫茶店『アンヂェラス』でダッチ・コーヒーを飲んだよケーキのアンヂェラスやシュークリームも美味しいねえ。浅草きびだんご『あづま』に立ち寄った後、お洒落な喫茶店『アンジェラス』に行きました。浅草きびだんご『あづま』の記事はこちら。 http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/51382123.html 浅草の名所『アンヂェラス』は、昭和21年創業で、『聖なる鐘の音』という意味です。 『アンヂェラス』は川端康成、永井荷風、池波正太郎に、画家・山下清、東郷青児、そして漫画家・手塚治虫など多くの文化人に愛されてきた老舗です。 だから、浅草の名所として、ガイドさんや人力車のお兄さんが説明していました。 3階建ての建物は、欧州の山小屋をイメージしたもので、1階2階は吹き抜けの禁煙席、3階が喫煙席になっています。 ウエートレスのお姉さんがオーダーを取りに来たので、ダッチ・コーヒーと洋菓子のアンヂェラス、のシュークリームを注文しました。 最初に出てきたのは、 ダッチ・コーヒー600円です。ダッチコーヒーは、このお店が発祥の水出しコーヒーです。 右のコーヒーを氷が入ったグラスに注ぎ込みます。 じっくりローストされた苦みと香ばしさが特徴の濃厚なお味です。 この強くて後味がさっぱりした苦みは癖になるねえ。 店の名を冠したケーキのアンヂェラス(320円)です。 ブッシュ=ド=ノエル(クリスマスの薪)を小さくしたタイプのケーキということです。 チョコレートとホワイトがあり、私はチョコレートを選択しました。滑らかな舌触りのチョコがコーティングされた生地の中にクリームを挟んだプチ・ロールケーキです。 ガナッシュショコラ風のお味が私の好みです。 お店自慢のシュークリームは210円です。 もちもち濃厚のカスタードクリームがしっとりした生地の中に入っています。 アンヂェラスとシュークリームは甘いので、苦いダッチ・コーヒーがとても良くマッチします。 いってみれば、抹茶と和菓子の関係かな? ということで、賑やかな下町情緒たっぷりの浅草の中で、人疲れした時に、のんびりゆったり寛げるスペースがあるのはありがたいねえ。 これが、ずっと愛され続けた理由なのでしょうね。 いつまでも続けて欲しいお店です。 |
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久しぶりに浅草に行ったらば、新しい東京タワーの『東京スカイツリー』が建設中でした。 大きいねえ。 作業している鳶職の人達、怖くないのかなあ?私だったら、目が回ってひっくり返るねえ。男だねえ!日本はトビの職人さんのレベルが高いのですね。 クレーンはかなり大きいはずなのに、こんなに小さく見えます。 この写真を撮ってから、大分日もたっているので、今は工事がもっと進んで、夜はライトアップもされているそうです。 完成すると、高さが634.0m。世界一の高さの電波塔になります。 2011年冬に竣工。2012年春に開業予定だそうですから、まだ時間がかかるねえ。 それはそうと、仲見世を覗いていて、美味しそうなお団子やさんがありました。 浅草きびだんご『あづま』です。 江戸時代に仲見世に実在した門前のきびだんごを再現したお店なんだって。 その場できびだんごを作って実演販売しています。若い店員さんがてきぱきと働いています。 とても人気で次から次へとお客さんが買っていきます。 おいしそうに食べている人を見ていると、私も食べたくなりました。 それで5本300円也を買いました。 できたてのほかほかです。 だから、その場で食べるととっても美味しいのです。 やわらかくて、素朴な香ばしさのあるきびだんごに、甘いきなこがまぶしてあります。 安倍川餅をさらに、とろみを出したような食感で、上品な和菓子のような岡山のきびだんごとはかなりイメージが違います。 甘すぎず、後味も良いし。 東京って、粟善哉にしろ、このきびだんごにしろ、雑穀で作ったお菓子が美味しいねえ。 写真は実物より一回り大きく写っています。だから量は少なめですが、立ち食いでちょっと味わうには丁度良い大きさです。 仲見世の雑踏の雰囲気の中で食べるので余計に美味しいけれど、お土産に買って帰ってもいいねえ。 仲見世はまるで一年中お祭りをやっているような人出ですから、活気があって良いねえ。外国観光客にも人気なのが分かります。 ごちそうさまでした。 |





