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【ファイルMU12】2014.03.06 羽生結弦選手がソチのシングル・フリースケーティング(FS)で使用した映画音楽『ロメオとジュリエット』

この映画のジュリエット役の主演女優オリビアハッセーさんは、布施明さんの元奥さんだねえ。

 遅ればせながら、羽生結弦(はにゅう ゆづる:Yuzuru Hanyu)選手の2014年ソチオリンピック男子シングル金メダルおめでとうございます。

 東日本大震災で罹災し、自らも避難所暮らしを余儀なくされ、罹災者の皆さんが大変なご苦労をなさっているこの状況で、自分がスケートをしていても良いのだろうかと悩み、あの若さで厳しい練習・トレーニングや精神的な重圧に耐えながらも、罹災地の皆さんをはじめ多くの人々の応援と期待を背にあの素晴らしい演技。

 本当に感動しました。彼はゴールドメダリストになった2014年2月14日時点で、弱冠19歳65日だったのです。

 今回のソチは、日本の選手みんな頑張りましたね。今の若い人はインタビューの受け答えもしっかりしていて本当に立派だと思いました、

 日本人の良い国柄を世界に発信してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。

それにしても、何故か羽生結弦選手が百点越えしたショートプログラム(SP)の音楽、ゲイリー・ムーア『パリの散歩道』ばかりがクローズ・アップされていますが、私はフリースケーティング(FS)で使用された映画音楽の『ロメオとジュリエット』の方が印象に残っています。

 シェイクスピアの戯曲『ロメオとジュリエット』は、どうも作曲家の創作意欲を刺激するらしくて、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ベルリオーズといった大作曲家も『ロミオとジュリエット』を題材にした名曲を残しています。

でも、ポピュラー・ミュージックの中で一番に挙げられる名曲といったら、イタリアの巨匠、ニーノ・ロータ作曲の映画音楽『ロミオとジュリエット』でしょう。


まず、その映画『ロミオとジュリエット(1968年)』の有名なバルコニーのシーンと、テーマ曲を編集した動画があったので、ご紹介します。

ロミオとジュリエット(1968年) テーマ曲 Romeo and Juliet




 うまくみられないときはこちら。↓
http://www.youtube.com/watch?v=z2AS5pJjuyg

 この動画では、演奏はニーノ・ロータ(オリジナル)のものではなく、ア­ンドレ・リュウのものが、あえて使用されているのだそうです。

この『ロミオとジュリエット』(原題:Romeo and Juliet)は、1968年に製作・公開されたイギリスとイタリアの合作映画です。

監督 フランコ・ゼフィレッリ
脚本 フランコ・ゼフィレッリ、フランコ・ブルサーティ、マソリーノ・ダミコ
原作 ウィリアム・シェイクスピア
出演者 レナード・ホワイティング(ロミオ)、オリヴィア・ハッセー(ジュリエット)
音楽 ニーノ・ロータ
配給 パラマウント映画
公開 イギリス:1968年3月4日(ロンドン、プレミア上映)、アメリカ: 1968年10月8日、イタリア:1968年10月19日、日本:1968年11月23日

Romeo and Juliet (1968)
Director: Franco Zeffirelli
Writers: William Shakespeare (play), Franco Brusati (screenplay),
Stars: Leonard Whiting, Olivia Hussey, John McEnery

 監督はイタリアオペラの殿堂ミラノ・スカラ座で、演出を手掛けていたフランコ・ゼフィレッリ氏。

特筆すべきなのは、ジュリエット役を演じた本作の撮影時15歳だったオリヴィア・ハッセーの闊達(かったつ)で愛らしく初々しい演技。

 この動画でもその一端はお分かりになられると思います。

 これは原作のジュリエットの実年齢【原作では、ジュリエットがあと 2 週間ほどでやってくる収穫祭の夜(Eve)に14 才になるという設定】に近い彼女をゼフィレッリ監督が抜擢したということなのだそうです。この選択は大正解だったと思います。

 この映画は英国の戯曲というより、イタリア的な色彩が濃いロミオとジュリエットです。テンポが速くてスペクタクルで、三島由紀夫氏もエッセーで絶賛していました。

 当時は日本でも大ヒットしたそうです。

 作曲はニーノ・ロータ氏です。この人は数々の映画音楽の名曲を残した作曲家で、『ロミオとジュリエット』の他に、『ゴッドファーザー<愛のテーマ>』、『太陽がいっぱい』、『道』等々、皆さんきっと一度は耳にされたであろう映画音楽の名曲を多く生み出しました。

さすがに、羽生選手のソチでの『ロミオとジュリエット』の動画は見つからなかったので、別の大会の演技の動画を貼っておきますね。


羽生結弦2013 GPF FS 翻訳(B.Eurosports)




 うまく観られないときはこちら。↓
http://www.youtube.com/watch?v=RVPa-67Oj9s

“British Euro Sports(ブリティッシュ­・ユーロスポーツ)”が放映した2013年12月6日(金)に福岡マリンメッセで行われた『フィギュアスケート:GPファイナル・男子フリースケーティング(FS)』における羽生結弦選手の演技の解説翻訳字幕付動画です。

 解説は、クリス・ハワース(Christopher Howarth)さんとニッキー・スレイター(Nicky Slater)さん。

 お二人とも往年の名スケーターです。イギリスで放映するために、わざわざ福岡までやってきて解説したのですね。

※)↑この動画は解説の日本語訳字幕を表示することができます。

 まず、動画の中央再生 ▶ ボタンを押して再生が始まったら現れる赤矢印部の『CC』マークをクリックしてください。

イメージ 1



 字幕の設定が表示されます。ここで『日本語』の『オン』にして、

イメージ 2



 動画画面の適当な場所をクリックすれば、字幕が表示されます。

イメージ 3



それにしても、二人とも選手の立場から観たとても技術的な解説で、羽生選手を手放しといっていいほど大絶賛していますね。


 スケート界に彗星のごとく現れた若くて素晴らしい才能を祝福し、『今この瞬間を楽しんで。これが、これからユズルを待っている、沢山の優勝の幕開けなんだから』という言葉は、さっそくソチ五輪で現実のものとなります。

 また、この解説での、冒頭のクワドサルコウ(4回転サルコウ)で転倒しても、羽生選手は十分高得点が取れるのだという評価はソチで証明されました。

 でも、前半でミスをしたら大きな動揺があって当たり前なのに、そのあとで盛り返す羽生選手の心身におけるタフさは驚異的です。解説のお二人もこのことに驚嘆しています。

 一流の選手が見れば、羽生選手がどれだけ凄いことをしているのか分かるのでしょうが、私のような素人でも、びっくりするような演技です。

 羽生選手は、ソチ五輪も含めた2013-2014のシーズンのFSで、この【映画『ロミオとジュリエット』より/作曲:ニーノ・ロータ/振付:デヴィッド・ウィルソン】を演じています。

 なお、浅田真央選手においても、かつてFS演技曲の候補として『ロミオとジュリエット』が挙がったことがあったそうですが、結局は取り上げられなかったようです。

 浅田真央さんファンの中にも、浅田真央さんが演じる『ロミオとジュリエット』が見てみたいという方が結構いらっしゃるんじゃないのかな?

ということで、この名画『ロメオとジュリエット』のジュリエット役のオリヴィア・ハッセーさんは、後にカネボウ化粧品のCMに出演した際、そのCM曲『君は薔薇より美しい』を歌った歌手の布施明さんと1980年に結婚。

"薔薇より美しい"彼女は、布施明さんと結婚した年の日本映画『復活の日 (1980)』で、その時代の日本を代表する二枚目俳優だった草刈正雄さん演じる主人公の恋人役で出演していましたが、『復活の日』のDVDのオーディオコメンタリーによると、撮影現場に布施明さんの写真を持ち込んでルンルンだったそうです。ハッセーさんは、とっても気さくで良い人なんだって。


 お二人は一男児をもうけましたが、その後1989年に離婚しています。

羽生選手は、この映画は観たのでょうが、オリヴィア・ハッセーさんが布施明さんの奥さんだったということは知っているのかな?

羽生選手が生まれたのが、1994年12月7日で、二人が別れたのがそれより5年前だから、きっと知らないのでしょうね。

 ということで、今回は羽生選手が金メダル獲ったソチ五輪のFPで使用した音楽『ロミオとジュリエット』についてでした。

【ファイルMU10】2014.01.09 ヴィンス・ガラルディ・トリオの『ライナス&ルーシー』はジャズの名曲

スヌーピーやチャーリー・ブラウンの出てくるアニメ版『ピーナッツ』の音楽だねえ。

 以前記事にした、ゲオルグ・ショルティ指揮の『ワーグナー・オペラ・レコーディングズ』全曲CD36枚組をやっとこさ聞き終えることが出来ました。記事はこちら。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/53684146.html

 いろいろと他の音楽にも手を付けながら、長い間放置したりして、ようやく一通り聴き通せました。
 
 普段からこういう超大作ばかり聴いているかというと、そうでもないわけで、今回はジャズのナンバーから御紹介します。

ヴィンス・ガラルディ・トリオの『ライナス&ルーシー』です。

といってもピンと来ない人もいらっしゃると思うのですが、これは、スヌーピーやチャーリー・ブラウンの出てくるテレビ・アニメーション『ピーナッツ』に使用された音楽なのでした。

『ピーナッツ』については、『SNOOPY.co.jp :スヌーピー公式サイト』をご覧下さい。

http://www.snoopy.co.jp/

というか、原題は『ピーナッツ』のはずなのに、日本では原題には馴染みが無くて、公式サイトは『スヌーピー』なんだねえ。


『ライナス』というのは、チャーリー・ブラウンの親友で、ルーシーの弟です。

 本名は、ライナス・ヴァン・ペルト。いつも冷静沈着でチャーリー・ブラウンの相談相手にもなるのですが、安心毛布が手放せなくて、指しゃぶりも止められず、ハロウィンには「カボチャ大王」が現れると本気で信じているという変わった一面を持っています。

ライナスのお姉さんの『ルーシー』の本名はルシール・ヴァン・ペルト。

 口うるさく、わがままな性格で、ライナスには、日頃から毛布のことを始めとして、なにかと口やかましく文句を言います。空き地に基本料金5セントのカウンセリング・コーナーを開き、チャーリー・ブラウン達の悩みに、無責任で断定的なアドバイスをして料金を取ります。

 ルーシーは、天才ピアニストのシュローダーにお熱なのですが、彼の尊敬するベートーヴェンには全く興味が無く、シュローダーの迷惑顔にもお構いなしに、演奏中の彼に一方的に自分の言いたいことを喋りまくります。

 ということで、前口上が長くなりましたが、サウンドトラックの動画を見つけたので貼っておきます。

ヴィンス・ガラルディ・トリオの『ライナス&ルーシー』

“Linus and Lucy”




 うまく観られないときはこちら。↓
https://www.youtube.com/watch?v=JgoPl35n_AY

パーソネル(Personnel):ヴィンス・ガラルディ(p)、モンティ・バドウィッグ(b)、コーリン・ベイリー(ds) /1965年。

日本では、CD『チャーリー・ブラウン オリジナル・サウンドトラック』ビンス・ガラルディ, Peanuts (Related Recordings) が音源として入手できます。


イメージ 1



 とても楽しいCDです。

私はこのアニメーションが昔から好きだったのですが、その1つの大きな要因が、バックで流れているセンスの良いジャズ・ミュージックだったのです。

 この曲は、後にデヴィッド•ベノワやジョージ•ウィンストンがカヴァーしています。

 というより、私がこの曲をアニメ以外で最初に聴いたのが、デヴィッド•ベノワのピアノ演奏で、その次はジョージ•ウィンストンのピアノ演奏。御本家のヴィンス・ガラルディ・トリオのサウンドトラック盤CDを入手したのは、一番最後でした。

アニメーションの『ピーナッツ(英: Peanuts)』は、アメリカの漫画家チャールズ・M・シュルツさんによる漫画が原作です。

 漫画は、1950年10月2日から連載開始(1947年から1950年まで本作の前身である『リル・フォークス』が連載された)。最後の掲載は、デイリー版が2000年1月3日、日曜版は作者シュルツさんが死去した翌日の同年2月13日でした。

 掲載された雑誌は2000誌を越え、世界75カ国・21言語で3億5500万人以上の読者を持ち、コミックの総発行部数は3億部を越える人気作品です。

 『ピーナッツ』というタイトルは、ユナイテッドが作者のシュルツさんに相談せず、勝手に決めたことが明らかになっています。

 英語の peanuts(ピーナッツ)は「つまらないもの、取るに足らないもの」といった意味があり、シュルツさん自身はそのため、「だから、私はこのタイトルに決まった時は不満だった」と語っています。

 彼自身はタイトルを『Good Ol' Charlie Brown』(後年になってから、このタイトルも併記されていた時期あり)もしくは『Charlie Brown』とするか、でなければ、この作品の前身・原型である『Li'l Folks(小さな国民)』をそのまま使いたかったという意向でした。

 本作は、数多くの賞を獲得し、またキャラクター商品は到底数え切れないほど発売されています。

さらに、1969年には、チャーリー・ブラウンとスヌーピーの名前がアポロ10号の指令船と月着陸船の名前に採用されましたた。

日本でも(特にスヌーピーの)人気は高く、『ピーナッツ』のキャラクター商品市場は、日本がアメリカを凌(しの)ぎ、世界でも最大とされているそうです。

 日本では1968年に、例のサンリオがライセンスを受けてキャラクター商品の製造・販売を開始したのが始まりで、それ以前はアメリカ旅行の土産や、キディランドの輸入商品により日本に入ってきたものを購入するしか入手方法がありませんでした。1970年にはファミリアがスヌーピーのぬいぐるみを販売開始します。

 ユナイテッド・メディア株式会社の岩淵秀俊氏によると、日本におけるスヌーピー人気は、キャラクター商品と単行本が共に良質な形で日本に入ってきたことが大きいということです。

しかしながら、私は日本でのこの作品の人気は、スヌーピーのシニカルで飄々としたキャラクターと相俟って、アメリカではネガティブに評価されがちの、チャーリー・ブラウンのナイーブで不器用な性格が、日本人の心を掴んだからだと思っています。

 テレビ放映短編(Charlie Brown & Snoopy Show)は、約30分の放送枠の中で、一話5分前後のショート・ストーリーを数話前後に束ねて、一つの回を構成しています。

 全18回。オープニングテーマの曲名は「LET'S HAVE A PARTY!」。

 カートゥーン・ネットワーク放映を通じ、日本で初公開された回もいくつか存在するそうです。

アメリカ本国での放映は低視聴率しか得られず、結局、打ち切りられました。

日本でのアニメ放映は、『チャーリー・ブラウン=谷啓さん吹き替え版』がNHK総合テレビで製作・放送されたのが初めてです。

 原作者のシュルツ氏はアメリカでのアニメ放送が始まる際、より子供らしさを演出するために同年代の子役を吹き替えにあてるべきだとスタッフに述べて受け入れられ、アメリカでは子役達が声を当て、声変わりをすると交代していました。

 日本でも原作者の死後、原作者の生前の意向に配慮して、子役を当てることになっていたと言われていたのですが、最も新しい吹き替え版(チャーリー・ブラウン役=くまいもとこさん)では、再びかつてのように成人声優を充てています。

記念すべき『NHK第一期:谷啓さん吹き替え版』放送は、札幌オリンピックの開催された1972年。この作品を移入したNHKスタッフに拍手です。

 チャーリー・ブラウンは谷啓さん、ライナスは小宮山清さんと野沢那智さん、ルーシーはうつみ宮土理さんが演じました。その時のキャスティングは以下の通りです。

声優
チャーリー・ブラウン(声: 谷啓)
サリー・ブラウン(声: 加藤みどり)
ルーシー・ヴァンペルト(声: うつみ宮土理)
ライナス・ヴァンペルト(声: 小宮山清)
シュローダー(声: 肝付兼太)
ペパミントパティ(声: 林洋子)
ピッグペン(声: 八代駿)

特に、谷啓さん【チャーリー・ブラウン】の人の良さそうな、独特の柔らかい雰囲気の台詞回しと、うつみ宮土理さん【ルーシー・ヴァンペルト】の饒舌で、時としてヒステリックで噛みつくようなものの言い方が秀逸だったのですが、ビデオ化・DVD化はされておらず、現在では視聴がほぼ不可能だということです。

 現在販売されているDVDは、日本の子役の台詞がたどたどしく、アラが目立たない英語に切り替えて聴こうとすると、たたでさえブロークンなアメリカ人の、しかも子供の英語なんて聴き取れないし、日本語の字幕がついていないので、全く不親切な出来映えです。

 この字幕の制作料もケチった非常識なDVDを観ると、あえて子役で吹き替えし直したのは、谷啓さんやうつみさん等、一流のプロの声優に放映料・使用料を払うより、ギャラが安上がりだからという事情が丸わかりなんですけど。

 ということで、ヴィンス・ガラルディ・トリオの『ライナス&ルーシー』でした。

 『NHK第一期:谷啓さん吹き替え版』のDVD化はなんとか実現できないものでしょうか?返す返すも残念でなりません。

【ファイルMU9】2013.09.02 かつて、ミッシャ・エルマンという大ヴァイオリニストがいた

とっても綺麗な音だねえ。エルマンの愛器ストラディヴァリウス『レカミエ』は今。

 ミハイル・サウロヴィチ・"ミッシャ"・エルマン(Mikhail Saulovich 'Mischa' Elman, 1891年1月20日:タリノエ−1967年4月5日:ニューヨーク)はウクライナ出身のヴァイオリニストです。

 この人の演奏の特徴は、何と言っても、ヴァイオリンの美しい音色です。

 エルマンさんが奏でる、甘くてつややかで粘り着くような美音は、『エルマン・トーン』と呼ばれ、一世を風靡しました。

 私は、この人のベートーヴェンの『スプリングソナタ』のLPを愛聴していたのですが、CD音源を見つけて改めて聴いて、本当に綺麗な音だなと感心しました。

 You−Tubeで、比較的彼の美音の特徴が出ている音源を見つけましたので、貼っておきますね。

フレデリック・ショパンの『ノクターン2番 作品42』のヴァイオリン版です。

 ヴァイオリン:ミッシャ・エルマン、ピアノ:ジョセフ・シーガル
 Mischa Elman plays Chopin Nocturne Op 42 No 2



 うまく観られないときはこちら。↓
http://www.youtube.com/watch?v=lW5MWLJzztw&feature=related

エルマン氏が、その甘く美しいエルマン・トーンを響かしているヴァイオリンは、ストラディヴァリウス『レカミエ』(1729年製)です。


 もちろん、エルマン氏独自の奏法とテクニックによってこの妙なる音色は奏でられていたのはいうまでもありませんが、愛器の音も大きくそれに資しているに違い有りません。

エルマン氏亡き今、このヴァイオリンは一体どうなったのか気になるところです。

実は、それがなんと、灯台もと暗しというか、今は日本人天才ヴァイオリニストが手にしているのでした。

昭和58(1983)年1月30日生まれの、有望な若手ヴァイオリニスト、庄司紗矢香(しょうじ さやか)さんです。

 庄司さんは、5歳からヴァイオリンを始め、1997年ヴィエニアフスキ国際コンクール <17歳までの部門>に日本人として初めて優勝したのを皮切りに、1999年6月ヴィオッティ・ヴァルセシア国際コンクールで優勝。
 同年10月第46回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにコンクール史上最年少、日本人として初めて優勝。

 2004年ケルン音楽大学卒業しますが、その輝かしい受賞歴と共に、2000年、巨匠指揮者ズービン・メータ氏に才能を認められ各地でオーケストラと協演、名門レコ―ド会社の『ドイツ・グラモフォン』と専属契約を結びました。

 以来、世界の楽団とヨーロッパを中心に、日本、アメリカ、南米、ロシア、イスラエルで定期的に活動しています。

 これまでにユーリ・テミルカーノフ、ロリン・マゼール、ウラディーミル・アシュケナージ、シャルル・デュトワ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ネヴィル・マリナー、リッカルド・シャイー、コリン・デイヴィス、チョン・ミュンフン、ピンカス・ズッカーマン、エリアフ・インバル、ガリー・ベルティーニ、ウラディーミル・スピヴァコフ、ルチアーノ・ベリオ、ユーリ・バシュメットら蒼々たる演奏家達と共演し、着実にそのキャリアを積み上げています。

 現在は、フランスに在住し、そこを拠点に活躍されています。

 庄司紗矢香さんが、かつてのエルマン氏の愛器、ストラディヴァリウス『レカミエ』(1729年製)で演奏をしている動画を見つけたので貼っておきますね。

メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64』から第1楽章。

 庄司紗矢香(vn)クラウス・ワイゼ指揮、ビルケント交響楽団(2009年4月21日のトルコ、ビルケントエルズルムコンサートホール演奏会から)



 うまく観られないときはこちら。↓
http://www.youtube.com/watch?v=dskvPJdRDoE

 エルマン氏の時代を感じさせる大きくテンポを揺らしたロマンティックな演奏と違い、庄司さんの演奏は現代風のすっきりした素晴らしい演奏になっています。

 それでも、ストラディヴァリウス『レカミエ』の甘い美しい音色の中に、エルマン・トーンの片鱗を聴き取ることが出来ます。

 特に8:16頃からのカデンツァ【オーケストラが休止して、独奏者が一人で弾く聴かせどころ】の中音域の鼻にかかったような音が特徴的です。

 ヴァイオリンの名器は名演奏家に弾き続けられないと、その美音を保つことができないそうです。これから、庄司さんの音色が出来ていくのですね。

こうやって、時代を超えて18世紀初頭のイタリアはクレモナ地方のヴァイオリン職人の巨匠の技が、音となって21世紀の今、現役で鳴り響き続いているというのはとても素晴らしいことだと思いました。


 ヴァイオリンは鳴り響いてなんぼのものですからね。美術館に飾って客に見せて金儲けをしてもなんにもなりません。

 図書館として利用されてなんぼのものの図書館を廃止して、建物だけを観光施設に活用して金儲けしようという、どこかの愚かな市長には、こんな簡単なことも絶対分からないと思いますが…。

【ファイルMU8】2013.08.16 ピアニストの巨匠ホロヴィッツの演奏だよ。

ショパン作曲:『英雄ポロネーズ』

 先日の記事で、白人の有色人種に対するヘイトスピーチである。
“The only good Indian is a dead Indian.”「唯一の良いインディアンは死んだインディアンだ」と“The only good Jap is a dead Jap.”「唯一の良い日本人野郎は死んだ日本人野郎だ」という言葉に関する記事を書きました。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/54408522.html

 それで、思い出したのですが、

 実は西洋人というのは、ヘイトスピーチではなくても、この手の、持って回った皮肉な言い回しが好きらしくて、以前当ブログでも、御紹介した世紀の大ピアニスト、ウラディミール・サモイロヴィチ・ホロヴィッツ氏【Vladimir Samoilovich Horowitz、1903年10月1日 - 1989年11月5日】もその一人です。

 以前紹介したホロヴィッツ氏の記事。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/44489380.html

 ホロヴィッツ氏は、こういうジョークを飛ばしています。

“There are Three Kinds of Pianists: Jewish pianists, homosexual pianists, and bad pianists."

『ピアニストには三種類しかいない。ユダヤ人のピアニスト、ホモのピアニスト、そしてヘタクソなピアニスト』

つまり、上手なピアニストは、『ユダヤ人のピアニスト』もしくは『ホモのピアニスト』の中にしかいないということです。

ということは、その2種類の範疇(はんちゅう=カテゴリー)に属さないピアニストは、全て『ヘタクソなピアニスト』ということですよね。

それで、当のホロヴィッツ氏は、自他共に認める偉大なユダヤ人ピアニストです。


 ホロヴィッツ氏の演奏動画を見つけたのでUPします。

フレデリック・ショパン作曲:『英雄ポロネーズ』(ポロネーズ第6番変イ長調 作品53)

Horowitz plays Chopin Polonaise Op. 53 in A flat major
 


 上手く見られないときは、こちら。↓
http://www.youtube.com/watch?v=KZGi49Bnghs

 会場はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地、オーストリア・ウィーンにあるムジークフェライン・ザールのようなので、1987年5月31日。つまり晩年の演奏だと思われます。

 ホロヴィッツ氏は、指を伸ばして弾く奏法で、中村紘子さんが評するところの『ホバークラフトのように鍵盤を滑る指』から有無を言わさぬ圧倒的な音楽が紡ぎ出されます。

 フォルテッシモなんか、雷のようにピアノが轟いています。

これがなんと、御年83歳の現役ピアニストの演奏なのです!信じられません。


 若い頃はもっと凄かったのですから驚きです。

 画像では名器スタインウェイ=“STAINWAY&SONS”のロゴが確認できます。おそらく、晩年愛用していたニューヨーク・スタインウェイD型No.314503でしょう。

 先の記事で書いたように、普通、どんな名ピアニストでも、一般的にホールに備え付けのピアノで演奏をするのですが、ホロヴィッツ氏は例外で、海外公演の時も、愛用のピアノをニューヨークの自宅から運び込むのです。晩年二度来日したときもそうでした。


 ここで驚きのニュースが飛び込んできました!

 操業160年を誇る老舗一流ピアノメーカーのスタインウェイ社は、ホロヴィッツ氏が愛用していたアメリカのニューヨーク・スタインウェイとドイツのハンブルク・スタインウェイがあります。

ところが、2013年 08月 14日付けロイターは、米スタインウェイをヘッジファンドのポールソンが買収し非公開化する模様だと報じました。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0GF2Z020130814

 ヘッジファンドって、リーマンショックの原因になったサブプライムローン問題の引き金を引いたことで有名な、利益追求至上主義のハイリスク・ハイリターンな投機的なファンドですよね。

 一流の技術者や調律師はいったいどうなってしまうのでしょう?伝統的な技が失われることがないよう、ただ祈るばかりです。

【ファイルMU8】2013.06.03 J.S.バッハのコラール・プレュード『主イエス・キリストよ、われ汝(なんじ)に呼ばわる』BWV639

アンドレ・タルコフスキー監督のSF映画『惑星ソラリス』に使われていた名曲だよ。

 私の中で、一番偉大な音楽家は誰かと言ったら、最終的にはバッハ(大バッハと呼ばれているヨハン・セバスティアン・バッハ)に落ち着くのです。
 といっても、厖大なカンタータ群を聴き通したことはないし、『マタイ受難曲』や『ロ短調ミサ曲』といった大曲を聴くのも大儀だし。

 普段は管弦楽組曲とかブランデンブルグ協奏曲、平均律クラヴィーア、無伴奏チェロ組曲を始めとする器楽曲や有名なカンタータ等でお茶を濁す程度なのですが。それでも、彼の天才と呼ぶしかない芸術性と職人芸には感心せざるをえません。
 
 本当に人間が作った音楽なのかと感じることもしばしばです。

今回、御紹介するのは、J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach:ヨハン・セバスティアン・バッハ)のオルガン小曲でコラール・プレュード『「主イエス・キリストよ、われ汝(なんじ)に呼ばわる」BWV639』です。


 Ich ruf zu Dir, Herr Jesu Christ (BWV 639)

 パイプオルガン演奏は、オランダのオルガニスト、アーノウド・デ・グリーン(って読むのかな?)。

Aarnoud de Groen plays Johann Sebastian Bach's "Ich ruf zu Dir, Herr Jesu Christ", BWV 639

 

 うまく観ることができないときはこちら。
 http://www.youtube.com/watch?v=vMnrjQK2Z8Y


 ネット上には、トン・コープマンの演奏もあったのですが、こちらはテンポが遅く、私が知らなかった演奏家アーノウド・デ・グリーンのこちらの演奏の方が気に入りました。

 ウィルヘルム・ケンプのピアノ・ヴァージョンも好きなのですが、やはりこれは原曲のパイプオルガンで。

 バッハは生前、高名なオルガニストとしてその名をはせていたのです。

 『コラール(独:Choral)』は、もともとルター派教会で全会衆によって歌われる賛美歌のことを指します。

 バッハはドイツ・プロテスタントのルター派(ルテール教会)の作曲家ですから、文字通り賛美歌音楽です。

 『プレリュード』は『前奏曲』という意味です。

 3分足らずの小曲ですが、厳粛でスケールが大きな曲です。
 
 W.A.モーツアルト(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)にとって、バッハとは大バッハのことではなく、次男のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハのことを意味していたそうですが、そのへんがよく分かりません。モーツァルトは大バッハの音楽をどの程度知っていたのでしょうか?

 バッハ(Bach)というのはドイツ語で『小川』という意味で、日本名にすると『小川さん』なのだそうです。
 
 大バッハを尊敬していたベートーヴェンは、『バッハは小川ではなく大海だ』と言ったそうです。

 私なら『バッハは小川ではなく大宇宙だ』って言ってしまいそうです。

 旧ソ連の巨匠アンドレ・タルコフスキー監督がSF映画『惑星ソラリス(1972年)』でこの曲を使ったのも、おそらく私と同じことを感じたのでしょう。

 映画は、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの小説『ソラリスの陽のもとに』を原作としています。

 惑星ソラリスを調査中の宇宙ステーション『プロメテウス』との交信が途絶したため、心理学者のクリスが原因究明ために派遣されるところから映画は始まります。

 ステーションに到着したクリスの眼前には無残に荒廃した船内の光景が広がっています。

 それからクリスが体験する不思議な現象は、高度な知性を持つ生命体である『ソラリスの海』が及ぼす作用のようなのですが・・・。

 ひょっとして、タルコフスキー監督は、この映画の真の主人公であるソラリスの『大海』のテーマ音楽としてベートーヴェンの『バッハは小川ではなく大海だ』という言葉の連想から、バッハの音楽を使ったのかな?

 特に日本人が観る場合、冒頭に未来都市の風景として、東京の首都高速道路での車内からの長廻し撮影のカットがありますが、それが東京ではない異世界のように見えて興味深いものがあります。

 165分の長尺映画で、観るのは少ししんどいのですけれどね。

 タルコフスキー監督独特の時間の流れというのがあって、それがたまらないという人もいれば、退屈だという人もいるようです。

 タルコフスキー監督の作品は、とかく難解=高尚な芸術という勘違いから、インテリに人気があるというきらいが無くはないのですが、私は単純に観て楽しんでいます。

 このように偉大な大バッハ=ヨハン・セバスティアン・バッハですが、一時は一般大衆から忘れ去られていた存在だったそうですから、信じられません。

 それが、1829年のメンデルスゾーンによるマタイ受難曲のベルリン公演をきっかけに一般にも再評価され、今に至っています。
 
 メンデルスゾーンは、作曲家としてだけでなく、ヨハン・セバスティアン・バッハの再評価に貢献したという業績だけでも、歴史にその名を留めるべき仕事をしたと言えるでしょう。

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