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日本のサッカー選手達は基盤であるプロ組織、Jリーグの成熟によって格段に巧くなった。基本的なテクニックや戦術の理解度や実行力などはコーチたちの成長もあり、世界に勝らずとも劣らないレベルにまで引き上げられた。つい15年ぐらい前までは全ての面において外国のサッカー選手に劣っていた日本の選手達はとにかく上へ上への精神の下、世界を目指してサッカーに取り組んできた。それがJリーグを生み、代表の強化へと繋がり、リーグの成熟度と代表の強化に並走して個々の成熟にも繋がり、欧州でプレーできる選手達を多く生み出した。
今の選手達はその恩恵を受け、15,6歳の時点ですでにもう基本的なテクニックや戦術といった面では世界に引けを取らなくなってきている。よって自分たちが世界的にも劣っているといった意識を持つことは非常に難しいだろう。Jリーグもしっかりと整備され、若い世代がプロサッカー選手として目指すにふさわしい組織へと変貌した。
そういった意味では今の若い世代たちにもっとハングリーさや野望を持ってサッカーに接しろといっても無理であろう。また現に今の子たちは世界の同世代の子たちと比べても劣らない。国際大会に臨む若い選手達からは昔感じたような「やってやるぞ!」といった挑戦的な気持ちよりもむしろ、「まあ、やれんだろう」といったような同等の立場であるといった雰囲気を自分は強く感じる。まあ、現にそうなのだろう。またそれは日本のサッカーが成長を遂げた証である。決して悪いことではないと思う。
ただ、若い選手達には理解してほしい。日本がそれでもまだまだ世界的には劣っているということを。プロ化から15年近くかけて、やっとスタートラインに立てるようになっただけなのだと。今やっている陸上にたとえるのであれば15年、挑み続けてやっと初めて決勝のスタートラインに立てるようになっただけなのだと。いざレースが始まれば、運良く最下位は免れることはあっても、メダルには果てしなく遠いのだということを。
欧州の歴史という、時の蓄積には只ならぬ力が備わっているということ、トップレベルのゲームを見れば一目瞭然である、勝負どころでのワンプレー、判断力に関して日本はまだまだ劣っているということ。それらに肩を並べるためには引き続き日本の選手達はまだまだ世界は遠い存在であるといった意識で目を向ける必要がある。自分たちが成長しても、世界は同じレベルで成長し続けていると。だから15年前にくらべたら距離は縮まったかもしれないが、でも世界はまだまだずっと先にいるということを。
最近の選手達からは何故か海外でプレーをするといった意識が乏しいような気がする。それはJリーグでプレーすることがそれだけ心地の良いものになってしまったせいなのかもしれない。確かに、Jリーグに居ても十分成長できるし、また下手な海外リーグに行くぐらいならJリーグに居たほうが環境面でもいいかもしれない。しかし、やはりそこにいつかは欧州でといった気持ちを持ってプレーするのと、チャンスがあれば、自然の流れでまあ欧州に行けるようなら、それはそれで考えるといった姿勢でプレーするのとでは大きく違うと思う。
昔の選手達に比べたら欧州に行くといったイメージを持つことが難しいかもしれないが、それでも可能性のある選手達には向上心をもってそこを目指してもらいたい。
個人的には今のままでは、日本のサッカーが世界的に実力を維持していくことが難しくなってくると危惧している自分としては、これから先の日本サッカーを停滞させないためにも、それは非常に大切なことであると感じている。
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こんばんは。たしかに選手の基盤は底上げされてますが、監督はまったくあがらないばかりか、城福、吉田、反町と国際舞台での経験値は足りない。つまり、選手以外のサードパーティ(監督、主審、育成、環境)がまだまだ欧州のレベルまでには至ってない。という部分も大きです。
2007/8/28(火) 午後 4:58
そうですね、昔はよく指導者が海外へコーチ留学していましたが、最近はあまり聞きませんよね。むしろ情報化社会になったことでわざわざ現地へ出向かなくても・・・みたいなのがあるのでしょうか?
2007/8/29(水) 午前 11:10 [ mf2012 ]