筋肉の痛みとトリガーポイント

研究テーマである筋肉の痛みに関する様々な話題を取り上げるとともに、患者さんによりよい医療とは何かを考えていきます!

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医師からの忠告

 最近、線維筋痛症の演題を医学系の学会で発表する機会が多いのですが、線維筋痛症を専門に診察されている医師の先生方から、鍼灸治療に対する要望を色々と聞くことがあります。以下にその要望をまとめます。
 
①薬などを鍼灸師の指示で勝手にやめさせてしまい、症状が悪化して患者さんが戻ってくる。
 線維筋痛症の患者さんを鍼治療だけで治療する場合はごく限られた場合のみです。薬の副作用が強い、薬を飲めない理由(妊娠・基礎疾患)がある場合以外は、薬物治療との併用が原則です。薬に効果が見られない場合は、勝手に薬をやめさせるのではなく、担当の先生と相談しながら薬物を調整しましょう。
 
②効果がないにも関わらず、長期間鍼治療を続けさせる。
 線維筋痛症は難しい疾患なので、数回の治療でよくなることは少ないのですが、治療を続けるにもある程度限度があります。個人的な目安としては週に1回の治療で1-2ヶ月です。効果が期待できる患者さんの多くは、少なからず1-2ヶ月の間に何らかの変化が見られます。1-2ヶ月行っても全く変化が見られない場合は、患者と相談し、治療を継続するか否かを確認しましょう。
 
③「線維筋痛症を治せる」と簡単に言う
 線維筋痛症は難治性の疾患です。どのような治療でも線維筋痛症が完治するにはある程度の時間がかかります。しかし、患者さんは早く治りたいとの一心から、「ここの治療院なら治せる」と言われると、その言葉に期待したくなります。そして、「治すためには薬をやめなさい」と言われると、治りたい一心で薬をやめてしまうのです。その結果、症状が悪化し、更に状態が悪くなる患者さんもいらっしゃります。治せるという自身は大切ですが、その言葉に患者さんは惑わされてしまうので、治せると思うのであればあるほど、謙虚に患者さんに接することが大切です。
 
 以上のようなご指摘を線維筋痛症を見られている先生方から受けています。線維筋痛症の治療に鍼灸治療が認められるためにも、医師との連携が大切になります。治療効果を冷静に分析し、患者にとって最もよい治療は何かを考えるように心がけたいものです。
 
 
 

閉じる コメント(11)

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はじめまして。患者です。ツイッターで知り、ブログを拝見しました。
鍼治療についてですが、私の場合は3番「治せると簡単に言う」でした。私は治療中に強い痛みが続いて手足が震えて力が入らなくなり、歩けなくなりました。この先生は「大丈夫大丈夫、他の人より痛いんだよね。我慢すれば治るから」とおっしゃったので、精神疾患だと勘違いされていることがわかり、今は鍼治療はお休みしています。
病院探しも同じですが、検査のマーカーがない以上は自分の直感を信じて自分にあう治療法を探し、自然治癒力を高めるしかないのだと、今は思っています。
これからちょくちょくのぞきにきます。更新を楽しみにしています。

2010/7/16(金) 午後 7:06 [ さと ] 返信する

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コメントありがとうございます。

線維筋痛症は原因不明な病気であるため、治療が手探りなのは事実です。そのため患者さんにとっては自分の身体を守るために、色々な観点から自分の治療に合うものを探しています。

しかし、折角鍼灸治療を求めて患者さんがやってきても、鍼灸師の病気に対する理解不足で、患者さんを傷つけてしまっていることが多いことがよくわかりました。線維筋痛症の鍼灸治療を広めようとしている我々にとって、線維筋痛症患者のみなさまに鍼治療が根付くためには、線維筋痛症の学術的側面を広めるだけでなく、このような現実を変えていくことも大切な仕事だと考えています。

線維筋痛症の鍼灸治療を広めるために、患者さんの生の声を大切にしたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。

2010/7/16(金) 午後 8:06 [ mfd*t91* ] 返信する

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すぐにコメントを返していただいてありがとうございました。他の記事もいくつか拝読させていただきました。
私はできたら鍼治療も治療に取り入れて行きたいと考えています。そこで、もし可能でしたら以下2点についてお教えいただけないでしょうか?
(!)鍼灸師に線維筋痛症についての知識がない場合、鍼治療にかかっても効果は得られないのでしょうか?例えば先のコメントで書いたような鍼灸師のケースなど。手探りながらも病名がわかっていると施術の方法は変わるものなのでしょうか?(鍼治療そのものをあまり理解できていません。すみません)
(2)東京都内に在住していますが、都内でこの病気をご存知の針灸師の先生をご存知でしたらお教えいただけませんでしょうか。

一方的で、勝手なお願いをしていることは承知しています。お時間のある時にお答えいただける範囲で結構ですので、どうぞよろしくお願い致します。

2010/7/19(月) 午後 10:01 [ さと ] 返信する

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コメントありがとうございます
質問の件ですが、
(1)線維筋痛症の知識がなくても治療は出来ると思います。ただ、病気のことを理解している方が、色々な背景を考えて治療が可能なのではないのかと思っています。よく聞くトラブルは、「痛みが治らないは気持ちのせいだ!」とか「薬が痛みを悪化させている」などのコメントをする先生がいると言うことです。痛みは精神的な部分にすくなからず関与していますが、この病気をすべて気持ちのせいで片づけることは出来ませんし、この治療では薬と併用しながら行うことが一般的ですが、その原則を守らずに逆に悪化してしまうケースもあります。そんなとき、病気への知識がある方が正確な対処が出来ると思います。
(2)治療院の件ですが、この病気についてどの先生が理解しているのか、こちらでは把握できていません。大変申し訳ありません。

2010/7/20(火) 午後 3:21 [ mfd*t91* ] 返信する

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返信をありがとうございました。
論文も読ませていただき、鍼治療に再チャレンジしようと思いました。「決してやってはいけないこと(=強い痛みを感じる行為)」だけ伝えて、以前通った治療院に再チャレンジしてみます。

2010/7/21(水) 午前 8:46 [ さと ] 返信する

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はじめまして。鍼灸の治療をうけて半年がたちました。
週に1回程度かよっていて、治療後は楽になりますが
あまりその状態が長く続きません。半年前と比べると
あがったりさがったりでよくなっているとはあまり実感がありません。それでも治療をするとそのときの痛みはなくなるので続けています。このような場合は、もう打ち切ったほうがいいでしょうか。
ご意見いただければ幸いです。 削除

2010/7/27(火) 午後 10:45 [ かおり ] 返信する

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コメントが遅くなり申し訳ありません。
鍼灸治療で効果が出現するには、一般的に半年から一年程度かかると言われています。その間はよかったり、悪かったりを繰り返しています。ですので、治療直後だけでも痛みがなくなるならば、もう少し続けてみる価値はあると思います。ただ、もう少し続けても変わらなければ考える必要がありますが・・・。
それから、もう一つのアイデアは思い切って一度治療をやめてみて、どうなるかを観察することです。全体としては症状は大きく変わらないとしても、一瞬(治療直後)だけでも痛みが軽減することが身体にとって大切な場合もあります。その感じた場合は続けてみてはどうでしょうか。
いずれの場合の、先生との相性が大切です。よい先生であれば、続けてもよいとは思います。

2010/8/11(水) 午後 4:05 [ mfd*t91* ] 返信する

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いつもお世話になりありがとうございます。
ゆっくりとブログを読ませていただきます。
施術を受けた後アレルギー反応が収まり加減です。
このまま収まってくれる事を期待しています。
それと胸椎の違和感、原因がわかり解消しました。と
お礼とあわせてお伝え下されば幸いです。 削除

2010/9/24(金) 午後 9:14 [ hsmt ] 返信する

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コメントありがとうございます。
筋肉の疾患は、痛い以外にも多くの症状を引き起こす可能性があります。そのため、筋肉に治療を行うことで、症状が治まったのでしょう。このまま、寛解すればいいですね。

2010/9/27(月) 午前 10:18 [ mfd*t91* ] 返信する

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患者です。鍼灸などは、トラウマがあって行けません。
でも、向き合ってるのは希望が持てるようにも思えます。
医師で針をやってた方がいます。
この医師に、腰を曲げれるようにしてもらったことがあります。
医者も、それぞれですから・・・ 削除

2010/9/29(水) 午前 10:52 [ キノ ] 返信する

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コメントありがとうございます。
医師でも鍼灸を取り入れている先生方は沢山います。そのことを考えれば、慢性的な痛みを取るには鍼灸治療は有効な治療法の1つであるとも言えるかもしれません。
しかし、鍼灸治療は薬物治療とは異なり副作用が少ない分、ゴール設定が難しいところがあります。やり続けても問題が起こらない分、鍼灸治療を止める時期も明確ではありません。治療を行う先生自身が、そこを認識しながら治療を進めないといけないと思います。
また、鍼灸治療で劇的に症状に改善する人も少なくありません。ただ、すべての人が劇的に改善するわけではないのも事実です。病態を見極めながら、治療を継続すべきか吟味する必要があります。
その意味で鍼灸治療は他の治療より、先生方の良識に任されている部分が大きいような気がします。

2010/9/29(水) 午後 0:13 [ mfd*t91* ] 返信する

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