のぎざか堂

乃木坂在住、本・旅・猫・酒にぴんときたらご訪問ください。

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マメの記録 2007/06/11

日曜日、どしゃぶりと雷の中、里親さんのいる田無(西東京市)までマメを送り届けた。

次第に無口になる私に、夫は運転しながら「きみのことなんて、3秒で忘れるから大丈夫。

心配するな。」と言った。まったく憎たらしい。

キャリーのなかで眠るマメに「いい日旅立ち」を歌い、それでもまだ寂しいので夫にあれこれ

話しかける。


里親Tさんのお宅は1戸建で、通された客間は大きな掘りごたつのある和室だった。

部屋の片隅には、もう立派な猫ベッドまで置いてある。

T家は、応募された主婦のTさんとご主人と19歳のお嬢さんの3人家族。

2月に6年間飼っていたフェレットが死んでしまい、次のペットを話し合ったときに

猫好きのTさんが「今度は絶対猫!と主張して決まったという。

お会いするのは初めてなので、お茶をいただきながら、あらためて挨拶をする。

ご主人も動物好きで、実は一番、猫が来るのを楽しみにして、いろいろ下調べを

していたり、お嬢さんとも仲がよく、温かい雰囲気のご家庭だった。



持参したマメの嫁入り道具(エサ・トイレ砂・おもちゃ・ワクチンの証明書など)の

説明をした後、マメをキャリーから出した。

突然、知らない人のいる、知らないところに連れてこられたマメの警戒は大変な

もので、においを一通り嗅ぐと、テレビボードの裏の配線のために開けてある隙間に入り

こんでしまった。隅っこに隠れるとは思っていたけれど、やはり心配になる。

帰るとき、テレビボードの裏の小さな隙間をのぞくと、尻尾を体にきつく巻きつけ

丸い目をいっぱいに見開いたマメがいた。私が触ると、指のにおいをくんくん嗅いだ

けれど出てこようとはしなかった。

仕方なく「マメ、元気でね」と小さく声をかけて部屋を出た。

玄関で私たちを見送りながら、Tさんは「これからマメちゃんのペースでゆっくり付き合って

いきますから」と穏やかに言い、時々、様子を知らせてくれると付け加えた。

私の役目は終わり、もうするべきことも言うべきこともない。

ただ「よろしくお願いします」と頭を下げて失礼した。


それでも、その日は1時間おきに「マメはテレビの裏から出てきたかな?」と夫に話しかけ

最後に「Tさんのようなお宅にもらわれて、マメは幸せだね」と確認するように締めくくらず

にはいられなかった。


イメージ 1

トイレトレーニングも今ではいい思い出♪


イメージ 2

カメラを向けるとくんくんしながら近づいてきた。

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