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再び日本地下水学会のサイトからですが、こういうニュースも掲載されています。

台風被害で枯れたわき水が復活 情報掲載日 2006/05/14(日) 
一昨年の台風23号の影響でわき出しが止まり、新たに掘削して再開したものの短期間で枯れていた、京都府宮津市大垣の真名井神社のわき水「天の真名井の水」がこのほど復活、美しい水をあふれ出させている。真名井の水は、近くの元伊勢籠(この)神社の奥宮にあたる真名井神社境内にわき出る水。真名井神社は「水気根源の神」と伝わる豊受大神(とようけおおかみ)が祀(まつ)られている。同神社一帯は真名井原と呼ばれ、三女神や五男神と呼ばれる複数の神が生まれた聖地として古事記や日本書紀にも登場する。台風では、強風などでわき水の水源設備が大破した。わき出しが止まったため、境内の2カ所を掘削。昨年春、うち1カ所から水がわき出たが、すぐに枯れてしまった。昨年11月から、再度別の場所を堀り始め、今年3月までに百数十メートル掘ったところ、毎分約18リットルのきれいな水がわき出た。さらに、以前は日によってわき出る量に差があったが、今回は、以降も一定しているという。[京都新聞 2006/05/02]

元伊勢籠神社は、現在の伊勢神宮に祀られている神々がここから遷られたという謂われを持つ、歴史の古い社で、延喜式にも記されています。
その奥に真名井神社がありますが、そこにはイザナギとイザナミが祀られています。両神の国産みの際に天橋立ができたという因縁があるようですね。
ところで「真名井神社」は松江市山代町にもあり、こちらも出雲国風土記にも名前のある古い神社ですが、ここでもイザナギを祀っていて、「イザナギさん」と呼ばれているということです。
「真名井」とイザナギにはどういう関係があるのでしょう?

なぜここまでイザナギ、イザナミにこだわるかと云えば、「水霊 ミズチ」は古事記をベースにした「呪い」の話で、イザナギの黄泉訪問、イザナミからの逃亡、黄泉比良坂、千引の岩といったモチーフがふんだんに登場してくるのです。だから余計に、興味が湧いたというわけです。

調べてみると、「真名井」とは「神聖な水の出る井戸」のことを云うようです。
古事記や日本書紀に「天の真名井」(あめのまない)という言葉があって、それは高天原(たかまがはら=天)の神聖な井戸を意味し、清水につけられる最高敬称である、と記されています。

つまり「真名井神社」とはそういう「天の井戸」を有した神聖な場と位置づけることができるでしょう。
突っ込んだ見方をすれば、「天」と「水」は切っても切り離せなかった関係にあったということです。
その証拠に「水」は穢れを落とし、その穢れが神になる。
「水」を介してたくさんの神々が生まれているわけです。
無論「神=善」ではない。災いの元となるのも神ですから、人にとって「神」とは、おそらく、意のままにならない自然の脅威と同義だったでしょう。
とすれば「水」とは、本来「生」や「死」を内包していると読み取れるのではないでしょうか。

果たして偶然なのでしょうか?
映画の公開が近づいたこの時期に、イザナギとイザナミに関係のある「真名井」から、よりによって「湧き水」が出るというのは。
もしかして、良い兆候なのでしょうか? 
それとも……?

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